英語のブログ更新を毎日にしたため、ここのところ日本語ブログがなかなか更新できていない。

 

先日、オーストリアからカウチサーファーの家族が我が家に数日滞在した。

 

恒例になりつつある里山サイクリングへ。

 

途中、いろいろな話をした。驚いたのは、オーストリアでは有機農家が全体の20%以上いて、遺伝子組み換え作物やモンサントの製品の流入を国として禁止していること。

 

日本が、種子法廃止などでモンサントの戦略に無防備になっているのと対照的だ。

 

原発も住民運動の反対で廃止になり、ひとつだけできた原発も一度も稼動することなく止められたと。

 

オーストリアは必ずしもリベラルな国ではないそうだ。様々な分野で保守的要素も強いと。

 

ただ、保守の人も国を守るという意識が強く、自国にとって不利とわかっているものに対しては断固反対する傾向があるというのだ。

 

では、なぜ、日本の保守の人たちは違うのか。明らかに自国にとって不利とわかっているものを平気で受け入れている政府にものを言わないのか。

 

こういう話をよく聞く。そうはいってもアメリカの圧力には逆らえないと。誰が政権を取っても変わらないと。

 

そうした陰謀論的な見解はよくある。世界を支配しているのは巨大多国籍企業で、彼らは各国の政権にも影響力を及ぼし、逆らうとスキャンダルなどをでっち上げられて失脚させられると。

 

実際、ジャパンハンドラーたる存在たちがいることも僕は知っているし、それは全くのトンデモ説ではない。

 

でも、はたして本当にそうなのだろうか。

 

では、なぜヨーロッパの多くの国々ではそれができるのだろうか。

 

デンマークでは、企業の利益よりも、住民の生活を重視した政策が次々に実現できている。

 

世界がいわゆる一部の投資家や多国籍企業たちに牛耳られているのなら、そうした試みだってつぶされてもおかしくない。

 

現にモンサントなどは、ありとあらゆる手(卑怯な手も含めて)を使って自分たちの利益を追求している。

 

それでもヨーロッパでそれを跳ね除けられるのは、強固な意志で団結し、戦い続けるからだ。

 

日本にはそれがない。

 

アメリカだって圧力はかけられても、それに反発した者に対して強制的に従わせることはできない。

 

そんなことが公になれば、国際世論の反発に合う。

 

アメリカがいろいろな要望を突きつけてくるのは、逆に、日本人はそれを受け入れるだろうという脈があるからではないのか。

 

政治についてはわからない。でも、僕の今までの国際経験で感じるのは、日本人があまりにも簡単に相手の要求を受け入れてしまうということ。中国だって北朝鮮だって最初からイエスなど絶対言わない。様々な外交カードを持ち出して交渉し、少しでも自国に有利な位置まで来た時にようやく受け入れる。

 

それは世界中大多数の文化圏に言える。

 

相手は主張する。

 

それに対してこちらも主張する。

 

そして交渉し、ちょうどいいところで合意するのだ。

 

日本のように、交渉なしで受け入れる民族は珍しい。

 

アメリカはいろいろ言ってくるだろう。でも、いちいちそれを受け入れなくたっていいのだ。

 

できないことはできないとはっきり伝えてもかまわない。

 

それで文句を言われても、動じない。

 

それを続けることで向こうはやがて折れるのだ。

 

それでも折れない時は、国際世論に働きかけたり、あの手この手を使って頑張り続ければいい。

 

沖縄のことだってそうだ。

 

他の国々はそうやって自国を守ってきた。

 

でも、日本人は、意見の対立を不快に感じ、極力それを避けようとする。それが避けられるなら、自分が若干損してもかまわないと。それを和だと勘違いしている。

 

それが、日本はそれでかまわないという誤解を与えてしまうのだ。

 

そう、これは多くのアメリカ人から聞いた。日本人には自分たちの主張がない。意見がない。だからどちらでもいいと。強く望む人たちの意向は聞く価値があるけど、どちらでもいい人たちの意向は聞かなくてもいいと。だってどちらでもいいんだから。

 

何も言わないということは、そう思われるということ。

 

アサーティブになろう。

 

決して意見の対立を恐れることなく、言うべきことはきちんと言う。

 

実は、それを世界中の人が望んでいるのだ。

 

意見の対立はネガティブではなく、かえってお互いの本音がわかり付き合いやすいのだから。

 

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