本日(2023年12月15日)、『百姓レボリューション・短縮版』が正式に発売。

 

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これは、『百姓レボリューション』第1巻の短縮版で、内容はほぼ一緒。ただ単にページ数が60ページほど短くなった感じだ。

 

『百姓レボリューション』405ページ

『百姓レボリューション・短縮版』341ページ

 

価格も安い。

『百姓レボリューション』¥2,899

『百姓レボリューション・短縮版』¥2,596

 

どちらを買えばいいのか。

 

僕のお勧めは短縮版。

 

値段が安いのと、より短時間で読みきれるから。

 

それでいて、特にオリジナルに比べて失うものがない。

 

物語として、第2巻、第3巻と読み進めていく上で、オリジナルを読んでいないとついていけないということはない。

 

情報として、不足している箇所がない。

 

自給自足の教科書とか、エコビレッジづくりの教科書として読みたいと思っている人もいると思うが、短縮版も一通りすべてのことがカバーしてある。自然農による一年間の米作りから、様々な自給型コミュニティづくりに出てくる側面、人間関係(タメ口調やアサーション・トレーニング)など、骨格の部分はどこも削っていない。

 

カットしたシーンが1、2シーンあるが、まあ、そこは読まなくても大きくは影響しない、と判断したために削った。

 

どうしても、2010年に書いた時のオリジナルがどんな感じだったかを味わいたいという人以外は、短縮版を勧める。

 

そして、読み終わった後は、そのまま第2巻、第3巻へと進んでもらいたい。

 

あと、短縮版のレビューもお願いします・アマゾンでのページは独立したページになっていて、オリジナルのレビューはこのページには反映されていないので、新たに必要です。図書コードも新たなものになり、基本的には別の本です。

 

今、なぜ『百姓レボリューション』なのか。

 

オリジナルだろうが短縮版だろうが、そもそも『百姓レボリューション』自体を知らないという人も多いことだろう。2013年が舞台ということは、結構古いのではないかと思う人もいるだろうが、2023年の今だからこそより相応しいとも言える。

 

もちろん、当時も3.11があったりして激動の時代ではあった。とはいえ、小説に描かれている多くのことがどこかで現実離れしていると感じた人もそこそこいたと聞いている。あれから12年経ち、多くのことが現実となった。

 

主人公の一人小野寺隆の語るシステムというものも、当時は単なる陰謀論と思われていたかもしれないが、ここ数年で多くの人が目の当たりにしたのではないか。特にコロナ以降の数年間で。世界をコントロールする巨大な権力構造。

 

マスコミや芸能界に関しても、ジャニーズ問題など今になってようやく表に出てきている。

 

自給自足もそうだ。物資の高騰を始め、食糧難というものが今まで以上に現実味を帯びてきている。自給自足とまではいかなくても、ある程度は自分で食料がつくれたり、食料の生産者とつながりを持つことが今後必要になってくるだろう。

 

自給自足には正直のところ僕もあまり興味を持っていない。12年前と今では僕自身の興味が大きく変わっている。

 

ただ、『百姓レボリューション』の書き直しをすることで、改めてこの作品の持つ必要性に気づいた。

 

それは、自給自足というよりも、むしろそれ以外の全体的な内容にあるような気がする。

 

今まで当たり前だと思ってきた社会の価値観が根本的に間違っていて、あらゆる部分で新しくしないと、2024年以降の未来では生き残れないのではないかと。

 

小説では入村試験というものが出てくるのだが、新しい時代に生き残るための試験となっている。

 

審査の基準となる多くのことが、現実世界でも鍵になると。自給自足はそのほんの一部に過ぎない。

 

 

昨年アマゾンのソーシャルフィクション(経済・社会小説)部門でベストセラーになり、1位にもなっている。

 

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