ヨコ美クリニック院長今川の学会報告/旅行記

ヨコ美クリニック院長今川の学会報告/旅行記

25年以上の実績を持つ植毛・自毛植毛専門のヨコ美クリニックの今川院長が、海外の学会報告や旅行記を紹介していきます


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毎日、暑い日が続いてますね。すでに夏バテという方も多いのではないでしょうか。

 

 6月29日に沖縄・那覇で開催された『第132回日本美容外科学会』(JSAPS)に参加し、「移植毛は永久に生え続けるのか?」という演題で口演しました。沖縄に行くのは初めて。今回社員旅行も兼ねてスタッフ7人も同行しました。

 といっても学会があるのでスタッフとは別行動。私は那覇市のメインストリート、国際通りに近いシティホテル。スタッフは那覇から離れた海辺のリゾートホテルに宿泊です。ちょっぴりうらやましい・・・笑。

 

 29日(金)の朝8時過ぎのJAL機に乗って2時間半ほどで那覇空港に到着。さすがに日差しは強烈で空港の外に出ると汗だくになりました。

 

◆公設市場で食べた魚料理に大満足!

 

 空港からモノレール(ゆいレール)に乗って5つ目の旭橋駅で下車。目の前のHホテルに着いたのは昼過ぎです。チェックインまで2時間ほどあったので、とりあえず荷物を預けて時間をつぶすことに。とはいえ、沖縄は初体験なのでガイドブックを片手に国際通りまで行って商店街をぶらぶら。

 お腹が空いてきたので、有名な第一牧志公設市場で食事することにしました。

 さすが沖縄の胃袋、沖縄の台所と言われるだけあって、1階には色鮮やかな魚や肉、野菜、果物などさまざまな食材を売る店がひしめきあっています。ここでは食事をする場合、1階のお店で購入した食材を2階の食堂で調理してもらうというシステムになっています。お店のおばちゃんいち押しのアカマチ(ハマダイ)という大きな魚と夜光貝をチョイスして2階の食堂へ。魚や貝の刺身、あら汁、煮付けなどを腹いっぱい食べて、大満足です。

 余談ですが、お店の従業員もお客さんもほとんどが中国人。中国語が飛び交って、「ここは本当に日本?」と錯覚しまうほどです(笑)。

 

 

◆あらためて戦争の悲惨さを実感!

 

 2時過ぎにホテルに戻り、部屋で一休みしてから、観光用の個人タクシーをチャーターして観光地巡り(3時間コース)に出かけました。

 じつは私には沖縄戦で戦死した身内がいます。叔父が軍医として潜水艦に乗っていました。そんなこともあり、まずは戦没者の慰霊碑のある平和記念公園に行き、慰霊碑の前で手を合わせてから、園内の資料館を見学。

 

 

 次に向かったのがひめゆりの塔です。第二次世界大戦末期に多くの女学生が看護要員(ひめゆり学徒隊)として従軍させられ、この場所で尊い命を落としています。実際に彼女たちの写真を目の当たりにして、あらためて戦争の理不尽さや悲惨さを実感させられました。

 どうしても行ってみたかったのはこの2箇所ですが、タクシーの運転手さんが、「旧日本海軍によって掘られた防空壕(海軍司令部)も見ておくといいですよ」と言うので、そこにも寄ってもらいました。

 防空壕は丘の頂上にありました。壕の脇には展望台もあって市街から海までが一望できる大パノラマです。

 地下壕なので、暗くて陰湿なのではと思いきや、内部は意外ときれいに整備されています。木製のテーブル、椅子などはそのままの状態で置かれ、当時の様子を色濃く残しています。壕の外には戦って沈没した軍艦の慰霊塔があり、叔父の潜水艦の名前の確認できました。戦争の犠牲になった方々を思うと感慨深いものがあります。そうそう、ドライブの途中で運転手さんから台風が接近していることを初めてきいてびっくりですが、いつもの調子で“なんとかなるさ”です。

 

 夕方ホテルに戻り、風呂に入ってひと休み。夕食は昼間のタクシーの運転手さんオススメの沖縄料理の居酒屋に行ってみました。ホテルから歩いて1分のそのお店のウリも魚料理です。中でもグルクン(タカサゴ科)という沖縄の県魚はバツグンのおいしさ。ビール、泡盛で酔った勢いも手伝って2匹もたいらげてしまいました。ほかにも今が旬のヘチマの味噌仕立てや熱帯魚のような魚の刺身盛り合わせ、海ぶどうもおいしかったです。

 

 

◆モノレールで首里城まで行ったり来たり

 

 30日(土)は学会当日ですがスタートは午後から。早めに出て首里城に行ってみることにしました。なんといっても世界遺産ですから、一度は見ておかないとね。

 

モノレールで首里駅に着くと、天候は一転、バケツをひっくり返したような大雨に。前も見えないぐらいで、持っていた折りたたみ傘など何の役にも立ちません。

 しかたなく、首里城見学をあきらめてモノレールに乗ってUターン。ところが、牧志駅まできたところで急に晴れてきたのです。そこで、また首里城駅に引き返すことに。なんでも沖縄ではよくある天候とのこと。行ったり来たりですが、何せ世界遺産ですからね(笑)。

 雨の影響もあってかさほど人も多くなく、守礼門や正殿などを見学ながら気持ちよく首里城の公園内を散策することができました。

 昼食はガイドブックに載っていた首里城の近くのレストランで、ゴーヤチャンプルとそばの定食を食べました。

 

 食事のあとタクシーで学会が開催される沖縄県医師会館へ。私は会場一番乗りです。後からやってきた先生たちは、口々に「台風7号で明日の飛行機は欠航だぞ」と喧々諤々です。地元のA先生は「こんなの台風のうちに入りませんよ」と言いますが、大方の先生は口を揃えて「終わったらすぐに帰る」と・・・。かく言う私も日曜日に戻らないと月曜日のオペに間に合いません。

 クリニックに電話して航空会社に確認してもらうと、火曜日の4時まで飛行機は満席とのこと。たとえ私が帰れたとしても、スタッフがいなくてはオペもできません。少しモヤモヤした気持ちになりましたが、その日は学会本番なので、口演に集中です。

 

 

◆「移植毛は永久に生え続けるのか?」について発表

 

 今回は「移植毛は永久に生え続けるのか?」という演題で発表しました。

 植毛とは株を将来薄くならない場所から採取して、薄いところに移動するというもので、理屈では永久に生え続けるといわれています。そのことはどんな植毛の教科書にも書かれています。しかし私の30年近くの経験では、ごく稀に理屈のとおりにならないケースもあるように思います。海外のベテラン植毛医も同じような症例があると口々にいっています。ただこの点について書かれた論文や発表は今まで目にしたことがありません。植毛というのは医学的に新しい分野なので解明されてないことも多いのは確かですが、今回の学会ではこの問題について発表させていただきました。                     

 学会終了後は会場のロビーで立食パーティです。仲のいい仲間の先生たちとお酒を飲みながら談笑。パーティがお開きになる頃に地元のT先生から「10時からこのお店で二次会を」と地図付きのお誘いがあったのですが、まだ7時過ぎだったので、札幌のN先生を誘い2人でまた牧志市場に行って時間をつぶすことに。二階の居酒屋で泡盛を飲みながら昨日と違う熱帯魚の刺身と沖郷土料理をたらふく食べました。時間を持て余して9時に電話してみると、すでに飲み会は始まっている由、あわててイタリアンレストランに移動。集まっていたのは台風のため月曜日の仕事をキャンセルしたという人ばかり。女の先生が多かったこともありワインを飲みながら大いに盛り上がりました(笑)。

 

 次の日の朝、起きると外は快晴です。「帰れるのでは?」という期待を抱いて飛行場に行きましたが、その願いも虚しく空港ロビーの案内表示盤には全便欠航の表示。ロビーはキャンセルの順番待ちの人でごった返しています。うまくキャンセルが出て乗れればいいのですが、そうでないと火曜日まで便はありません。結局、2時間待って渡された空席待ち整理券の番号は700番台でした。

 

 

◆頼りになる援軍のおかげでオペも無事に・・・

 

 この日はあきらめホテルに戻り、フロントでもう一泊したいと告げると「お部屋の空きはありません」というけんもほろろな返事。しかも他のホテルも紹介してくれません。さすがに腹立たしい気持ちがこみ上げてきました。おそらくこの系列のホテルには2度と泊まることはないでしょう。

 しかたなく、前日一緒に飲んだN先生が泊まっているホテルJALシティーに行ってみました。フロントで空き部屋の情報を聞くと満室とのこと。でも、フロントのスタッフは親切にいろいろと調べてくれて、近くのビジネスホテルを紹介してくれました。

 

 そのホテルはちょっとさびれた感じですが、贅沢は言えません。外は雨、風がどんどん強まってきています。今日帰るのは無理ですが、どうしても明日は横浜に戻らなくてはなりません。

 海辺のホテルにいるスタッフに電話をかけて、とりあえず那覇に移動して、明日は空港に行ってなんとか羽田までの足を確保してほしいと伝えました。すると、彼女たちはすぐに飛行場近くのホテルに8人分の部屋を予約したのです。さすがうちのスタッフはグッドフットワークです。

 私はというと、チェックインの時間まで国際通りでぶらぶら(苦笑)。チェックイン後、部屋からスタッフに電話すると、「先生食事は?」と言うので、国際通りで落ち合うことにしました。外はいよいよ大荒れに。

 

 そんな中、スタッフのみんなと合流し、彼女たちの元気な顔を見てなんだかホッとしました。

 国際通りの沖縄料理店で嵐の中の食事会です。明日のことは一時忘れて飲んで食べてワイワイやりました。意外にヤギの刺身がおいしい!

 夜遅くにクリニックから「先生、明日の朝9時40分の福岡行きの飛行機のチケットが1枚だけ取れたので、博多から新幹線で帰ってください」という電話が入りました。

 

 朝起きると外は暴風雨。「これはダメだ」と半ばあきらめかけたところに、スタッフから「欠航してないので早く空港に行ってください」という催促の電話が。慌てて空港に向かいました。

 昨日は快晴だったのに欠航。この日は悪天候の中、飛行機は飛び立ちました。かなりの揺れはあったものの、昼頃に無事に福岡空港に到着。新幹線で横浜まで4時間ちょっと乗りました。ただし、この日は時間的にオペを行うことはできません。患者さんに十分事情を説明して、オペをずらしてもらうことを承諾していただきました。

 

 翌日(火)は朝早くクリニックに行き、メールのチェックやら諸々準備をしてからオペに入りました。7人のスタッフはまだ戻っていませんが、沖縄に行かなかった4人の留守番スタッフに頑張ってもらいました。4人でふだん10人ぐらいでやる作業をこなしてくれ、おかげでオペもスムーズに始めることができました。 途中から7人の侍(笑)も羽田から直行でクリニックに戻って来て合流し、元気に仕事についてくれました。彼女達は西部劇映画に出てくる援軍のような頼もしさです。

 

今回の学会は私にとって、生涯忘れられないエピソードとなったことは間違いなさそうです。

 

※この旅行記は被害が拡大する以前の6月29日の内容に執筆しました。

この度の西日本の豪雨「平成30年7月豪雨」により、被害を受けられた皆様、並びにご家族の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

一日も早い復興・復旧と、被害にあわれた皆様が一日も早く穏やかなお気持ちを取り戻せますよう、スタッフ一同心よりお祈りいたします。

 

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