【きなコンとアトム】
モンフチ電機の系列会社のモンフチロボテックスで開発された家政婦ロボット[きなコン]と、AIロボットの[アトム]が公園で何か話しています。
きなコン「オデンヲツクッテキタノデスガ、ココニクルマデニサメテシマイマシタ」
みどりちゃんはピノコのコスプレが気に入ったようで、今日もピノコの格好でやって来ました。
ピノコ 「アッチョンブリケ!!」
きなコン「ソウダ、アトムノオナカノナカニアル原子炉デ、オデンヲアタタメマショウ」
物騒な話が聞こえてきたので、童子さんと麦ちゃんが走ってきました。
麦ちゃん「こらー!!あんたたち何してるの」
童子さん「こんなとこで原子炉の格納容器を開くつもりなの!?」
アトム 「ぼくはバッテリーで動いてるんですよ。原子炉なんか入ってるわけないじゃないですか」
モンフチロボテックスで作られたアトムは、さすがに原子炉は積んではいません。
外装こそ鉄腕アトムですが、中身は現時点でのロボット技術のものしか搭載されていないので、手塚治虫さんの描いた鉄腕アトムのように空を飛んだり百万馬力の力は出せません。
【ホビーレベルにまで降りてきた人工知能開発ボード】
GPU(グラフィック処理プロセッサ)のメーカーとして有名なNVIDIA(エヌヴィディア)が発売した組み込み用AI開発ボードJetsonNano(ジェットソン・ナノ)です。
NVIDIAがおよそ1万円で手に入る128コアGPU搭載の超小型AIボード[JetsonNano]を発表
……GIGAZINEの記事へのリンクです
わずか1万円ほどのマイコンボードですが、472GFLOPSの演算能力を持ち、これは最新のintel Core i7プロセッサと同等の演算能力です。ですが電池駆動のできる小さなボードにそのパワーが凝縮されています。
汎用CPUではなくAIプロセッサとして特化しているのですが、フリーで利用できるPyTouchなどのAI開発言語を使って、身近なおもちゃや電気製品に人工知能を組み込むことができるようになります。
ラジコンのドローンにカメラとJetsonNanoを搭載すれば、目的の建物をカメラで見つけてそこまで飛んで行かせたりすることなどが事例として紹介されていましたが、家庭用ネットワークカメラとJetsonNanoを連動させれば、複数の猫を飼っている家であれば、どの猫が悪さをしていたかをスマホを通してチクらせたり、どの猫(楓とか)が特定の猫(ぐらとか)をいじめていたかなどを、人が不在の時でもちゃんと教えてくれるようになりそうです。
画像認識系に強みを発揮しているAIマイコンボードですが、おそらくはスマホなどにもすぐに搭載されるようになり、人の顔を覚えるのが苦手な私にとってはスマホがカメラで見た映像から、耳につけたBluetoothイヤホンを通して「あの方は○○社の□□部長ですね」と教えてくれるようになるとありがたいです(^_^;)
あと、スマホで撮った写真を「キン肉マン超人風に」とか「プリキュア風に」とデフォルメした3Dモデルを自動生成するようなアプリもすぐに出てきそうです。
この手の製品は一般のホビーユーザーの手に渡るようになると、思いもかけない応用をすることが期待できるので、AIロボットが「サイコウノオデンガデキマシター」とか言って、絶品のおでんを作ったりすることも夢ではなくなりそうです。