「ふるさとは遠きにありて思うもの そして悲しくうたふもの‥」で有名な室生犀星の『小景異情』は望郷をうたったものではなく、故郷なんぞに帰ってくるもんじゃねぇなーという憎まれ口的な詩歌らしい。

斯く云う私も実家から300mも離れた場所に住み、たまに帰っては飯を食い風呂に入り酒を呑み、「いつまで親のスネをかじってるんだい!!」と憎まれ口を叩かれるのだ。

親の機嫌の悪い日は 帰るところに あるまじや。