サティシュ・クマールさんの「アート・オブ・ライフ」にはうさとのうさぶろうさんも来ていた。実は、サティシュさんとうさぶろうさんは仲がよく、最近よく会っているとのこと。サティシュさんがタイのうさぶろうさんの所を訪ねたり、うさぶろうさんがイギリス、デボンのサティシュさんの所を訪ねたり。
さて、いい作品は世間よしの要素を備えていて、売れる作品は売り手よしと買い手よしの要素を備えていると言ったが、それはどういう意味だろうか。
三方よしというのは近江商人の教えで、近江商人には何種類かある。そのひとつが近江日野商人で、日野町は近江日野商人誕生の町なのだ。
日野は今とても面白くなってきている。日野駅の駅舎が改築され日替わりカフェができたり、先日講演をした古民家カフェda-naなど、様々なスポットができはじめ、来年にはクラフトビールもできる予定だ。
移住者も地元の人も議員さんも役場の人もみんなつながりはじめていて、町単位のローカルネットワークという意味では全国でも類を見ないのではないかという感じで広がってきている。
そのつながりを象徴するイベント、ひのまるマルシェの第2回目が11月19日に開催される。
http://enjoy-wonderful-life.com/hinomaru-marche-vol2
多くのブースが出店する。
その中の「幸せ人生と繋がるココロとカラダ最適化サロンsakura」は妻のブースで、僕もその辺でうろうろしていると思う。(笑)
三方よしとは、
売り手よし
買い手よし
世間よし
という意味で、ビジネスをする時、それを通して自分もハッピーになり、お客さんもハッピーになり、社会もハッピーになることが望ましい。
基本的に、売れる商品というのは、売り手よしと買い手よしの要素を備えていると思う。売れるということはお客さんに何らかの価値を与え、客はお金を払ってでもその価値を得たいと思うから成立するのだ。
ちょっと待てよ。世の中には売り手よしだけで買い手よしではない商品がたくさんあるではないかと思う人もいることだろう。
コカコーラとかマクドナルドとかあんなに体に悪いもののどこが買い手よしなんだ、と。
でも、体に悪いと思っているのは僕たちだけで、消費者の大部分はそう思っていないし、満足して買っている。
ここで重要なのは、買い手よしと世間よしは一緒ではなく、買い手よしというのはあくまでも買い手が満足すればいいのであって、何に対して価値を感じるかは主観的になる。
それも時と場合によって変わる。例えば僕だって、たまにマクドナルドに行くことがある。町に出て時間をつぶさなければならない状況の時、しかも、お金を使いたくないような時、100円でコーヒーが飲めるというのは、その状況の僕に価値をもたらしているのだ。
安さというのは人によっては価値になる。
ただ、マックの場合、安さ以外にブランドという価値がある。どういう場所かわかっているので安心なのだ。コーヒー1杯だけでも入れる、誰も話しかけてこないなど、例えば原稿のチェックをしたい時などは最適だ。
値段だけで見た場合、例えば隣に「コーヒー100円」と書いてあるカフェがあるかもしれない。できたばかりでどこの誰がやっているのかわからないような店。
「100円か」と思って一瞬考えるのだが、少し不安なのだ。だって、中に入るとこんなことになるかもしれない。
「いらっしゃいませ!」と大きな声でお兄さんが現れる。ロン毛を後ろで束ねていて、ジーンズ生地の細長いエプロンをして、その下はタートルネックのセーターを着ている。
客は誰もいない。
「どうぞこちらへ」お兄さんは満面の笑みを浮かべてカウンター近くのテーブルに座るように促す。
「コーヒー、100円ですよね?」不安になったのでそう訊いてみる。
「100円ですよ」と言いながらお兄さんがさらに促すのでしぶしぶ座る。
「コーヒーは100円ですが、元気がメチャメチャ出るサラダは300円です」
「元気がメチャメチャ出るサラダ?」
「これはものすごいサラダなんですよ。この間来たお客さんなんて、その後マラソンしたって言ってましたね。そして、心がメチャメチャハッピーになるスープも300円」
「心がメチャメチャハッピーになるスープ?」
「それ飲んだ人はそれ以来毎日が楽しくて楽しくてしょうがないんですって。そしてお金がじゃんじゃん入ってくるサンドイッチが500円」
「お金がじゃんじゃん入ってくるサンドイッチ?」
「それ食べた人、翌日に宝くじ当たっちゃったんですよ」
ということで結局1200円使う羽目になってしまうかもしれないのだ。
仮に、コーヒーだけで済んだとする。
原稿を出してチェックしはじめると、
「何されてるんですか?」とお兄さん。
「いや、ちょっと原稿を」
「原稿? 作家さんなんですか?」
「ええ、まあ、一応」
「まじっすか! すごいっすね。どんなもの書いているんですか?」と横まで来て原稿を覗き込む。『里山成功哲学』? なんなんですか、これは?」みたいなことになってややこしくなる。
ということで、結局マクドナルドに入るのだ。
もちろん、別の状況だったら、そのお兄さんの店に入っている。
つまり、物を売りたい場合、個々のお客さんのそれぞれのニーズを満たしてあげればいいのだ。
いいものが必ずしも売れるわけではないのは、客は必ずしもいいものを求めているわけではないから。
同様に、売れているからといって、必ずしもいいものであるわけでもないことになる。
すべては買い手の質によって変わる。成熟した社会であればあるほど、客は世間よしの商品を求めるようになるけれど、そうでない場合、世間よしの商品をつくるだけでは売れない。買い手よしになるように、客との接点を見出さなければならない。
例えば僕の場合、エンターテインメント性ということで買い手との接点を小説に盛り込んだ。
反対に、三方よしのビジネスをしたい場合、買い手よしだけ考えていても成立せず、買い手を教育する仕組みをつくることも必要になってくる。
その仕組みは必ずしも自分だけでつくれるものではなく、同業者と協力してつくらなければならないものかもしれない。
つまり、三方よしのビジネスを成功させるノウハウというのは、通常のビジネスのノウハウとは変わってくるので、既存の成功哲学では対応しきれないのだ。
だからこそ、三方よしのビジネスに特化した成功哲学が必要になってくる。
つまり、社会をよくしながら成功する方法に特化したもの。
半農半Xの暮らしを始めたものの、経済的になかなか安定しないと思っていませんか? そこで、半農半個人事業主として成功するためのノウハウを提供します。アメリカの最先端の成功哲学、近江商人の教え、自然農などの里山生活の知恵をうまく組み合わせて、全く新しいシステムを作り上げました。滋賀発の新しい成功哲学としてこれから世界に広めていく予定ですが、その第1回目のワークショップとなります。全世界初公開です。
扱う内容
★三方よしの個人事業の選び方(好きなこと、需要、供給、世間よしのバランス)
★成功者の多くが実践している目標設定の仕方
★成功者の多くが実践している計画の立て方
★結果の出る行動の起こし方と自分の駆り立て方
★目標達成の陰と陽。自然農式成功法
★引き寄せの法則の正しい使い方と成功者の実践するメンタルトレーニング
★お金に対するイメージの変え方
★ITを活かしたマーケティング
こんな人に役立ちます
★必要な生活費を稼ぎ、さらに時々旅をしたりなど、余裕のある田舎暮らしをしたい方
★自分の能力(芸術など)を最大限に引き出し、結果の出る活動にしたい方
★里山生活の新しいモデルを作り上げたい方
★地域おこしを成功させたい方
★社会を変える上でより効果的な活動をしたい方(政治、環境運動など)
日時
■日時:2017年12月2日(土)3日(日)10時~17時
■参加費:20,000円
■講師:伯宮幸明(たかみや さちあき)
■場所:滋賀県蒲生郡日野町仁本木614
昼食は各自お弁当をご持参ください。
■ご予約 問い合わせ先: https://ws.formzu.net/fgen/S39951520/
講師プロフィール:伯宮幸明(たかみや さちあき)
作家、英会話コーチ、里山成功哲学コーチ。日野町の里山で暮らしている。地域に住む仲間とローカルネットワークを立ち上げ、ゆるい新しい形のコミュニティづくりを目指している。著書に『天上のシンフォニー』(講談社)、『百姓レボリューション』シリーズ、『Zen and a Way of Sustainable Prosperity』(Zen・クエスト)などがある。『Zen and a Way of Sustainable Prosperity』は英語で書き、世界中のアマゾンで電子書籍として販売中。英語でのブログも開設し、近江商人の教えを世界に発信している。
………………………………
『百姓レボリューション』
https://www.amazon.co.jp/dp/B072MP2B9D
『百姓レボリューション2』
https://www.amazon.co.jp/dp/B071JYY37T
『百姓レボリューション3』
https://www.amazon.co.jp/dp/B072MRBJJ6
里山成功哲学2日間ワークショップは12月2日、3日に開催!
http://www.zenquest.net/index.php?zenwspworkshop
メルマガの登録はこちらから
http://www.mag2.com/m/0000280562.html