【CG作家童子さん】
液晶タブレットを前に、3DCGを製作している童子さんです。
みどりちゃんが童子さんに何か話を持ちかけてきました。
「童子ちゃん、私たちをモデルにしたバーチャルユーチューバーを作ろうよ」
「このPCなら3DCGアニメも作ることができるけど…まだそこまで勉強してないわ」
「
きなこさんが私たちをバーチャルアイドルにしてボロもうけさせてあげるって言ってるの」
「……(きなこさんが焚きつけたのね)」
【3DCGや3D-CADに向いたデスクトップPC】
ハイエンドデスクトップPCと液晶タブレットを中心にしたCGワークステーションの構成例です。
手前のキーボードの左にあるインク壺のようなものは3Dマウスです。
普通のマウスではなく、3D操作でよく使われる回転・拡大縮小・視点移動などがダイヤル操作でできるもので、慣れるのにちょっと時間がかかるそうですが、慣れたら手放せなくなるもののようです。
2Dグラフィック作業でも役に立つもので、ClipStudioPaintでも便利に使えるようです。
先日、マウスコンピュータ製のハイエンドデスクトップPC[DAIV]で3DCGのレンダリングを試す機会がありました。もちろん私のPCではありません(;^_^A
CPUはインテルCore i7-8700、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX1070i、メモリ32GBというハイスペックPCに、私が作成したCGイラストのデータをレンダリングしたのですが、今、私が使用しているノートPCの約20倍以上のスピードで作業が完了したのにはさすがに驚きました。
3DCGや3D-CADを使いたい方は、デスクトップPCがおすすめです。
CPUはCore i5(インテル)、Ryzen5(AMD)以上、メモリは最低でも8GBできれば16GB。
グラフィックカードは必須ですが、AMD社のRadeonシリーズには対応していないソフトが多いので、NVIDIA社のGeForceシリーズを選べば間違いありません。
このクラスになると、PC本体で10万円以上になりますが、メモリやグラフィックカードの増設が容易なのがデスクトップPCの最大の利点です。
このブログに掲載している程度の3DCGであれば、5万円程度のデスクトップPCでもなんら問題はありません。
【CG用途にはあまり向かないモニター一体型PC】
モニター一体型PCは、大画面でYoutubeやNetflixなどの動画コンテンツを楽しんだり、軽めのゲームを家族で楽しむためのホームPCで、拡張性はゼロに等しく、据え置き型大画面のノートPCと考えた方がよいです。
場所を取らないというメリットがあるので、それほど高い性能を必要としないオフィスソフトを使う事業所などでもよく使われています。
後からグラフィックカードを載せ替えたり、メモリを増設したりすることが困難なので積極的には勧められませんが、iMac Retina(Apple)やSurface Studio(Microsoft)のようにハイエンドデスクトップの性能を持つモニタ一体型PCもあります。
ですが、ハイエンドデスクトップ+高解像度高演色ディスプレイよりも高くつき、20万円台後半からの価格帯になってしまいます。
【去年の秋以降、飛躍的に性能が上がったノートPC】
昨年の秋以降、それまでより約1.5倍以上性能が上がった第8世代Core iシリーズCPUが搭載されたノートPCが登場し、3DCGやVRにも十分使えるようになりました。
ただし、モニタ一体型PCと同様に拡張性はゼロに等しいので、購入したPCに性能的な不満が出てきたら買い換えをしないといけません。
ノートPCの最大の利点はどこでも持ち歩いて作業ができることです。
私はコタツでCGイラストを描きたいためだけに、性能は低くてもノートPCにしています。
ほとんどのノートPCはCPUに内蔵されたグラフィックチップを使用しているので性能は低く、本格的に3DCGや3D-CADを使いたいとなると、MX150やモバイルGeForceなどのグラフィックカードを装着したゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCを選択することになり、価格は10万円以上になります。
また、安価なノートPCは視野角が狭く、発色も鮮明でない液晶が使われているので、IPS液晶やVA液晶、広視野角高演色をうたった液晶が搭載されたものを選んだ方がよいと思います。
私は5万円で購入したLenovo製のノートPC [ideapad310]を使用しています。
CPUは第8世代Core iシリーズの約40%の処理速度で、CPU内蔵のグラフィックチップを使用した、ミドルクラスのノートPCを使っているのですが、このブログのCGイラストはこれで描いていて、それほど不満はありません。
CGアニメのように大量の画像を生成するなど非常に時間のかかる作業ではハイエンドデスクトップPC一択となりますが、一枚絵の3DCGイラストであればこの程度のPCでも全然問題はありません。
【新しいPCに買い換える必要は実はそれほど無い】
CGイラストや3DCGにこれから挑戦しようという方は、とりあえず手持ちのPCで描いてみましょう。
CPUパワーが必要とされ時間がかかると言われるレンダリングよりも、人間の手作業で行うモデリング(3Dモデルの作成)やセッティング(モデルや照明の配置)のほうがずっと時間がかかることがわかります。
高価なPCを買うよりも、自分のスキルを上げた方がずっと効率的だと気がつくはずです。
PCの買い換えは作業スキルが上がり、いよいよPCの処理能力に不満が出てきてからでも遅くはないです。
新しくPCを購入する方は、以下のサイトが参考になります。
・こまめブログ…自腹レビューが多く、その機種のよい点悪い点を公平な目でレビューしています
・the 比較………レビュー機種多数。レビューの視点も公平です。
どちらのサイトも液晶画面の発色や動作中の騒音などを測定器を使って結果を公開し、ベンチマークソフトを使っての処理能力も分析しています。
また、メーカーからも信頼のおけるレビューを書いていると評価も高いようです。
さらに上記サイトからのみ使えるPC購入時の割引クーポンなどもあり、PC購入の強い味方です。