2011年も終わりに近づいてきた。この時期には毎年恒例の一年の振り返りを行う。僕は個人セッションのひとつとしてライフ・リフレクション・ワーク というセッションを行っているのだが、一生を振り返るというワーク。デトックス瞑想 でも日々の振り返りを勧めていて、僕にとって振り返りとは非常に重要なもの。


そして、このブログでも毎年一年の振り返りを行っている。


2010年の振り返り

http://ameblo.jp/column-takamiya/archive1-201012.html


2009年の振り返り

http://ameblo.jp/column-takamiya/entry-10422541393.html


2008年の振り返り

http://ameblo.jp/column-takamiya/entry-10178783990.html


では、2011年はどんな年だったのだろうか。いやー、今年のは時間がかかる。あまりにもいろいろなことがありすぎて。


★動画撮影★


今年の前半は動画撮影に多くの時間を費やした。そうぞうの輪・栃木としてアジア学院で開催されていたEDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)の取材をした。

第5回と第6回、そして番外編として第8回の「実践地での学びⅡ」のうるおいの里訪問ツアーを取材した。


第5回セミナー「食と健康」

http://sozonowa.net/index.php?%E7%AC%AC%EF%BC%92%E6%9C%9FEDE%E7%AC%AC%EF%BC%95%E5%9B%9E%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88


第6回セミナー「環境」

http://sozonowa.net/index.php?%E7%AC%AC%EF%BC%92%E6%9C%9FEDE%E7%AC%AC%EF%BC%96%E5%9B%9E%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88


「うるおいの里訪問ツアー」

http://sozonowa.net/index.php?EDE%E3%81%86%E3%82%8B%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%AE%E9%87%8C%E8%A8%AA%E5%95%8F%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC


実はこの手の動画撮影は初めてで、それまではインタビューを収録するだけだった。動きのあるものを撮影するのは思ったより難しかった。2日間のセミナーとなると4、6時中カメラを回しているわけにはいかない。何を撮るかをその場で判断し、選んでいかなければならない。インタビューする時は三脚でカメラを固定して撮影するが、こうした実況レポートでは動きを追いながら自分も動かなければならない。


ちなみに僕はプロのカメラマンでも何でもない。(撮影を観れば明らかだろうが。笑)

まして僕が使っているのはデジカメ。正確にいうとキャノンのIXYデジタル。動画撮影機能のついた静止画用のカメラで、プロ用どころかビデオカメラでもないのだ。ズームインなどがやりにくい。


そんなことその場に立ち会った人しか知らない。(笑) まさかあんなので撮影するなどと誰も思っていなかっただろう。


それを練習もなく、ぶつけ本番でやるのだ。しかも自分もセミナーに参加しながらというまたややこしいスタンスを取っている。


編集も大変だった。結局膨大なデータを収録し、それを後から各10分以内にまとめるのだが、編集ソフト等もすべて無料のものを使っていたので、ひとつですべての作業ができない。カットはあるソフトを使い、つなぎ合わせるのは別のソフトを使いという具合。


インタビューは糸長浩司さんや藤村靖之さんなどの大物にもマイクを向けた。

http://sozonowa.net/index.php?%E7%AC%AC%EF%BC%92%E6%9C%9FEDE%E7%AC%AC%EF%BC%96%E5%9B%9E%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88


辻信一さんと藤村さんの対談も収録した。

http://sozonowa.net/index.php?%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%82%A4%E9%82%A3%E9%A0%88%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%91


『幸せの経済学』の試写会も取材した。この時は字幕スーパーまで作った。翻訳作業も自分でやった。

http://sozonowa.net/index.php?%E3%80%8C%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6%E3%80%8D%E8%A9%A6%E5%86%99%E4%BC%9A


震災後は、「『百姓レボリューション』震災後の社会をそうぞうする」という企画を立ち上げ、Zen・クエストとしてもいくつかの動画撮影を行った。


パート1~パート4

http://www.zenquest.net/index.php?%E9%9C%87%E7%81%BD%E5%BE%8C%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%92%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%9E%E3%81%86%E3%81%99%E3%82%8B


パート5~パート7

http://www.zenquest.net/index.php?%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%93%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E4%BD%9C%E3%82%8A


パート8~パート17

http://www.zenquest.net/index.php?%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E7%94%BA%E7%89%B9%E9%9B%86


パート18~パート19

http://www.zenquest.net/index.php?%E7%99%BE%E5%A7%93%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%99%E9%9A%8A


ということで、なんだかんだいって結構たくさんやった。


★『百姓レボリューション』★


そしてもちろん、今年のメイン・イベントは『百姓レボリューション』の出版。2月に販売を開始し、つい先日売りきった。メールで注文を受け付け、自分で発送するのだが、これも全部一人でやるとかなりの作業になる。クロネコヤマトの営業所には何度足を運んだかわからない。下野市の営業所と日野町の営業所。当然顔見知りになっている。ほぼ毎週月、木と足を運んでいるので、向こうもわかっている。


先日もメルマガに書いたが多くの人の応援も受けた。


小川町の山ちゃん、広島の富士子さん、うるおいの里の人たち、北軽のドーム・パラダイスさん、村川AKOさん、彦根のモモの樹さんや、その他多くの方が周囲の人たちに広めてくれた。

山ちゃんのインタビュー動画がこのページの一番下にある。
http://www.zenquest.net/index.php?%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E7%94%BA%E7%89%B9%E9%9B%86

富士子さんのブログ「ナチュラルな暮らしづくり」
http://shantifuji.exblog.jp/

うるおいの里
http://uruoinosato.sub.jp/

ドーム・パラダイス
http://www.d1.dion.ne.jp/~dptnk/

村川AKOさん
「愛しい地球へ」
http://www.weavestyle.net/program/ako.html

モモの樹
http://www.biwacity.com/momo/


発売直前にはこのブログでもカウントダウン特集を組み、様々な登場人物を登場させたのだった。新村ケン、小野寺隆、新村かおり、一郎、中島、かっちゃんなど。『天上のシンフォニー』の中山悟まで登場した。


このページの右のほうにある2011年2月の所をクリックすると当時のブログが出てくる。小説を読んだ後に改めて読んでみると意外に面白いかも。


出だしは好調だった、のかな? 自分の中ではイマイチかな。というのも、『百レボ』は読むのに時間がかかるせいか、一週間経った後でもなかなか読み終わった人が現れなかった。これは『天上のシンフォニー』の時と大違いだった。


要するにつまらなかったのかもしれない。(笑)


まあ、確かに小説としての面白さという点では『天上のシンフォニー』には敵わない。自分でもそれは認める。いや、『天上のシンフォニー』どころか大多数の小説にも敵わないのかもしれないが。(笑)


そんなこともあって、『百レボ』が評価され始めたのは、3.11以降のことだ。


そう、ゆっくりなスタートに何らかの手を打つ間もないうちに例の大地震が起きてしまったのだ。


★3.11★


今年を語る上でこれなしには語れない。そう、大震災が起きてしまった。しかも原発事故まで。僕は栃木に住んでいたからもろに影響を受けた。特に原発事故から。妊婦を抱えていたのでなおさらだ。結局、滋賀へ移住することまでになった。


地震直後は本当に大変だった。感情的にもとりみだしている。当時の様子はこの辺に載っている。

http://ameblo.jp/column-takamiya/archive2-201103.html#main


『大変動時代を生き抜く完全サバイバル・マニュアル2』にもその辺の心境が描写されている。

http://www.zenquest.net/index.php?survivalbook


いや、僕だけではない。関東の多くの人間が同じような心境にあったはず。


辻信一さんと藤村靖之さんの対談でも当時の雰囲気が伝わってくる。

http://sozonowa.net/index.php?%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%82%A4%E9%82%A3%E9%A0%88%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%91


僕にとって、母を置いてくることや仲間を置いてくることが何よりもつらかった。


いや、これについて語ろうとすればそれだけで1冊の本ができてしまう。


★息子の誕生★


今年は本当にいろんなことがあった。小説の出版も、3.11も一大イベントなのだが、それ以上に重要なのがわが子の誕生。


出産に立ち会った時の様子

http://ameblo.jp/column-takamiya/entry-10963753880.html


その後もすっかりイクメンになり、育児に追われている。自然育児にも興味を持ち、人生の新しい側面となった。


子供を持つということは僕の人生を180度変えた。何をやるのにも3倍時間がかかる。ブログの更新頻度が減ったのも育児で手が放せないせい。


もう自分だけの人生ではない。小さな命をかかえ、この子を育てていく責任がある。


考え方も変わってきた。経済的に確立しなければならず、あらゆることで保守的になった。


★滋賀への移住★


通常、住む場所が変われば環境がガラリと変わるので、引っ越しはその年の一大イベントになる。今年はあまりにもいろいろありすぎて一大イベントにはなりえなかったが、それでも大きなイベントであることには変わりない。


関東から関西という違う文化圏に来たことも大きいし、妻の実家に来たことも大きい。今は独立して住んでいるのだが、最初の二ヶ月は義理の両親と同居だった。いろんな意味で新しい環境に適応しなければならなかった。それをすべて育児と同時にしなければならないことが大変だった。


こっちに来てから多くの人に出会った。栃木でも多くの人に出会ったが、それ以上のペースで人に会い、あっという間にネットワークができてしまった。栃木の時は県内全域にネットワークができたけど、下野市ではほとんどできなかった。しかし、滋賀では両方でできている。地元日野町でもできているのがいい。


★『サバイバル・マニュアル2』の執筆と出版★


一瞬忘れそうになったが、もう1冊本も書いたのだった。『大変動時代を生き抜く完全サバイバル・マニュアル』が売り切れたので、改訂版を出す予定が、書き直しをしているうちにすっかり新しい本になってしまった。3.11以降にテーマを絞り、サバイバルに向けた最新情報をまとめた。


このブログも含めて、今年もなんだかんだいいながらたくさん書いた。


★農的暮らし★


農は3.11で完全に中断させられた感じだ。当初はホウレンソウの処分等で大変だった。でも、小麦やたまねぎを収穫する6月までは何とか維持した。草刈りも結構たくさんやった。


滋賀に来てからは畑を借りておらず、しばらくお休みしている。職探しや育児で忙しくそこまでは手がつけられていない。また、獣害が多いという話も聞き、まずは山だからこそしやすい炭焼きなどを行うことにしたのだ。竹炭用に竹を切っている。来年の春からは畑も再開する予定だが。


11月からは古民家に移り、いろいろな意味で農的暮らしらしくなってきた。土間があるのが特別だし、田作りの部屋も新鮮だ。目の前に山があり、周りが木に囲まれているのも面白い。雪が降るのも新しい。山奥にも雪国にも住んだことはあるのだが、もう30年以上も前の話だ。


★今年の総括★


動画撮影に関しては技術的にもっとレベルアップはできるはず。そのための練習が必要だし、場合によってはそれなりの機材やスタッフが必要だ。ただ、同時に、そうなってくるとお金がかかることになり、お金がかかるとスポンサーを付けたりとややこしい側面がついてくる。誰でも簡単に情報発信ができる事例をつくるという意味では、一人でデジカメで思い切ってやってしまったことはよかったと思う。


もう少しやりたいのだが、当分は育児等で忙しくてできないだろう。


『百姓レボリューション』のプロモーションに関してはもう少しできたはず。地震、出産、引っ越し等で大変だったとはいえ、もう少し計画的に動いていればよりいい結果が生まれていたはずだ。


『サバイバル・マニュアル2』を書いたのはよかった。それ自体が『百レボ』のプロモーションにつながったし、マニュアルとして小説とは違う現実的なものを提供できた。この本のプロモーションももう少ししっかりやらなければいけない。


育児に関しては自分では合格点。もちろん、おむつを替えたりする時の不器用さはあるのだが、おむつ洗いも含めて十分参加していると思うし、英語で話しかけることも毎日続けている。料理も極力自然食を作り、いい母乳が出るように取り計らっている。ただ、料理に関しては味やレシピにもう少し気を配る必要はあるが。


ただ、まだ月齢に合わせた赤ん坊への接し方がわからず、その辺はもう少し勉強しなければならない。(そうはいっても育児書を読む時間もないのだ)


今年十分にできなかったことは、移住と同時に英会話教室をクローズすることになり、滋賀に来てからまだ開校できていないこと。開校場所を見つけるのに時間がかかってしまった。ようやく場所が見つかり1月開校に向けて準備を進めている。


ネットワーク作りはうまくいっている。栃木の時の教訓を生かしてローカルにこだわったのがよかった。日野町でのつながりを優先させたことによっていい足場ができつつある。


また、「コミュニティはつくるものではなく、できるものだ」という小川町の山ちゃんの言葉に従い、自然の流れに任せたこともよかった。


3.11は大変だったけど、震災を経験して確実に魂が鍛えられた気はする。そう、人間的にはかなり強くなった。


★2012年の抱負★


来年は、今年よりもさらに重要な変革の年となるだろう。何といってもマヤ・カレンダーで予言されている年なのだから。2012年にすべてが一瞬に変わるとは思っていないが、ここ数年続いてきて今後数年続いていく大変動のピークとなる年だとは思っている。


『百姓レボリューション』の増刷分が今日届いた。1月6日から発送を開始する予定。

この本はこれからの社会づくりにおいて欠かせないものだと今回読み直して改めて思った。つまらないかもしれないが(笑)、必要な本。そこで、来年こそはプロモーションをしっかりやりたい。


『百姓レボリューション2』も書きたいのだが、一体いつ書く時間を見つけられるのかがわからない。


育児に関しては拓ちゃんがどんどん大きくなってくるからより父親の出番が増えてくると思う。来年はもっと自然の中に連れて行きたい。


あと、経済的に確立することも重要。父親になったこともそうだし、田舎で信用を得るにはそこがしっかりしていないといけない。つまり、Xのあり方。それも本やコーチング等からだけでなく、堅気の仕事を。1月から英会話教室を開こうと準備を進めているといったが、それを軌道に乗せたい。Kenglish Schoolという。http://kenglish.biz/


実は父親になって保守的になったことのひとつがこれなのだが、自給自足を中心とした持続可能な生活を確立する上でも、現金収入を得る仕事がしっかりしていたほうがいい。今まではそれが相反するものだと思っていたのだが、バランスを取る方法がある気がしてきた。そうでなければ子供は育てられず、子供が育てられなければ持続可能ではないからだ。


それにKenglish Schoolでは以前やっていたロハス英会話の側面も引き継ぎ、十分やりがいのある仕事だと思っている。


Kenglish Schoolのあり方

http://kenglish.biz/index.php?Kenglish%E3%81%A8%E3%81%AF


ネットワークに関しては今できつつあるものを大切にし、自然の流れに任せて発展させていこうと思う。熊野でのつながり、日野町でのつながり、彦根や大津とのつながり、そしてアズワンコミュニティなど周辺地域とのつながり。


いよいよ2012年か。いろんな意味で楽しみだ。