大津いじめ自殺(その2) | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

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そして昔のパソコンあれこれ。

警察庁長官の指示 (←NHKニュースへのリンクです)により、滋賀県警の本格的な捜査が始まり、
この数日で次々と新事実が露呈されてきた大津いじめ自殺事件ですが、相変わらず学校そして
教育委員会の対応は生徒や生徒の親、さらに国民感情を逆なでするばかりです。

【教育現場の隠蔽体質の表れではないか】


教育の現場では何が起こっているのか、文部科学省では「教育現場の隠蔽体質の表れではないか」
不信感を述べています。
子どもの自殺 警察情報求める…NHKニュース
事件のあった中学校では、校長が生徒たちに校内放送で緘口令を敷いていた事実も暴露されています。
文科省が不信感を抱く以前に、生徒が教師に不信感を抱いているという事実こそ大きな問題だと思います。


【日教組の正体?】

2ちゃんねるなどでは関連スレッドに必ず「日教組の闇」というフレーズが出てきます。
日教組とは日本教職員組合の略です…日本教職員組合 (←Wikipediaへのリンクです)
友人・知人にも今は学校の教師をしている人がいるのであまり叩きたくはないのですが…
検索エンジンで「日教組」と検索すると1ページめに出てくるのがこれ。
国民が知らない反日の実態~日教組の正体~ (←atwikiへのリンクです)
どこまで事実であるかは検証が必要だと思われますが、教師と呼ばれる方と社会人になってから
つきあいのあった方には「なるほど」とうなづけるところがあるのも事実でしょう。

教育の場がいったいどうなってしまったのかを考える参考になるかも知れません。


【単なる制裁では解決しない】

ネットで加害者生徒が単に「いじめ」と呼ぶには凄惨なリンチ行為を被害者生徒に行なってきたことが
明らかになるにつれ、加害者生徒とその家族、中学校の校長や担任、そして教育委員の個人情報晒しが
エスカレートしています。
これにより加害者生徒とその家族、隠蔽工作を行なってきた教育関係者が被害者と被害者家族が
味わった苦痛、あるいはそれ以上の苦痛を味わうことになれば、糾弾しているネット民のカタルシスは
得られるのかもしれません。
また、場合によってはここまで火のついた国民感情を抑えこむために、国によって見せしめ的に
過酷な制裁を課すかもしれません。この場合もネット民や一般大衆の溜飲は下がるでしょう。

しかし、それは一過性のものです。

前回の記事で、曽呂利さん (←ブログへのリンクです)が寄せたコメントです。

================================= コメント本文 ====================================

先ほどのニュースでは自殺3日前に被害社宅に上がりこんで
部屋を荒したニュースでやってました。
 加害者の方もかなり麻痺しているとか思えません
若しくは、多少の罪悪感があっても、それを上回る圧倒的な
力が作用していたのでしょうか?

 これは私の他愛も無い推論なのですけど
「浅間山荘事件」 や 「オウム真理教の事件」 など、犯罪集団が形成されていくと
そこの中で行われる事柄は、善悪に関係なくそれに参加しなければ
逆に自分がやられる心理状態になるようで 一旦その集団に
入ってしまったら個人の意思で反抗するのは難しい構造になっているようです

 今回の いじめを 彼の集団と同一視するのは
あまりに飛躍しすぎでしょうがあくまで ”その構造” という点です
そしてそれは他人事ではなく

 例えば どこの学校にもあるであろう 表沙汰にはならない小さないじめ問題
 例えば サービス残業が当たり前でそれに誰も疑問を感じない職場

問題の大小に違いがあっても
集団の中での心理状態に同じ構造を感じます。

 いじめ問題に真剣に取り組むなら 私はむしろ加害者の置かれた環境 心境を調べて
統計を取って 研究して対策を考える
(実際に どんな方法が良いのかはわかりませんが いじめが起こってから止めされるのではなく 
加害者がなぜいじめをする心理状況になるのかを考え その心理状況にならない対策をとる)必要が
あると感じます

 そこまで取り組もうという世論もないですし、
加害者のプライバシーの問題もあって そんな事にまで踏み込めないのが
今の仕組みのようですが このままでは いじめ対策は 上辺だけ取り繕っただけのモノに
見えてしまいます。

 格好いい事を書きましたが思春期の子供と向き合って
何かをするというのはとても大変です んじゃ言いだっしっぺのお前がやってくれよ
って言われたらちょっと困ります(汗)
 みんなが少しずつ知恵を出す 何かを負担(別にお金じゃなくても)するといった事をしないと
難しい気がします。

================================= 引用ここまで ===================================

※一部改行を追加させてもらいました。

> このままでは いじめ対策は 上辺だけ取り繕っただけのモノに 見えてしまいます。

これが大きな問題でしょう。
これだけ世間を騒がせているにもかかわらず、今も全国で同様ないじめは行われているはずです。
今回の事件の当事者が正しく裁かれたところで、いじめは決してなくなりません。

心理学的なアプローチも必要でしょうし、文科省には広く国民から知恵をだしてもらう気概が必要です。
このように真剣に考えている方もいるわけです。


【悪党は悪党のまま死んでいくのか】

先に言っておきます。私は死刑賛成論者です。
犯罪抑止効果としての死刑の必要性もありますが、死を以ってさえ償えない者には極刑もやむなしと
いう考えです。

心に刺さった母の言葉「名古屋アベック殺人事件」獄中21年の元少年

↑来栖宥子★午後のアダージォへのリンクです。

名古屋アベック殺人事件 (←Wikipediaへのリンクです)の主犯の元少年の現在が書かれています。
無期懲役刑で現在も服役中ですが、刑務所内の作業で与えられる作業賞与金をすべて被害者遺族に
送り続け、謝罪の手紙を送り続けているそうです。
このようなことをしたところで、現在は情状により仮釈放が早まるということはまずないので、
心の底からの謝罪なのでしょう。

あのような残忍で冷酷な犯罪を犯した元少年がなぜこのように変わったのか、それをうかがい知ることは
できません。
ただ、地裁判決による死刑が確定した後の母親との面会、そして、刑務所内での教育が元少年を
変えていったのだと思います。

小説家であり刑死者(すでに死刑執行済み)の永山則夫氏も残虐な殺人者でした。
彼が遺した自伝的小説「無知の涙」は有名なのでご覧になった方もいるかと思います。
読み書きすらできない野獣同然の者が、獄中での教育により人間性を培うことができたのです。
これまでの自分の行為を理解し、戦慄し、涙したときはすでに死刑囚となっていたのです。


【だから教育なのでは】


教育の重要性はここにあるのではないかと思います。
正しい教育がなされれば、このような凶悪犯罪者を生み出すことは避けられるのではないかと思います。
もちろん教育の過程でドロップアウトする者をすくい上げ、フォローすることが大事でしょう。

しかし、高度すぎる内容が果たして必要なのかと言われれば、それは疑問があります。
高校で学ぶ物理・化学・数学をすべて習得できれば月ロケットも飛ばせるだけの知識は身につきます。
(もちろん工学的な専攻分野を除き、理論的な知識だけですが)
はたしてそこまで学ぶ必要があるのかと思います。
それよりももっとも大事なことを学校で教えるべきだと思います。


[この項終わり]

※言い放題、書きっぱなしですみません。不愉快な記述もありますが、こんなものだと呆れてください。

※今回の記事では曽呂利さんのコメントが記事のもっとも重要な部分を占めています。
 曽呂利さん、ほんとうにありがとうございます。