【真夜中に起きてきた麦ちゃんとみどりちゃん】
童子さん 「あら?ゆっくり寝てればよかったのに」
麦ちゃん 「おしっこに起きたら外がすごい星空だから、童子ちゃん星を見てるなと思って」
みどりちゃん「私は寝ていたかったのに~」
雪がやんで空が晴れ渡ったので、童子さんは小さな天体望遠鏡を出して星を見ていました。
【五藤光学研究所製マクストフカセグレン式天体望遠鏡】
50年近く前に発売された五藤光学研究所製の10cm反射赤道儀です。
童子さんが高校生宇宙飛行士に選抜されたお祝いに、猫山市にある猫山小児科医院の院長が愛用していたこの小さいながらも素晴らしい星空を見せる望遠鏡を童子さんに贈りました。
小さなテーブルの上にも乗るコンパクトな天体望遠鏡ですが、マクストフカセグレン式という、レンズを使いコントラストの高い像を見せる屈折式望遠鏡と、凹面鏡を使い大口径の望遠鏡が製作しやすい反射式望遠鏡の良いところ取りをした光学系を搭載しています。
ただ、高価な光学ガラスを高精度な曲面に成形しないといけないなど、50年前の製造技術ではその製造の難易度が高く、また、星の日周運動に合わせて望遠鏡を回転させる架台の赤道儀の駆動系には、当時としては珍しくまた高度な技術であった音叉発振式のパルスモーターを採用していたため非常に高価な望遠鏡で、当時の価格で29万5000円(現在の価格なら90万円程度)もしたものです。
1980年頃まで、天文ガイド誌の裏表紙に広告が掲載されていましたが、本当に高嶺の花でした。
数々の天体望遠鏡の名機を輩出した老舗の五藤光学ですが、現在は公共施設用の大型天体望遠鏡と世界ではシェアトップのプラネタリウム投影機の製造に専業化し、一般ユーザー向けの天体望遠鏡は販売していません…でしたが、ハイアマチュア向け天体観測機材を開発・販売する子会社の五藤テレスコープが創業され、現在は再び独創的な光学機器を一般ユーザー向けに販売を行っています。
【1万円程度の天体望遠鏡】
実売価格1万円程度の小さな天体望遠鏡[レイメイ RXA125]です。
口径76mmの本当に小さな望遠鏡で、星の動きには追尾できないので手で望遠鏡を動かす必要があるのですが、スマホに専用アプリを入れて望遠鏡に乗せると、スマホの画面に表示される星図に合わせて望遠鏡をその方向に向けると、見たい星雲や星団が望遠鏡の視野に入るという、ローテクとハイテクの合わせ技が見事です(※コンパス、GPS内蔵スマホのみ対応…ポケモンGOができないスマホは使えません)
だいたいこの価格帯の天体望遠鏡は大ハズレのものが多いのですが、そこは学校教材を販売しているレイメイ藤井だけあって、ハズレをつかまされることはないようです。
前機種のRXA100はこの口径と価格では想像ができないほど良い像を見せていたという話もあり、むしろ当たりが多そうです。
入門用にはよい製品だと思いますし、ここから本格的な機材にステップアップしてもいいでしょう。
何せ飽きても1万円なら…と思えますしね(^▽^)