今夜の猫たちです。
【不遇の16ビットパソコン[MZ-5500]】
麦ちゃんたちの高校の物理の小田川先生は、古いパソコンを集めるのが趣味なのですが、またまた大昔のパソコンをどこからか見つけてきました。1983年に発売されたシャープの16ビットパソコンMZ-5500です。
麦ちゃん「こないだのPC-9801(NEC)と似たようなパソコンじゃないの」
童子さん「PC-9801から1年遅れで発売されたパソコンだけど、かなりすごいわよ」
麦ちゃん「うーん、よくわかんないわ」
童子さん「ほらマウスがついてるし、ウインドウを切り替えてコピペができるのよ」
麦ちゃん「そんなの当たり前じゃないの」
童子さん「これ、35年も前のパソコンよ」
麦ちゃん「あ、みどりちゃん、なんであんただけシェイク飲んでるのよ!!」
【マルチウィンドウ、マウス操作に対応した初の16ビットPC】
マイクロソフトのWindowsよりも2年早く、アップルのLisaと同じ年に発売されたMZ-5500です。
日本では初めてのマウス対応、ビットマップディスプレイ(画面上の1ピクセル単位で色や輝度を指定できるので、表示される文字フォントのデザインや大きさを自由に変えて表示できるグラフィックシステム)、ハードウェアによるマルチウィンドウを実現した16ビットパソコンでした。
CPUはインテル8086(5MHz)、メモリ256KB、グラフィックは640×400ピクセル8色で、ブザー音しか鳴らなかった当時の16ビットPCとは異なり、3重和音のシンセサイザーが内蔵されていました。
16ビットPCとしてはNECのPC-9801より1年遅れてのデビューでしたが、現在のPCに近い未来を先取りした16ビットPCでした…が、ご存じの通り、MZ-5500シリーズは日本の16ビットPCの主流にはなりませんでした。
マウスがグラフィックツールで使えたらいいだろうなーというくらいの事は、当時の私でも想像できましたが、当時は1台のPCでは同時に複数のアプリは使えないというのが常識で、複数のウィンドウを開いて、異なる機能のアプリ同士でデータをコピペするという使い方は、どういうメリットがあるかは想像ができず、また倍角、4倍角文字しか使えないワープロソフトしかない当時は、自由に文字を拡大縮小したり、文字を回転させたりというような使い方も一般ユーザーにはピンとこないものでした。
今のWindowsPCやMacintoshのアプリでは当たり前の使いかたが当時は誰も想像ができないものでした。
以前の記事で、PC-9801の黄金時代が日本のPC、さらには電子技術の発展を停滞させたと書きましたが、さらに言えば、マウスを使ったマルチウィンドウオペレーション、制約のない文字やグラフィックの表現といった、PCによる文化の広がりさえも停滞させてしまったように思います。
これはNECのPC-9801のせいではなく、変化を嫌い新しい文化を拒絶する日本人の気質によるものではないかと思います。
異質なものを排除する気質は悪いことばかりではないとは思いますが、異質なものは異能者であることが多々あります。
まさか何の知識もない人がPCでアプリを使ったり、動画を見たり、マンガや3DCGアニメを作ったりする時代が来るとは1980年当時は想像もしていませんでしたが、その先駆けとなる異能なPCが日本のNECやシャープでも作られていたことを知る人はほとんどいないのはちょっと寂しいです。
4匹でごはん
いつものカリカリに猫ちゃん用ふりかけをかけただけでこの食いつきようです(^_^;
楓とぐらのデカ猫コンビがごはんを貪っています。
楓とびわ
ごはんを食べようとやってきたびわ坊に「ウ~」とうなり声を上げるカエちゃんです。
楓とびわ
実はこの数日また仲が悪くなった楓とびわ坊です。
夜中に取っ組み合いのケンカをしていました。
いいかげんに仲直りしなよー(ノД`)
現場の工事が終わって、竣工書類を立て続けに提出です(>_<)
今月いっぱいまではわやがっしゃです(゚´Д`゚)