『病気にならない暮らし事典-自然派医師が実践する76の工夫』を読んだ。

https://www.amazon.co.jp/dp/4860087070

 

医療から生活、社会まで包括的に書いてある素晴らしい本だ。多くの人に読んでもらいたい。

 

特に、こんな人はぜひ読んだほうがいい。

 

●医者から言われることと、代替医療の本に書いてあることが間逆で、どっちを信じたらいいかわからない。

 

代替療法系の本には科学的な根拠の薄いものが多く、お医者さんは断定的に語るものの細かい説明はほとんどしてくれない。

 

これでは、患者が一番困ってしまう。

 

この本のすごいところは、著者が現役の小児科医で、大学病院勤務、アメリカでの研究経験もあるバリバリのお医者さんであるということ。

 

医学的な説明がきちんとされている。

 

そして、その辺のお医者さんと違って、不都合な真実でも、包み隠さず語ってくれることだ。例えば、インフルエンザの予防や治療は利益が大きいために必要以上に勧められていることなど。

 

そんなこと、病院でも保健センターでも誰も言ってくれない。

 

●様々な健康法や治療法を試しているが、なかなか成果が上がらない。

 

勧められるままに治療法などを試していると、なぜそれが効果があるのかや、どういう使い方をすることで効果が上がるのかということがわからないままやっているケースが多い。やってみたと言っても、量が適切でなかったり、期間が適切でなかったりする。あるいは全く相反することと組み合わせてやっていたり。

 

この本には健康や病気に関する全体像が示されているので、まずは構造が理解できる。すると自分で考えて判断できるようになるので、治療法を試す時も、自分なりに実験しながらやっていくとようになる。

 

医療も人任せにするのではなく、自分で理解しよう。僕もこれを読んで理解がものすごく深まった。例えば、なぜ牛乳がよくないかなども漠然とはわかっていたが細かくはわからなかった。シャワーに浄水器をつけることなど、妻がやりはじめたのだが馬鹿にしていたのだ。それはやりすぎじゃないかって。ところがどっこい、やりすぎどころか、水道水に含まれる塩素は飲み水として吸収する時よりも、お湯の状態でシャワーとして身体にかけるほうがよっぽど濃度が高いという。

 

●子育てに携わっている人

 

『クーヨン』で連載を持つ著者だけに育児は専門分野。小児科医で、自分でも2歳の子供を自然育児で育てている。

 

●『百姓レボリューション』の読者

 

自給自足や自然農についても詳しく出てきて、『百レボ』に書かれていることの多くが医療という別の角度から書かれている。

 

本間さんのすごいところは、農的暮らしを実践していることだ。米作り、野菜作り、麹づくりから始まる味噌作りやしょうゆ作り。鹿沼産の麻のおがらを使った麻炭づくりなど。

 

発酵や微生物の話もたくさん出てくるが、体験があるだけに説得力がある。

 

ちなみに、本間さんが暮らす「うるおいの郷」というのは百姓ビレッジ・栃木のある茂木町の隣にあるのだ。

 

●社会を変えたいと思っている人

 

ちょうど1年前に書いたメルマガの「レボリューション2020」でも書いたが、

http://archives.mag2.com/0000280562/20160110123835000.html

 

変容は包括的にやっていく必要がある。農、人間関係、意識の変容、教育、政治、医療など。

 

高齢化と少子化が進む今、医療は今後ますます深刻になってくる。高齢者の医療を支えられなくなる時が近い将来にやってくる。病気にならない身体づくりは、大多数の国民に関わってくる問題だ。

 

そこが変わることで社会は大きく変わる。そして、本間さん曰く、医療の現状を変えるためには、農、教育、衣、食、住がすべて変わる必要があるので、この本を読んだ人は必然的に包括的な変容を起こしていくことになる。

 

『病気にならない暮らし辞典─自然派医師が実践する76の工夫』
https://www.amazon.co.jp/dp/4860087070

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