今回の夏至・満月は梅雨入りと重なったが、何とかオートミール用のえん麦を無事収穫し、大豆の種まきも完了。雨が降る直前の3時間で何とかやり遂げた。

 

さて、都知事選の続き。あれから数日経ってもう少し情報量が増えてきた。

 

石丸氏の立ち位置がもう少しわかってきた。

 

まあ、保守、リベラルで分けるなら保守ですね。もっともそれがすべてではないので、他の多くの側面を見る必要があるけれど。

 

原発も容認だし、維新の人たちが結構応援しているよう。橋下はかなり評価しているよう。

 

あとはホリエモン、そしてなぜか古舘伊知郎も。

 

まあ、改革という部分では既存の政治体制をぶった切ってくれるかもという期待感があるのだろう。(それは一理あるのだと思う)

 

ただ、ここで見えてきたのが、どうやら石丸氏は小池票を持っていくだろうということ。

 

それぞれの組織票はそれぞれに入るだろうが、問題は残りの浮動票がどうなるか。それを全候補者で取り合っていくことになるが、もちろん、浮動票の多くも小池さんか蓮舫さんに行く。その本来なら小池さんに行く分が石丸さんに持っていかれる可能性があるということ。小池の続投はいやだけれど、だからといって共産がバックにいる蓮舫には入れたくないという人たち。

 

とはいえ、前記事で書いたように、石丸さんが小池さんを上回ることはまずない。

 

YouTube見ていると石丸さんの動画ばかりであたかも石丸支持が広がっているかの錯覚に陥ることもあると思うが、フェイクニュースも結構多い。発信元にまるまるニュースと書いてありいかにもニュース番組ぽくなっているが、例のAIづくりのナレーションになっていたり、だいたいタイトルとサムネイル、あれメチャクチャじゃん。書きたい放題で、全然事実と異なっていたり。こんなことやっていたんじゃネットメディアも終わりだね。既存のメディアに対しての新しい流れというイメージが以前はあったのに、残念ながら一部の人たちの暴走で無法地帯になりつつある。

 

彦根市長がSNS戦略で勝った例を出す人がいるけど、都知事選と市町村選挙では大違い。

 

ということは、いずれにしても、小池さんと蓮舫さんの1,2位争いになると思うが、石丸さんが躍進すればするほど、小池票が減り、蓮舫さんが有利になるのではないか。一部蓮舫票も持っていかれるだろうが、割合的には小池票が多くなる。

 

もしかして、石丸さんを応援している人たち、密かにそれを狙っているとか。

 

僕の周りでは結構うつみんさんを支持している人たちが多いよう。内海聡さんというお医者さんで、自然派というか反ワクチン派で陰謀論的発言を多くしている人。

 

言っていること自体は悪くないと思う(どれだけ真実かはわからないが)。ただ、まず通らないでしょう。まずというか、100%通らないでしょう。普通に選挙を観察してきて、得票数とかを確認してきた人なら誰だってわかると思う。

 

そうなると、何のために出るの、ということになる。

 

もちろん、選挙を通して訴えたいことを訴えるという意味はあると思うし、実際多くの候補者がそれが目的でやっているのだと思う。ただ、主張を広めるのが目的なら供託金300万円払ってまでの価値があるかは微妙。300万円あったら他の様々な方法が使える。

 

あと、うつみんさんは、小池、蓮舫、石丸の3人を倒すと言っているけれど、どうやってそんなことをするつもりなのだろうか。誰か一人ならまだ可能性があるけれど、3人ともというのは無理。小池を倒すためには蓮舫か石丸が伸びなければならないわけで、その発想自体がすでに論理破綻していると思う。

 

いや、別に僕だってうつみんさんを批判したくはない。志は素晴らしいと思うし、だからこそ多くの支持を得てるのだと思う。ただ、7月7日の結果を見た時、悲しくなるだけ。というのは、うつみんさんに投票したいと思う人は小池票じゃなくてどちらかというと蓮舫票になると思うから。正直言って一番勝ちそうなのは小池さん。どんなに蓮舫、石丸陣営が追い上げても、現職は強いし、よっぽどのことがない限り、あの女帝が敗れることはないだろう。残念ながら。

 

よっぽどのことというのは、石丸さんが多くの小池票をかっさり、他の無党派層の多くが蓮舫さんに集中した時。れいわも含めてね。山本太郎さんがもっと公に蓮舫さんを応援したら流れ変わるのだろうが。

 

つまり、今、票割れしている事態ではないということ。

 

僕だって蓮舫さんや立憲を100パーセント支持しているわけではない。既存の政治文化の一員だし、うつみんさんが指摘するいろいろな問題もあるのだとは思う。でも、だからといってすべてが白、黒なのじゃなくて、グレー・ゾーンもあるだろうし、ある部分では黒でも別の部分では白だったりするはず。

 

現に都庁を透明張りにすると言っているし、ボトムアップの政治をすると言っているし、少なくとも小池時代よりはましになると思う。

 

そして、前記事で述べたように、小池さんよりましなだけじゃなくて、自民よりましという話になってくる。東京の複数選挙区で負けた自民が東京都で負けたら、大打撃になって、次の総選挙に大きく影響する。

 

政権交代しても何も変わらないとよくみんな言うけれど、じゃあ、その人たちの言うピュアな勢力で政権取れるのかということ。今現在、自公を倒せるのは、野党共闘しかない。立憲、共産、社民、れいわでの連立政権が一番の近道で、それすらを否定するというのは、結果的に自公を勝たせることになる。

 

過去何十年同じことを繰り返してきているのだろうか。野党が勝ちそうになると、第3の勢力が現れるんだよな。野党が政権取らないように誰かが陰で仕掛けているのかとも正直思えてくる。

 

自公が勝ったら、それこそ今訴えている問題点の多くは改善されず、小池さんが勝っても同じこと。

 

結果を意識するのなら、ここは小池さんを倒すことに集中して、そのためには誰が勝たなければならないか(勝てるか)を考えたほうがいいのではないか。