期日前投票を済ませてきた。
日曜日は取材を受けることになってバタバタするので早めに。
結局比例はれいわにした。
総合的に見てれいわが一番いいと前に書いたが、
今日はもう少し詳しく書こう。
選挙権を持ってからの大部分で投票し、ここ10年ぐらいは選挙についていろいろ調べて関わってきた経験から言えること。
やはり、既存の政党は機能していない。野党でも昔からある大政党は、もう政治のやり方自体が古い。とはいえ、そこそこの組織票がないのと勝てないのも事実で、いくら支持できる政党が現れても新しい小さなところはまず通らない。これはもう過去3,40年何も変わっていない。革新的な新政党や環境系の新政党が今まで何度も立ち上がったがどこも残っていない。
ということで、多少考え方やあり方が古くても、自公よりはましだということで、民主系や共産党などの既存のそこそこ組織票のある政党を応援したほうがいいということになった。
そんな時に野党共闘という枠組みができあがり、そうした既存野党と市民団体が協力するという新しい形ができた。従来よりもより市民の声を反映させやすい形が。
2013年と2016年には選挙フェスというさらに新しい枠組みができ多くの人が応援したと思うが、結果的に三宅洋平さんは当選することができなかった。2013年に当選したのが山本太郎さん。
その後は野党共闘を応援するのが一番の近道と多くの市民が思ったと思う。
そんな中で2019年に登場したのがれいわ新選組。選挙フェスと同じ流れを汲み、多くの人が期待し、応援した。
僕も応援はした。投票はしなかったけど。あの時は戦略的にすでに野党共闘を応援していた人はそこに投票し、野党共闘すら応援するきになれない人たちがれいわに入れればいいと思っていた。そうすることで両方が議席を伸ばすので。
ただ、今回は野党共闘自体が機能していない。既存の政党は単独では、市民に訴えるだけのオーラを持っていない。
が、そのオーラを未だに持っているのがれいわだ。
新鮮なオーラ、市民と共に作り上げていく雰囲気という点では新しくできた党がいくつかある。
しかし、れいわとの決定的な違いは実績がないということ。口だけでは何とでも言える。実際に議席を確保し、国会に行った後でもその新鮮さを貫き通すことはそう簡単にできることではない。
これは政治だけじゃなくてどの分野でもそうだが。
れいわはこの3年間を通して少しずつ大きくなっている。山本太郎さんに関しては2013年からの議員生活に通して大きく成長してきている。
党首討論にも参加し、メディアからも一野党として正式に認められている感じだ。
だからなんだと思うだろうが、選挙の勝敗を決める上でこれは大きい。
その枠外にいた時のことも覚えているので、みんな心に染みているだろう。
逆に言うと、メディアにほとんど登場しないところは、それがいい悪いという話を除いて、まず当選する確率は薄く、投票しても死票になるだろう。
残念ながら、これはここずっと選挙を見てきた現実で、YouTubeでの盛り上がりとは全く違う。
つまり、新鮮さを求めて投票する人たちが一番結果に結びつけられるのがれいわに投票することだと思う。
東京選挙区では山本太郎。昔三宅洋平さんが言っていたのを覚えている。「東京選挙区は山本太郎、全国比例は三宅洋平」
これが今回は「東京選挙区は山本太郎、全国比例はれいわ」になるだろう。
山本太郎さんはギリギリだ。当選できる6人には含まれているが最後の2枠を4,5人で争っている状態で、都民ファーストと維新の候補に追い上げられている。
つまり、あなたの1票が決定的な違いになるかもしれないのだ。
山本太郎が当選するのとしないのとではその後の展開に大きな差が出る。
全体的に与党が大勝利するだろう。そうなると、小さな違いを作り出すことに賭けるしかない。
比例でも数議席取ればれいわ新選組は政党としてより確立する。
2019年にれいわを応援した人は、ここで諦めず、育ててほしい。れいわを育てることができなければ、他の新政党が出てきても同じこと。1.2議席取ったとしても1年後、2年後どうなっている。みんなの期待を維持しているだろうか。いや、彼らの問題だけではない、あなたは飽きないでいられるだろうか。最初は何でも刺激的。でも時が経てば冷めるもの。
そんなコロコロ変わる感情に揺さぶられていてばかりいたら、日本の政治はいつまでも変わらない。市民は持続力がないと宛にされなくなり、結局既存の大政党しかないということになってしまう。
れいわも山本太郎も完ぺきではない。コロナ政策は支持できないし、東京都知事選辺りから雰囲気が変わったと感じる人も多いだろう。でも、それを含めて育ててほしいのだ。
完璧な人なんていないし、政治の世界で常に純潔を保ち、議席を維持していくことのできる人などそういない。
僕だったら絶対無理だ。口で言うのは誰でもできる。でも、実際にやるのはまた別の話。
山本太郎に話を聞いてもらえなかったとしても、それは彼がただ単に頑固だったのではなく、他の人の意見に耳を傾けた結果かもしれない。多様な意見を持つ支持者全員に首を振ることはできない。
つまり、山本太郎でさえダメならば、もう他には誰もいないということ。
れいわを一緒に育て、次の衆院選で市民の思いを実現できる受け皿として確立させられなければ、どこに切り替えたところで何も変わらないだろう。
もっとも、政治がすべてではないという前提でだが。
実際に社会を変えるには様々な分野で各自が動いていくことが鍵。
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