シャン・キャット | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

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3匹のお姉ちゃん猫と3匹の弟分猫たちの日常と6匹の猫たちが登場する変な猫マンガ。
そして昔のパソコンあれこれ。

【元祖ネコ耳娘】

ネコ耳娘のシャン(シャン・キャット)の姿で登場の麦ちゃん(右)です。

みどりちゃん(中央)は絵美ちゃん(チョッキン)、童子さん(左)はやよいちゃん(ちびママちゃん)の姿で登場です。

 

いずれも今月13日に亡くなった漫画家の吾妻ひでおさんの漫画(上のカッコ内は作品タイトル)に登場したヒロインです。

 

ネコ耳少女の元祖は、もしかしたら大島弓子さんの「綿の国星」に登場するチビ猫が先だったかもしれませんし、獣人くくりで言えば、手塚治虫さんはさらに以前より擬人化した動物を漫画作品に多数登場させていますが、いわゆる萌えキャラとしてのネコ耳娘のはしりは、吾妻ひでおさんの漫画「シャン・キャット」に登場した主人公のシャンではないかと思います。

 

 

【いくつかの作品はアニメ化されています】

吾妻ひでおさんが漫画誌で連載デビューした頃は、私も掲載誌の週刊少年チャンピオンを読んでいたので、吾妻ひでおさんの漫画もよく読んでいました。

可愛らしい女の子の絵を描いていたので好きな漫画家さんでした。

 

猫を(のちに犬も)飼われていて、作中に猫がよく登場していて、その絵も可愛いものでした。

 

少年チャンピオンに連載されていた「シャン・キャット」は上の麦ちゃんのような姿のネコ娘が主役で、アニメ化の話も進んでいたようですが、実現はされず、吾妻さんの漫画がアニメ化されるのは80年代前半にテレビ放送された「コロコロポロン」(原題はオリンポスのポロン)が初めてになります。

 

このアニメの主題歌の作詞・作曲はあの山本正之さん、エンディングの作曲(作詞は山本 優さん)もされていますが、ここでも山本正之さんの天才っぷりが発揮されていて、「頭おかしいんじゃないの!?」(←ほめ言葉)と思える歌詞に無理矢理合わせた曲がすごかったです。

エンディングの歌詞と曲も「これはひどい」(←これもほめ言葉)ものでした(^◇^;)

 

惜しむらくは製作があの国際映画社で…これが他の大手製作会社だったら、さらに評価はよかったでしょうに。

 

私の絵柄が吾妻さん…というか、吾妻さんの絵柄の大元である手塚治虫さんの系統の絵柄なので、3Dモデルの麦ちゃん、みどりちゃん、童子さんをほとんど改変することなく、それっぽくモデリングすることができています(^-^)

 

 

【メジャーではないものの影響力の大きかった吾妻ひでお作品】

今の「萌え系」と呼ばれる美少女ものの先駆けであった吾妻ひでおさんの作品ですが、ギャグだけでなく、ハードSFの読み手としても名高かっただけあって、結構深いSFや人の内面をえぐるような作品も数多く発表していました。

 

漫画界だけでなく文壇にも多くのファンがいて、他の多くの作家さんたちにも大きな影響を与えました。
 
一時期、連載をすべて投げ出して失踪し、しばらくホームレスをしていたというその体験記を漫画作品として発表した「失踪日記」は、単なる漫画としてではなく、社会的にも一大センセーションを巻き起こしたことは、漫画読みでない方もご存じかと思います。
 
深刻なアルコール中毒にもなり、依存症克服のために強制入院をさせられたその体験記の「アル中病棟」もベストセラーになりました。
 
私はアズマニストと呼ばれるほどのディープなファンではないのですが、それでもその愛らしい絵柄は好きで、69歳という若さで吾妻ひでおさんが亡くなられたことを残念に思います。

 

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