【パソコンが壊れた!?】
麦ちゃん 「あっ!!画面が真っ青になって、パソコンが動かなくなっちゃった!!」
みどりちゃん「あーあ、打ち込んでたデータも全部打ち直しねー」
麦ちゃん 「童子ちゃん、何とかならない?」
童子さん 「パソコンは直せるけど、入力してたデータは戻らないかもねー」
タウン情報誌「ねこやま」の誌面作成のアルバイトに来ていた3人ですが、麦ちゃんが使っていたPCが突然フリーズして、せっかく打ち込んでいた文章が消えてしまって途方に暮れています。
童子さんがPCの不調の原因を調べて直してあげたのですが、麦ちゃんはすっかりしょげてしまいました。
【先日ブルースクリーン表示になってフリーズした私のPC】
私が使用しているPCは2年前に購入したLenovo製のideapad 310です。
AMD製のAPU(GPU内蔵CPU)A12-9700Pを搭載した、ミドルクラスのノートPCですが、メモリを8GBから12GBに拡張し、1GBのHDD(ハードディスクドライブ)に加えて128GBのSSD(半導体ドライブ)を増設するなど手を加えてあります。
使用を開始してから、これと言って大きなトラブルもなく使っていたのですが、先日の記事の通り、[Critical process died]のブルースクリーン表示となり、キー入力も一切効かない状態でフリーズしてしまいました。
【再起動できたと言っても安心しないでください】
長いことパソコンを使ってきていたので、このようなトラブルに見舞われた経験はたくさんあるのですが、ここ数年はWindowsもかなり安定してきてトラブルらしいトラブルに遭遇してこなかったので、ひさしぶりに見たブルースクリーンにちょっと焦ってしまいました。
[CTRL]+[Alt]+{Delete]キーの同時押しでも再起動できないので、電源ボタンを長押しして強制的に電源を切り再起動したところ無事に起動しました。
大半はこの状態で使用を続けても問題がないことが多いのですが、SSD(あるいはHDD)の一部が破損している可能性もあり、そのような場合は使用を続けるのは危険で、最悪の場合はWindowsそのものが起動できなくなり、SSD(HDD)をフォーマットしてWindowsをクリーンインストールし直す必要に迫られることもあります。
【これだけはやっておきましょう】
1.SSDやHDD上にあるWindowsシステムファイルが破損していないかをチェックします
コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げて、システムファイルチェッカー(SFC)を起動します。
[コマンドプロンプ]トはスタートメニューの[Windowsシステムツール]の中にあります。
コマンドプロンプトにカーソルを合わせて右クリックすると、[管理者として実行]の項目がありますので、それをクリックすればコマンドプロンプトを管理者権限で起動することができます(上の写真)
C:\WINDOWS\system32>sfc /scannow
上の太字のようにsfc /scannowと打ち込んで[ENTER]キーを押すと、Windowsシステムファイルに異常がないか確認し、異常があった場合は自動的に修復を行います。
この作業にかかる時間は私のPCでは5分ほどでしたが、システムドライブがHDDの場合はさらに時間がかかります。
2.メモリに異常がないか確認します
[Memtest86]のような優れたフリーのメモリチェックツールもありますが、Windowsにも標準でメモリ診断ツールがありますのでそれを使用します。
スタートメニューから[Windows管理ツール]をクリックすると、そこに[Windowsメモリ診断ツール]がありますので、起動して指示に従えばメモリチェックが始まります。
作業はメモリの搭載量とCPU速度により変わりますが、10分程度はかかります。
私の場合はどちらにも異常がなく別の原因が考えられたので、Windows起動時のログを眺めてみたのですが、調べてみたらわざわざそのようなことをしなくても、Windows10のアクションセンターを開くと、更新情報やエラーログを確認することができることがわかりました。
3.アクションセンターを見て、起動時のエラーがないかを確認する
画面右下の吹き出しをクリックするとアクションセンターが開きます。
上部にWindowsの更新や、ドライバの更新などの告知が表示される時があります。
また、Windows起動時に発生したエラーについても表示されます。
私の場合はここを開いて見たら、AMD製のビデオドライバが正しく読み込めなかったと表示されていました。
インテル製CPUの内蔵グラフィックの場合はあまりドライバがらみのトラブルは無いようですが、AMD製のグラフィックに関してはドライバがらみのトラブルをよく見聞きします。
【ドライバのアップデートも時々したほうがよいでしょう】
AMD社もこのようなトラブルがあったときに、最新のビデオドライバを簡単にインストールできるよう、そのツール[RADEON SOFTWARE]を用意しています。
AMD製のAPUやグラフィックボードを積んでいるPCには必須のツールですので、ぜひインストールすることをおすすめします。
RADEONソフトウェア・ヘルプセンター……RADEON SOFTWAREのダウンロード
ビデオドライバを最新のものにして、ようやくすべての起動時エラーが消えてPCが安定しました。
判官贔屓の癖がある私は、ついついAMD製CPUのPCを選んでしまいますが、寄らば大樹の陰で、インテル製CPUのPCのほうが安定して使えるのでしょうね。