【水族館に行く】
久しぶりに水族館を訪れた3人です。
薄暗い館内で写真を撮っている麦ちゃんです。
【セルフィー(自撮り)カメラの元祖[カシオQV-10]】
麦ちゃんが手にしているのは世界初のデジカメ[カシオ QV-10]です。
最近の自撮りデジカメは、液晶モニターを跳ね上げて自分の方に向けるバリアングル液晶が主流ですが、デジカメが出始めた頃はカメラ部分と液晶モニタ部分が回転軸でつながった構造のカメラレンズ回転型が主流でした。
【民生用デジタルカメラから撤退したカシオ計算機】
世界初のデジカメ[QV-10]を1995年に発売したカシオ計算機ですが、2018年に民生用デジカメの生産・販売から撤退しました。
私はこのQV-10を1995年の夏に購入し、現場の写真を撮って安全会議でテレビに映して説明をしたり、現場状況をメールで送信したり、猫たちの写真を撮ったり活用していました。
デジカメ登場以前はパソコンへの画像取込みは、フィルムカメラの写真をスキャナで取り込むなどなかなか手間のかかるものでしたが、QV-10の登場以降は手軽に写真をPCに取り込むことができるようになりました。
QV-10は25万画素のCCD撮像素子を搭載し、画像解像度は320×240ピクセル、内蔵フラッシュメモリに最大96枚の写真を保存でき、専用シリアルケーブルを接続してPCに画像を取り込むというものでした。
画像は粗く、液晶ビューファインダーの追従性は悪く(秒間2コマくらいだったでしょうか)、PCへの画像取込みは手間のかかるものでしたが、非常に完成度が高く、現在のデジカメの基礎を作った製品でした。
【QV-10の3Dモデル】
3D-CADのSketchUpで作成したQV-10の3Dモデルです。
QV-10以降、QV-200、QV-2400UX、Exilim Card EX-S20とカシオのデジカメを使い続けていたので、カシオがデジカメから撤退ということを寂しく思い、昨年作成していた3Dモデルですが、何か別のネタを思いついて1年以上放置されていたものです。
昨日部屋の掃除をしていたら今も動くQV-10が出てきたので、未完成だったモデルを完成させました(;^_^A
パソコン、テレビ、ラジオ、デジタルカメラ、クレジットカード等々さまざまなものが1台のスマホに集約されるようになり、スマホの主な生産国が中国、韓国、台湾に移り、日本での工業生産が空洞化しつつありますが、スマホはじめこれら電子機器を最初に商品化したのは日本であったということを知らない人もこれからは増えていくのかもしれません。