昭和47年10月、パンダが日本にやってきた。だが実はその15年も前の昭和32年にパンダは上野動物園に来るはずだった‥。上野動物園では、その時中国の要求してきた16頭のキリンが準備出来なかったのだ。何せ当時キリンは日本国内の動物園に20頭前後しかいなかったのだから。
ケニアのナイロビ国立公園に来る入園客の客層が近年変わりつつある。
ケニアの観光業の目玉はやはり国立公園内の「サファリ」だ。そこに外国人観光客が外貨を落とすことで国は潤っている。しかし今、国立公園の入り口に長い列をつくっているのは、外国人ではなく現地のケニア人だ。実に入園客の三分の二がケニア人なのだそうだ。
原因の一つにアフリカ全体の中産階級が増えたこと。ケニアは人口の17%が中産階級で、今やアフリカ人の三人に一人は中産階級なのだそうだ。
もう一つの原因が、ケニア野生生物庁の宣伝だ。政治情勢の不安定なアフリカに来る外国人観光客に期待するよりも、安定した地元観光客をターゲットにしているようだ。
入園料の大人1.5ドル、子供75セントは現地の人にはまだ高額だ。それでもケニア人は国立公園にやってくる。「子供たちに母国の動物を見せれた」「家族全員が楽しめた」と評価するのは誰であろうケニア人なのだ。
アフリカって洗濯している横をキリンが通るイメージがあったが、違うんだね。