【飛行船に乗って】
麦ちゃん 「高いところで見晴らしはいいけど、雲しか見えなくてつまんないわ」
みどりちゃん「客室も殺風景ね。旅客機のファーストクラスみたいなのを想像してたのに」
童子さん 「あー、うるさいわね。なんならここから460℃もある地面に降りていいわよ」
【金星上空5万メートル】
金星上空5万メートルを飛行するNASAのHAVOC(ハボック)飛行船です。
NASA 金星への有人飛行を計画……スプートニク 日本の記事へのリンクです
童子さんたちは実際にHAVOC飛行船に乗っているわけではなく、猫山市自然科学館で開催している夏休みイベントの[体感!!太陽系探検ツアー]のアトラクションに参加しているだけです。
HAVOC(高高度金星観測構想)と呼ばれる有人金星探査の構想で、実際の開発にはまだ着手していません。
金星は地球から一番近い惑星で、大きさも地球とほぼ同じで、地球よりも30%ほど太陽に近い軌道を公転しています。
金星の表面温度は460℃もあり、二酸化炭素を主成分とする大気は90気圧以上もあります。
鉛が溶けるほどの高温で、水深1000mに相当する気圧のため、金星表面に人が降り立つことはできません。
ところが金星表面より高度5万メートルになると、気圧は1気圧と地球の大気圧とほぼ等しくなり、気温も50℃程度となるため、地表に降りることはできなくても、この高度に有人飛行船を飛ばして、長期間にわたり金星の観測を行おうというのがHAVOCです。
飛行船のゴンドラの後ろにあるのは、観測を終えた隊員が、金星の衛星軌道上にある宇宙船まで戻るためのロケットです。
【佐渡市で最高気温38.8℃】
8月15日の佐渡は38.8℃まで気温が上がりました。その夜の11時になっても気温は32℃ありました。
これは観測史上最も高い気温で、台風10号の接近に伴うフェーン現象によるものと言われていますが、毎年観測史上最高気温を更新しているので、やはり地球温暖化が深刻になってきていることを肌で感じます。
【地球の気温は250℃まで上昇し、そこで安定する】
にわかには信じられない話ですが、昨年亡くなった物理学者ホーキング博士の予言です。
人類に残された時間は20年―地球温暖化の猛威が現実化……YAHOO!ニュースへのリンクです
二酸化炭素ばかりが取り沙汰されている地球温暖化ですが、実は水(水蒸気)も高い温室効果を持つ気体で、気温の上昇で発生する水蒸気の方がより深刻だということがわかってきています。