旧暦カレンダーを買った。


伯宮幸明 ロハスピ・コラム-旧暦

『大変動時代を生き抜く完全サバイバル・マニュアル』 でも暦を変えることを提案しているが、僕も来年からは旧暦を使おうと思い、早速買った。13の月の暦などいろいろあるが、農的暮らしをする上では、日本の旧暦を使うと、地域の行事等に合わせられ何かと便利だ。


旧暦とは太陽太陰暦(陰暦)のことで、明治5年(1872年)に現行の太陽暦(西暦)が採用されるまで、日本人が慣れ親しんできた暦のことだ。日本の行事・祭礼などはこの旧暦をもとにしているので、旧暦を知ることで改めて伝統を再認識することができる。さらに旧暦は、月の運行に加え、太陽の運行をもとに「二十四節気・七十二候」を組み込むことで「季節」を取り入れた、”自然暦・知恵暦”でもあったという。


師走にいつも行うことがある。一年の振り返りだ。デトックス瞑想法 では、日々の振り返りを瞑想として行うのだが、週の振り返り、月の振り返り、年の振り返りと、ひとつの節目ごとに行うことも可能だ。


さて、今年一年はどうだったのか。一言で言うと、農というのが大きなテーマとなった年だ。考えてみれば、ちょうど去年の年末に農に興味を持ち、正月休みに福岡正信さんの『自然農法―わら一本の革命』という本を読んだのだった。それから一気にこの、耕さない、無肥料、無農薬栽培というものに陶酔し、川口由一さんの自然農に出会った。数週間のうちに川口さんの本を何冊か読み、1月20日頃には、丸ヶ崎自然農の会のドアを叩き、入会を決めた。考えてみたら、去年の今頃はまだ自然農に関しても何も知らなかったのだ。


それからというもの、月に二回ぐらいのペースで自然農の田畑に通うことになる。毎月の集合日には60%は参加するというのが会の規定だったが、僕はついに100%の出席率をマークした。田んぼに関しても、一通りのプロセスを終え、あとは今週末に行う籾摺りのみだ。


農に関しては、自然農以外にも、国立の市民農園をJNN のメンバーと共同で管理してきた。そちらは有機農法で野菜を育てた。


反省点として言えるのは、作業が遅いということだろう。もともと不器用で何をするにも時間がかかる人間なのだが、農作業をしているとそれが大きく表れる。自給できるだけの収量を得ようと思ったらもっとスピードが必要で、来年は、効率ということも含めて作業のスピードを上げる努力をしたい。あと、自然農の畑のほうが、田んぼの作業に追われていて後半少しおろそかになってしまった。これもすべて作業効率が影響している。


プラスの部分では、やはりやり遂げたこと。とにかく、多くの時間を割き、農作業に徹することができた。中途半端にならず、一通りやったという完了感というか達成感がある。そして農作業を通して今まで苦手だった単純労働に身を投じることができたこと。日曜大工的なことも、今までは後回しにしていたのだが、積極的にやるようになった。また農作業を通して他の動植物の立場がもう少しよく理解できたこと。


農以外の今年のテーマはサバイバル術だろう。ゴールデンウィークから本格的に書き始めた『サバイバル・マニュアル』も8月に完成させ、発売を開始した。執筆から印刷、発送などすべての業務を自分で行い、本における自給自足も経験した。これは自分にとって大きな勉強になり、自信となった。


農に関してもサバイバル術の一環として始めたことだが、もうひとつ今年の一月の段階でテーマとしていたものがエコビレッジだ。こちらのほうは前半は木の花ファミリーを訪問したり、エコビレッジ・デザイン・エデュケーションの運営委員のミーティングに参加したりしていたが、後半からは『サバイバル・マニュアル』の執筆等に追われできなくなった。JNNの活動としてエコビレッジについていろいろ調べるということも中途半端な形で終ったと思う。


反省点は、一度にいろいろなことをやるのは無理なので、もう少し焦点を絞り、実現可能なレベルで計画を立てることだろう。まだエコビレッジという段階ではなかった。農ということを一通り覚え、田舎暮らしも始め、次のステップとしてエコビレッジや地域のネットワークというものが出てくる。


田舎暮らしの準備という点では、一応10月に栃木に引越しでき、少しずつ進んでいる。畑も借りる目処がたち、自分としては満足している。


来年はどうしたいかというと、引き続き農的暮らしを行い、農についての経験を積んでいくこと。田んぼなども一年目はその場その場試行錯誤でやってきたが、一通りのステップがわかったので、来年は、より計画的に、段取りを整えながら取り組みたいと思う。畑に関しても同じ事が言え、早速最初の段取りとして堆肥作りを始めた。


また、せっかく旧暦を買ったので、このカレンダーに基づいて生活していこうと思う。


サバイバル情報も引き続き発信していき、マニュアルも第二弾を書きたいと思っている。


さらに、栃木南部で地域のネットワークを築いていきたいと思っている。


またそんなにいろいろやろうとして。全部できるの?


そうだった。


■お知らせ■

『スターピープル』の27号が発売となりました。連載記事「ホリスティック・トランスフォーメーション」の最終回も載っています。なお、26号に掲載された記事「経済崩壊に備える」はホームページにアップされました。

http://www.zenquest.net/index.php?%A1%D8%A5%B9%A5%BF%A1%BC%A5%D4%A1%BC%A5%D7%A5%EB%A1%D9%B7%C7%BA%DC%B5%AD%BB%F6#d38bf3f6


『スターピープル』27号では「惑星連合―アセンション―2012年―収穫の時」という特集も組んでいます。2012年とアセンションについて、ドランヴァロ・メルキゼデク、ジュセリーノ、マシュー君などがメッセージを送っています。僕も読みましたが、様々な人の見解が述べられていて面白かったです。「ラー文書」等古くから伝えられているアセンション情報から最新情報までカバーされていて、アセンションの全体像を掴むのにとてもいいと思います。ダマヌールの見解もあり、それにはなるほどと思える部分がたくさんありました。さすが昔からアセンションについて伝えてきているナチュラルスピリットだけあって、最近ブームに乗ってアセンションについて語りはじめた人たちとは違いますね。

http://www.naturalspirit.co.jp/


また、このアセンション特集に関連した僕自身のアセンション論を、メルマガで特集を組んでお伝えする予定です。何回かに分けてお伝えしようと思っていますが、非公開のマリアエネルギーとのやりとりなど、今まで語らなかったことも含めて、2008年現在、伯宮が、あるいは池沢がアセンションをどう捉えているのかをお話しします。メルマガは最新号しかバックナンバーとして掲載されない形になっているので、特集を全部読みたいという方は登録をおすすめします。登録は無料です。

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