【PCR検査の実習】
猫山総合高校は北関東一の文科省指定のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)で、理工系専攻の進学者も多いこともあり、急速に検体数が伸びている新型コロナウイルス感染症のPCR検査を特措法により生徒の実習として行うことになりました。
童子さんが指揮をとって、理工系専攻の生徒の中からの志望者に参加してもらうことになりました。
PCR検査装置の使い方やデータの見方をみんなに説明しながらリハーサルをしています。
麦ちゃんとみどりちゃんは理工系専攻ではないのですが、面白そうだからと一緒に話を聞いています。
中学生のやまはちゃんもついてきました。
【PCR検査装置[サーマルサイクラー]】
PCR検査の肝となる、ターゲットDNA(またはRNA)増幅装置のサーマルサイクラーです。
今回製作した3Dモデルは、アプライド・バイオシステムズ社製のサーマルサイクラーです。
検出限界以下のウイルスのDNAやRNAを短時間で数十億倍にまで増殖させる装置です。
ポリメラーゼ連鎖反応……PCR法の原理の説明です
科捜研の女などのドラマでもおなじみですが、犯行現場に残された皮膚片から犯人を同定したり、中国残留孤児の方たちが帰国した際に、親子関係を確認するためにも使われました。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染症では、感染疑いのある人の唾液やのど粘膜から採取した試料の中のRNAを増幅させて、COVID-19特有の遺伝子配列と一致するかを判定しています。
【大都市圏から地方に拡散した新型コロナウイルス感染症】
予想通りといえばそうなのですが、5月の大型連休で、感染者が多い大都市圏から地方に大勢の方が帰省や観光に出たために、地方、特に北海道・沖縄・瀬戸内地方で新型コロナウイルス感染者が一気に増えてしまいました。
【病院の廊下の片隅でもいいから…】
新型コロナ感染症を発症し、病床に空きが無いために自宅療養を余儀なくされていた30代の男性の母親が、訪問してきた看護師さんに手を合わせおがむようにしてこう言いました。
「息子を病院の片隅でいいから、入院させてもらえませんか」
握りしめても命がこぼれ出ていく、訪問看護師の奔走……テレ朝News
このお母さんは、息子さんのために病床があくのを待つ間、どれほど切ない思いをされたことかと思います。そして残念な結果になってしまったことは気の毒でなりません。
新型コロナで失われる命は相変わらず多く、医療現場は壮絶な状況が続いているようです。
ワクチンの効果が非常に高いようで、ようやく希望の光が見えてきましたが、しばらくの間は引き続き感染予防につとめなければなりません。