近くにコストコがオープンした。

 

事前に会員になり、初日も混雑覚悟で行ってみた。

 

案の定、交通渋滞。八風街道から八日市インター交差点を曲がったのが失敗だった。なぜかその道からは入れなくなっていて、愛知川超えてずっと先まで行って迂回して戻ってくるというとんでもないルートになっていた。1時間半もかかった。

 

渋滞は店の中でもあった。

 

人の渋滞だが、みなあのバカでかいショッピングカートをひいて歩いているものだから身動きが取れない。事実上、渋滞になっていて、前に進めない。おまけに反対側からもカートが押し寄せてくる。道路のように車線も決まっていないので、みな右往左往している。

 

ただ、僕が一番がっかりしたのはその後だ。渋滞はある意味想定済み。

 

他の客のカートの中身を見ていやな予感はしていたのだが、そのいやな予感が的中していた。

 

ろくな商品が置いていない。

 

ここはドンキホーテか。

 

ただ量が多いだけで、僕にとっては無価値な代物だらけ。

 

ようやくたどり着いた冷凍食品コーナー。あったあった、ブルーベリーだ。しかしオーガニックとは書いていない。オーガニックのブルーベリーが置いてあると聞いていたんだけどな。そう、コストコのパンフレットに載っていた。

 

「すみません、これってオーガニックじゃないんですか?」近くの店員に訊いてみる。

「オーガニック?」はっ、という顔をしている。まあ、よくあることだが、おまえコストコで働いているんだろう。オーガニックも知らないのか。

「あるとしたらここだけです」と店員は言うが、そこにはブルーベリーは2商品しかなく、両方ともオーガニックではなかった。

 

やれやれ。でもまあ、僕の本命は別の物。

 

ということで精肉売り場を目指す。目指すというが本当に移動するのが一苦労だった。

 

精肉売り場の前に魚売り場があったので、アラスカの天然サーモンを探す。ない。どこにもない。ノルウェーやチリ産の養殖ものばかり。そんなの普通に平和堂に売ってるわい。ようやく見つけた天然の塩じゃけはアメリカ産だったが、アラスカ産というわけではないそうだった。値段的にも平和堂のロシア産とほとんど変わらない。

 

でもまあ、魚は困っていない。アラスカ産天然サーモンがなくても、天然サバやイワシが平和堂に売っている。

 

問題は肉だ。

 

そう、グラスフェッド肉はどこにも売っていない。平和堂にもイオン系スーパーにも業務スーパーにもない。マックスバリューなどのイオン系スーパーにはそこそこいい肉が売っている。抗生物質不使用の鶏肉やタスマニア・ビーフ。しかし、平飼いや放牧ではない。

 

グラスフェッドビーフとは、放牧牛のことで、草を食べているという意味。後で説明するが草を食べているというのが鍵なのだ。

 

コストコにはグラスフェッド牛があるはずだった。というのもアメリカのコストコではそうだからだ。健康系ユーチューバーの多くがコストコのグラスフェッド肉を紹介している。

 

ところが、東近江倉庫店には、なかった。

 

えっ! 嘘だろ。そんな馬鹿なことが。何のために会員になったのかわからない。

「すみません。グラスフェッド・ビーフはないんですか?」

「グラス……何?」案の定の反応。横文字だっていうのはわかるよ、でも日本語にしたってどうせわからないでしょ。「放牧牛のことです」

「放牧牛?」

ほらね。

 

結局、より詳しい人を呼んできてもらった。

 

「今はないですね」

「今はってことはいつだったら入るんですか?」

「今の所入ってくる予定はないです」

はっ?「どうしてですか?」

「グレイン・フェッドのほうが人気が高いですからね」

グレイン・フェッドって穀物を食べて育った牛のことだよね。トウモロコシとか麦とか。つまるところ普通の牛肉。

 

さて、ここでグレイン・フェッドとグラス・フェッドの違いを説明しよう。グラスフェッドは放牧され、牧草を食べて育つ。グレイン・フェッドは狭い宿舎に閉じ込められ、運動せず、エサとして牧草ではなく、穀物が与えられる。ほとんどが工場式畜産方法で育てられている。つまり、狭い所にぎゅうぎゅう詰めなので、病気予防に抗生物質が投与され、エサの穀物も多くが遺伝子組み換え穀物。

 

最近、穀物牛という名で売られているのでいかにも新しい商品のように聞こえるが、結局は普通の牛なのだ。

 

つまり、グラスフェッドは、抗生物質が投与されず、遺伝子組み換え飼料も食べていない健康な牛だ。

 

それだけではない。そもそも牛は草食動物で、牧草を食べることが牛の生態に一番適している。草というのはその土地の様々な微生物によって支えられて育っているので、牧草を食べることで牛はそれらの菌も取り込んでいく。牛肉が栄養豊富と言われるゆえんはここにあって、穀物牛の場合、それがすべて変わってしまうのだ。

 

アメリカではケトジェニック・ダイエットなど、低糖質、高脂肪、高タンパク質ダイエットが人気だが、肉食の比率は高い。だからこそ、ビーガンとの間でよく論争が起きるのだが、彼らの食べる肉とはグラスフェッド・ビーフや平飼いチキンなどが一般的。

 

ところが、日本でケトジェニックもどきをやっている人の多くが普通の肉(工場式畜産肉)を食べているので、栄養的に本家本流とは大きな違いがある。

 

そして、なぜ日本でそんなことになっているかというと、グラスフェッドが手に入らないからだ。

 

つまり、この売り場にグラスフェッドが置かれないということは、「コストコ、おまえもか」という一大問題なのだ。

 

「グレイン・フェッドじゃ意味ないです。グラスフェッドがあると聞いたから入会したんです。それがないんだったら会員になった意味がないです」

「会員はいつでも解約できますよ」とその精肉売り場の担当者は言った。自分の持ち場のことしか頭にないあるあるの対応。

 

まあ、彼と話しても埒が明かないだろう。

 

結局、このバカでかいカートはほぼ空っぽ。こんなことならカート持たずに入店すればよかった。よほど歩きやすかっただろう。

 

やれやれ。本当に何のために会員になったのかわからない。

 

もっとも、オーガニック商品にこだわるのは少数派だろうから、大多数の客にはこれでも満足なのだろう。

 

いや、本当にそうなのだろうか。カートの中身がドンキホーテとそっくりと言ったが、量の多さで言えばドンキもそうなので、わざわざコストコに来なくてもいい。むしろ、コストコほど多くないドンキのほうが大多数の日本人にとっては使い勝手がいい。

 

業務スーパーという手もある。業務スーパーのほうが値段的には安い。最近日野にも業務スーパーがオープンして水口まで行かなくても済むようになった。

 

野菜なら平和堂にも地元野菜コーナーがあり、最近は農薬不使用野菜が増えている。ブルーベリーはオーガニックではないが、ストロベリーはオーガニックだ。牛乳も遺伝子組み換え飼料不使用の低温殺菌牛乳が売っている。

 

オーガニック商品はイオン系スーパーが一番充実している。マックスバリューもいいが、ベストは近江八幡のイオンモール。オーガニックコーヒーから、オーガニックめんつゆ、オーガニック高カカオチョコレートまで売っている。

 

そうなのだ。ほとんど他の店で事足りるので、わざわざ年会費を払ってまで来る人がどれだけいるのだろうか。

 

しかもあの渋滞。

 

帰りにマックスバリュー東近江店に寄った。グラスフェッド・ビーフが手に入らなかったから抗生物質不使用チキンを買う。チョコレートの棚に行くと、あった。オーガニックの高カカオチョコレート。めんつゆの棚に行くとあった。オーガニックめんつゆ。

 

実は、この二つはマックスバリュー八日市店にはなかったのだ。それで遠いけれどわざわざ近江八幡のイオンまで行っていた。

 

コストコはマックスバリュー八日市店と東近江店の中間にある。

 

八幡のイオンモールにはオーガニックのブルーベリーは置いてなかった。

 

ダメ元で、冷凍食品コーナーを除いてみる。あったあった。オーガニックのブルーベリーがあるではないか。しかもオーガニックのミックスベリーまである。

 

マックスバリュー東近江店なら八幡より近いので、ここに来ればいい。あとはこの店と交渉してグラスフェッドビーフを入れてもらうか。

 

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石丸伸二と山本太郎の戦いに小泉進次郎が割り込んできた。

 

石丸伸二対山本太郎についてはこちらを。

 

 

自民党総裁選の候補として浮上してきた小泉進次郎。石丸旋風に対抗する意味でだろうが、まあ、確かに知名度という点でも、若さという点でも、この人に出てこられたら、また流れは変わってくる。お父さんに見習って劇場型選挙をすれば、小泉劇場vs石丸劇場の構図ができあがり、マスコミにとっては格好のネタになる。

 

とはいえ、さすがに石丸新党は解散総選挙には間に合わないだろう。9月末に自民党総裁が決まり、10月選挙となった場合、あと2ヶ月しかない。現段階でまだ新党が立ち上がっていないのに慌てて立ち上げたところで、支持率が低迷している維新や国民の議員が集まってくるだけで、あるいはさすがに枝野さんでは進次郎に勝てないだろうという立憲の一部が加わってくるぐらいで、刷新感が消える。「政治屋を一掃する」というのが石丸旋風のスローガンだったので、勝ち馬に乗れのような政治屋の集団になってしまったら意味がない。

 

まあ、筋書きとしては、ある意味小沢一郎が描いていた野党共闘が実現することになるのだが。立憲の代わりに石丸伸二が旗を振るという違いはあるが。

 

メディアはそれでも騒ぐだろう。茶番だとわかり切っていても、そもそも茶番で視聴率を上げるのがメディアなので、話題にさえなれば中身なんてどうでもいいはず。

 

国民の多くも劇場型選挙に惑わされ、小泉対石丸の試合に酔いしれるだろう。

 

ただ、そうなると面白くなるのが、れいわの存在。

 

れいわはなぜかメディアから無視されている。都知事選後の石丸フィーバーの時も、ネット選挙というのが、注目されたひとつの要素なのだが、ネット選挙といえば山本太郎とれいわ新選組が元祖なので、話題にならないのは不自然だ。

 

よっぽど話題にしたくないのだろうということが逆に見えてくる。

 

ネット選挙の元祖といったが、政治屋でない政治家という意味でも。事の始まりは2012年12月の解散総選挙。当時は民主党政権だった。脱原発を訴えて新党今はひとりを立ち上げた山本太郎。ネーミングからして既存の政党とは大違い。

 

「12.01山本太郎「新党 今はひとり」結成緊急記者会見」

 

あいにくその時は落選したが、翌年、2013年夏の参院選では無事当選。三宅洋平が比例区から出て、選挙フェスを繰り広げた時。「東京選挙区は山本太郎、全国比例は三宅洋平へ」のキャッチフレーズが全国に浸透した。

 

 

「三宅洋平選挙フェス@新宿西口2/2 2013年7月5日」

 

議員となった山本太郎は後に小沢一郎と共に自由党を結成する。そして、小沢一郎から政治や選挙のやり方を教わる。

 

ここ、僕は重要な期間だと思っていて、山本太郎が大きく成長する時。一市民活動家から、政治のノウハウを身に着けた政治家へと成長する。山本太郎の演説を聞けばわかるが、政策から政界の状況まで、本当に詳しい。単なる絵空事を語るのではなく、既存のシステムの中でできることに始終して語っている。

 

一部の人たちにはそこが物足りないのだろうが、政治でできることとできないことがあって、できないことをいくら声を張り上げたところで結果にはつながらないことを熟知しているからだろう。

 

できることにフォーカスしたほうがいいと。優先順位を絞り込み、最優先課題から取り組んでいく。

 

その後、2019年にれいわ新選組を立ち上げる。日本中を回り街頭演説を始める。三宅洋平とは2016年にも一緒に選挙フェスを行い、そのスタイルはれいわの街宣にも引き継がれた。背景に低音でギターの演奏が入るトーク。そのトーク・スタイルはさらに洗練され、パソコンを使い、スクリーン上にデータを映して説明していく。

 

最近では聴衆からの質問に答えていくという双方向スタイル。

 

「山本太郎に質問!【老害といわれるのが不愉快。問題にしてほしい】東京都八王子駅 街宣 2024年5月9日より【ダイジェスト】」

 

この双方向の質疑応答スタイルは注目すべきポイント。

 

れいわの選挙フェスは劇場型であるが、やり方は小泉劇場とは大違い。

 

国民の声に耳を傾け、問題解決を一緒に考えていく。「自民党をぶっこわす」などのキーワードだけで中身のないトークでもなければ、自分たちの主張を一方的に伝えるスタイルでもない。

 

講演、ワークショップなどに長年携わってきたが、れいわの街宣のクオリティは非常に高いと思っている。

 

そしてネット配信。目立つサムネイル。大きい字での字幕付きなど、売れる動画の要素を持ち合わせている。

 

国会議員8人、地方議員50人に成長し、NHKの日曜討論にも呼ばれる政党へと成長した。

 

「NHK日曜討論[2024.6.9] れいわ新選組 高井幹事長」

 

 

2012年から徐々に徐々に。僕はこの時間をかけた成長を高く評価している。

 

ポピュラリズムで一時的に旋風を起こすケースは今まで何度も見てきたが、続かないのだ。続かないか、続いても単なる政治屋やテレビ・コメンテーターに収まってしまうケース。12年もかけて、少しずつ、でも着実に成長してきている政治家は他に見たことがない。それでいて、未だに新しさを維持している。

 

政策的に見た場合、小泉自民党も、石丸新党も大きくは変わらないだろう。新自由主義路線がベースにはなる。劇場型の戦いであって、政策論争にはならない。

 

れいわが消費税減税を打ち出して来たらどうなるだろうか。現実的に消費者にとってはっきりとした違い。エンタメはいいけど、やっぱり自分たちの生活に直結する何かがないと。

 

僕は、れいわは単独でいけばいいと思い始めている。立憲と歩調を合わせる必要はない。代表選びの状況を見てみても、立憲じゃ勝てない。野党第1党ということで今までは立憲に合わせる必要があったが、その力がなくなった今、政策を妥協してまで共闘する必要はないと。むしろ、消費税減税、あるいは廃止で旗を上げ、この指止まれで、他党からの歩み寄りを待つ。共産党は立憲よりれいわを選ぶかもしれない。今回、維新、国民が支持率を下げる中、共産は上がり、今現在維新よりも高い。共産党が加わるとマイナスになると思っている人もいるだろうが、共産党アレルギー自体が昔の話であって、一部の政治家や財界人が思っているほど国民は感じていないかもしれない。

 

小沢一郎の、維新、国民、立憲が共闘しなければ自公には勝てないという幻想は実は過去のもので、流れは別のところに来ているのではないか。

 

都知事選で石丸旋風が起きた背景には、既存の政治に対する嫌気があった。

 

石丸伸二はたまたまその受け皿となったが、これは小池、蓮舫という選択肢においてだった。テレビで時の人になった今もそれが生きるかどうかはわからない。

 

もちろん、テレビでは小泉対石丸一色になるだろう。ちょうど小池対蓮舫一色になったように。

 

ネットではそこに第3勢力が現れる。

 

もっとも、まだ第1の勢力も第2の勢力も現れていないのだが。進次郎は総裁選で敗れるかもしれないし、石丸新党は選挙には間に合わないかもしれない。

 

今、勢力として浮上しているのは、実は、第3の勢力だ。

 

「日本の裏ボスについて解説します。自民党の中で誰がトップになっても日本は終わりです」

 

 

都知事選後、れいわ新選組の動画をいくつか見ている。

 

その理由は前記事を

 

 

次の国政選挙で一番飛躍するのがれいわではないかという直観が働いたからだ。

 

直観というのは、僕の場合、同時に複数の情報が一瞬に頭の中をクロスし、それを組み合わせると浮かびあってくる画像のようなもので、何もないところから来るひらめきではない。その情報の量も半端なく、一度に100個ぐらいの情報をもうスピードで脳が処理してしまうようなもの。

 

だから、立ち止まって、ひとつひとつの情報を再検証する必要がある。

 

そのために観ている。

 

ここ数年、れいわには注意を払っていなかったので、改めて彼らの政策やあり方が確認でき、非常に参考になっている。

 

結論的には、僕の直観は間違っていなかったと思う。政策にしても、政治への向き合い方にしても、やっぱり新しい波だ。

 

そして、2年前から、さらに成長している。今現在、国会議員が何人いて、地方議員が何人いるか知っているだろうか。

 

2年前については下記記事を

 

 

国会議員8人、地方議員55人だ。

 

僕も驚いた。地方議員がそんなにたくさんいたなんて。

 

2019年に立ち上がってから5年間、コツコツと積み上げてきて、ここまでになった。その間、全国の何百か所で街頭演説や演説会を重ねてきただろうか。

 

 

 

2年前の記事で、「れいわも山本太郎も完ぺきではない。コロナ政策は支持できないし、東京都知事選辺りから雰囲気が変わったと感じる人も多いだろう。でも、それを含めて育ててほしいのだ」と書いた。

 

このコロナ政策について僕は誤解していた。

 

というか、きちんと理解していなかった。都知事選(2020年の)でマスクをしていたり、やたらソーシャル・ディスタンスをきちんと取ろうと聴衆に呼び掛けていたので、てっきり、国の政策と同様の考え方でいるのかと思っていたのだ。

 

この辺は革新野党全体がそうだったが。でも、それを含めて、アメリカの民主党、カナダやニュージーランドのリベラル政権に共通するコロナ政策への不信感が重なり、僕の中で冷めてしまった部分がある。

 

しかし、れいわに関しての僕のそのイメージは、間違っていた。

 

ワクチンに関しては。そして、コロナ政策の中でもワクチン政策が、自分の中では一番重要だった。

 

 

前回の記事で、

 

 

(「石丸伸二氏から支援依頼あった」 維新幹部が明かす 都知事選巡り)という毎日新聞の記事を紹介したが、それはあくまでも日本維新の会の音喜多駿政調会長が語ったことであって、石丸伸二さんの言い分ではそうでないという。

 

石丸さんの言い分は下記の記事に載っている。

 

 
その元が下記の動画

あれから少し時間が経ち、さらに多くのことが見えてきた。

 

革新野党(立憲、共産)は大きな打撃を受け、都知事選前の勢いがなくなったといえる。

 

それにより、野党共闘がより困難になるので、れいわが彼らと共闘して政権交代を目指す可能性は小さくなったと思った。

 

しかし、よく考えてみると、れいわには追い風になったのかもしれない。

 

石丸旋風の裏には既存政党への不信感が大きくあり、仮にそれが正しい理解に基づいたものでなかったとしても、イメージはそう簡単に変えられるものではない。

 

だとすると、れいわは今まで以上にその受け皿になりうるのではないか。

 

下手をすると、立憲、社民、共産の組織票を超えるほどの無党派層の支持を、れいわは集められるかもしれない。

 

そうなると、野党共闘におけるれいわの地位は逆転する。今までは立憲が中心にいたのが、今度はれいわが第1党となって、そこに周りが合わせることになるかもしれない。

 

そして、僕が一番面白いと思っているのは、石丸伸二対山本太郎の直接対決。

 

石丸さんが国政に向かうのかどうかはわからないけれど、仮に石丸新党のようなものができるのなら、そこにれいわが対抗すればいいのだ。

 

やはり、小池vs.蓮舫は面白くなかった。

 

小池vs.石丸も、蓮舫vs.石丸も、相撲とレスリングの試合を観ているようだった。

 

でも、それが石丸vs.山本になったらどうだろうか。若者同士の戦い。ネット選挙同士の戦い。

 

れいわといったらネット選挙の元祖だ。正確には三宅洋平、山本太郎コンビの選挙フェスぐらいから。

 

そうなると、政策論争になる。新自由主義対リベラル。小さな政府対大きな政府。

 

今度は無党派層の若者の投票率を上げるだけではない、それぞれの政策や政治哲学について考える機会が生まれ、いろいろな意味で政治が活気づく。

 

もう選挙のことは終わりにしたかったのだが、あまりにもびっくりしたのでこれだけは書いておこう。

 

これ、毎日新聞の記事で、BSフジ番組で語っているということなのでガセネタではなさそう。

 

下の記事でも明かされていて、どうやら事実のようだ。

 

 

いや、でもなんで維新もそんなことを公に明かしてしまうんだろう。将来的に組もうと思っているのなら隠しておいたほうがよかっただろうに。

 

もちろん、石丸氏が維新に考えが近いということは予測していたけれど、選挙支援を依頼していたとなると、これ、「政治屋の一掃」と全然違うではないか。

 

ていうか、ある意味、詐欺でしょ。支持者に対しての完全なる裏切り行為。

 

本当に信じられない。

目次

■なぜ石丸氏は勝者なのか
■なぜうつみんも勝者なのか
■なぜ政権交代を望む勢力が敗北なのか
■なぜれいわも敗者なのか
■うつみんの今後の可能性
■まとまれないことがイギリス、アメリカとの違い

 

正直言ってもう都知事選については考えたくはないのだが、選挙で一番大事なのが終わった後の総括だと思うので、これだけは締め括る意味で書いておいたほうがいいだろう。

 

結果を見て、一言で言えば残念。

 

悔しい。

 

ただ、予想が的中したことも事実。

 

蓮舫氏と石丸氏で票割れし、小池氏を勝たせると。

 

現に得票数を見ればわかるが、2位の石丸氏の1,658,363票と3位の蓮舫氏の1,283,262票を足すと、2,941,625票になり、僅差で小池氏の2,918,015票を上回るのだ。

 

2,918,015

2,941,625

 

23610票差

 

こんなことはわかりきっていた。

 

だから、れいわ新選組は候補者を擁立しなかった。れいわだけで60万票ぐらい取れることが予測できていたから、そこを押し留まることで対小池票を1本化できると。

 

さて、今回は政権交代を望むという観点から書きたい。結果は何を目的にするかで当然受け止め方が変わってくるから。

 

あとで詳しく書くけど、今回石丸さんは勝った。うつみんも勝った。蓮舫さんは負けた。れいわ(選挙には出てないけど)も負けた。

 

僕は、最初から政権交代という観点で都知事選を見てきて、その追い風になるだろうという理由で最終的には蓮舫さんを応援することにした。

 

だから、政権交代を目指していない人にとっては関係ないかもしれない。選挙を見る時のひとつの見方という点では参考になるかもしれないけど。

 

つまり、小池さんが勝った時点で、負けは確定。その後の順位などどうでもいい。

 

2位でもダメ。

 

今回だけは皮肉にも1位じゃなければならなかった。

 

都知事選のような大規模選挙や国政選挙などでは、自公を倒す唯一の方法は、革新野党が候補者を1本化し、そこを市民が後押しすることだと僕はずっと思ってきているし、実際にそれができた時の選挙では勝てているし、それができなかった時の選挙では負けている。

 

今回の都知事選を例にすると、石丸氏が単独で小池氏を破ることは不可能だった。無党派層の票だけで、現職で、東京に地盤があり、なおかつ自公に後押しされている候補の票を上回るなど無理だ。

 

蓮舫さんが出なかったら彼は勝てただろうか。それはない。立憲、共産の組織票が石丸氏に流れることはまず考えられない。政策が違いすぎるから。出たのが山本太郎だったら違ったけれど。

 

では、石丸氏が出なかったら蓮舫さんは勝てただろうか。それでもきびしいと思う。でも、その可能性は大きく拡がった。無党派層といえども選択肢が小池か蓮舫しかないとなれば、反小池票は蓮舫に行くしかなかったわけなので。もちろん、みなが選挙で勝つことを考えていないので、死票になっても他の候補者に入れるという人はいただろう。

 

石丸氏が出なかったことで選挙がここまで盛り上がることもなく、投票率も上がらなかったこともあるので、いちがいには言えないが。

 

なぜ石丸氏は勝者なのか

石丸氏が勝ったというのは、彼は自分の目的を充分に果たせたと思うから。僕は彼は最初から都知事選で勝つことを目指していたのではないと思う。無党派層の支持だけで蓮舫さんを追い越したというのは快挙であり、今まで以上に名が売れた(僕は都知事選まで彼のことを知らなかったし、恥を知れがバズッたことも知らなかった)次のステップ、広島の岸田さんの選挙区での出馬を考えているらしいが、に向けて大きく有利になった。地元でどこまで通用するかはわからないけれど、YouTubeを通して(資金面も含めて)様々な可能性が見えてきたし、選挙のプロとの人脈もできた。

 

大衆がどう反応するかも実験できた。やはり、小泉劇場だ。ワンフレーズ。

 

「自民党をぶっ壊す!」

「政治屋を一掃する!」

 

ごちゃごちゃ政策を語るよりもそれが一番。テレビだろうと、ネットだろうと視聴者の意識はさほど変わらない。「恥を知れ!」もワンフレーズだったし、もともとあれもメディアへの切り取られ方を計算して一晩かけて考えたフレーズだという。

 

なぜうつみんも勝者なのか

彼も選挙は最初から足台として考えていたと言っている。かならずしも国政にチャレンジするわけではないが、グレートリセットに対抗する動きを大きくしていく上で。

121,715票で6位に入れたのだからたいしたもの。予想よりも遥かに多い得票率だと思う。

供託金300万払う価値があるのだろうかと僕は言ったが、どうやら元は取れたと思う。チャンネルの登録者もメチャメチャ増えたと思うし。今後の活動を進める上での協力者を多く集めることができた。

 

なぜ政権交代を望む勢力が敗北なのか

蓮舫さんが負けたのはわかる。立憲が負けたのもわかる。でも、政権交代を目指す勢力はそこだけじゃないでしょ。

 

その通り、他にもいる。僕がまさにそうだ。立憲支持者でも、共産支持者でもない。

 

ただ、今回蓮舫さんを応援したのは政権交代だけではない。彼女の話を聞いて、彼女の政策が東京都民にとっていいものだと思えたから。

 

蓮舫さんと石丸さんの最終演説を紹介して聞き比べてと言った。

 

石丸さんの演説も悪くはなかった。初めて東京駅に来た時のこと。ニューヨークで感じた、「ここでうまくいけばどこでもうまくいく」僕にとってのニューヨークは東京だと。地方出身の人たちには響く言葉だ。ただ、結局のところ、それは彼自身の夢であり、自分目線だと僕は感じた。

 

一方、蓮舫さんのほうは自分の話はほとんどしなかった。それよりも都民のこと。今都民が困っていること。それをいくつか取り上げ、それについて自分が知事になったらこう変えたいと。都民目線だった。

 

ただ、だからといって蓮舫さんのすべてを支持したわけでなく、やはり打倒小池で政権交代に向けて近づくというのが一番の理由だった。

 

石丸さん勝利では政権交代につながらないから。

 

石丸さんは確実に新しい流れになっていくだろう。でも、それはどちらかというと維新や国民民主に近い流れで、野党と言っても、革新野党の流れではない。

 

それでもいいではないかという人もいるかもしれない。

 

まあ、自民党の裏金問題は解消されるかもしれない。

 

でも、経済的な方向性には変わりはなく、新自由主義でグローバル経済まっしぐらという方向になるだろう。

 

なぜれいわも敗者なのか

つまり、革新野党的な政策で政権交代を狙うには、そこを望む人たちにとって、蓮舫さんしか選択肢がなかったということ。そして、れいわ支持者の多くはそこを望んでいると思うから、その夢が大きく遠ざかったということ。

 

れいわが単独で勢力を伸ばせばいいではないか。

 

そんな簡単にはいかない。国政で過半数取るのに、何人の候補者を擁立して、各選挙区で何票取らなければならないと思う?

 

現実的に考えて、この秋の総選挙では、革新野党と手を組まなければ絶対勝てないし、今現在では、手を組んでもきびしい状況になったということ。

 

維新のほうも強くなったから。石丸氏を中心に維新、国民民主の人たちが新党つくったら対小池票のように、対自公票を大きく持っていかれる。

 

そして今が大事だった。自公の支持が下がっている。これを逃したら今度いつこんなチャンスがやってくるか。

 

時間をかけて勢力を拡大していけばいいという人もいるけど。

 

共産党だって立憲民主だってみんなそうやってコツコツ組織を固めてきたんだから。そんなことをしたられいわ新選組だってそうなる。僕が既存政党をそこまで批判しないのはそれが理由。ある意味仕方がないから。

 

じゃ、いい見本見せてよ。

結局できないでしょ。

他団体を批判するのは簡単。でも、それだと永遠に日本の市民運動が政治的な結果を出すことにはつながらない。

 

つまり、れいわが革新野党と共闘できなかったことは大きい。候補者出さなかったのはよかったけど。まさか、れいわ支持者の一部が石丸支持に回る事態を許してしまうとは。

 

「大人だろ、自分で考えろよ」と太郎さんは言った。

 

でも、残念ながら、自分で考えて読み取ることができなかった人たちがそこそこいたということ。

 

うつみんの今後の可能性

今後の可能性は集まった人たちをどうまとめられるかだと思う。

 

非常に難しいと思う。

 

だってごちゃまぜでしょ。

 

現場で見てないからもちろん詳しくはわからないけれど、思想的にもかなり異なる人たちの集まりでしょ。参政党と三宅洋平さんが一緒にいる?

 

もちろん、応援演説に立ったからこれからも支持するとは限らないけど。

 

あくまでも都知事選という状況下で消去法で選んだという部分もあると思うから。うつみんのすべてを信じているわけではないと、複数の応援者が言っている。それは50%ぐらいだからだと思う。賛同できる部分が70%以上ならわざわざそんなことは言わない。でも、それを言っておかないと、自分が全く支持できない部分までも支持していると誤解されたくないからだろう。

 

このごちゃまぜ感が非常にまとまりにくいと思う。

 

まとまれないことがイギリス、アメリカとの違い

この、まとまれないことが問題ではあるが。イギリスが政権交代できたのは、労働党のもとにまとまれたからだ。アメリカで政権交代が何度も起きているのもそう。どんなに意見が違っても最後は2大政党のどちらかでまとまる。戦略的投票をする人が多いから。

 

そして、まとまる上では、革新野党が大きくならなければならないと思っている。イギリスも、アメリカもはっきりと左右で分かれている。

 

右、左を越えないとまとまれないという考え方もある。うつみんの支持者たちがまさにそんな感じだから。

 

でも、反グレートリセットだとな、どこまで一般大衆を巻き込めるか。

 

若者対老人という戦法もある。これが石丸戦法になるのだろうが。

 

ただ、これは持続可能ではない。老人は政治から離れて若者に任せたほうがいいとは僕も思う。でも、世代間闘争をやってしまったら社会は崩壊する。だって、親がいるから自分がいて、自分だって子供に拒否されるかもしれないのだ。

 

それに、世代や性別だけで支持層を選ぶのはうまくいかないと思う。若者っていったって千差万別だし、中高年もそう。

 

現に今回、女性では蓮舫支持が石丸支持を上回っている。

 

対おじさん票がみな石丸支持になっているわけではない。

 

他国の成功例でみるのなら、やはり、純粋に、与党と対局となる選択肢が出てこないと、大きな勢力には成長しないと思う。

 

劇場型選挙でついてきた人たちが次回も応援してくれるとは限らないわけだから。YouTuberの多くも再生回数稼げるから石丸さんを扱ったわけでしょ。人気がなくなったら一気に去っていく。

 

ひとつ面白かったのが1人街宣運動。これは蓮舫支持者が自主的に始めた運動らしいが3000人を超えた。

 

つまり100%組織型の選挙ではなかったということ。

 

ここはひとつの可能性かもしれない。以前の市民と野党の共闘の時のような動きを、もっと洗練させ、市民主導でできるような形を、革新野党、れいわも含めて、もっと話し合って広げていくことしか道はないのかもしれない。

 

まあ、どうすればいいのか。正直言って答えはない。

 

イギリスで14年ぶりに政権交代。

 

日本はどうか。

 

きびしいだろうな。

 

よく、野党も世界的エスタブリッシュメントの息がかかっているという人がいるけど、一点辻褄が合わないことがある。なら、なぜ彼らは選挙の時にジャパンハンドラーと言われる人たちに後押しされないのだろうか。

 

本来なら、日本もアメリカやイギリスのように定期的に与野党が入れ替わり、ガス抜きをしたほうが統治しやすいのではないだろうか。

 

なぜ、日本ではそれが起きないのか。

 

野党が力をつけてくるたびに、必ず第3の勢力が現れ、邪魔されてきた。

 

小池百合子氏もそのひとつ。自民党に対抗する都民ファーストとして現れ、後には希望の党の動きに発展した。あの時、民進党と社民党、共産党などの間で野党共闘が進み、選挙区での候補者の一本化が進んだ。今までは野党候補の票割れが自公に漁夫の利を与えていたので、今度こそ政権交代の可能性が見えてきた。

 

ところが、あの希望の党の出現で、民進党が二つに割れ、今の国民民主側が希望の党に入り、それに反旗を翻したのが立憲民主だった。(ちょっと遅かったのだが。前原さんの決断と共に枝野さんが立憲を立ち上げ、野党共闘を維持すれば、あそこまでの状況にはならなかったのだが)

 

だから、今国民民主が小池百合子氏を応援しているのも辻褄が合う。

 

希望の党の動きはとても違和感があった。ものすごいスピードでマスコミの支持を得たと思ったら、民進党が加わり、排除発言があってから一気に叩かれ始め、勢いを失った。あのまま行けば小池総理もありうると言われていたのに。結局、都知事に戻った。

 

希望の党作戦は失敗に終わったけれど、国政には大きな変化をもたらした。野党共闘を壊滅させ、自公に再度の勝利をプレゼントしたのだから。

 

知事に戻れ、何も失うものはなかった。

 

明日の都知事選は国政に大きく影響する。蓮舫さんが勝てば、立憲や共産は勢いがつき、政権交代に大きく前進する。

 

それを是が非でも阻止したいという人たちはどんな手でも使ってくるだろう。仮に小池が勝てなくても、蓮舫だけには勝たせない秘策を。

 

もちろん、これは僕の妄想に過ぎず、何ら根拠もないが。

 

ただ、陰謀論者にこれだけは質問したい。もし、革新野党にもエスタブリッシュメントの息がかかっているなら、なぜもっと簡単に勝たせてくれないのだろうか。

 

確かに、コロナの時、ワクチンに反対しなかったし、共産党なんかは特にPCR検査を推進していた。僕は怒って支持やめたよ。

 

でも、彼らには彼らなりの考えがあって、それを全否定まではしないし、エスタブリッシュメントの息がかかっているとも思わない。

 

いずれにしても、もう明日。勝つのは小池氏か蓮舫氏か石丸氏か。この選択肢しか残っていないのはほぼ確定しているだろう。

 

その中でも一番有力なのが小池氏で、蓮舫氏と石丸氏が票割れしたら絶対勝てない。ただ、情勢はどちらもどっこいどっこいなので、こればかりは入れたいほうに入れろとしか言いようがない。考え方が結構違うしね。でも、まだ迷っているなら、これだけは考えてほしい。劇場型選挙に惑わされるのではなく、政策をきちんと比べてほしい。

 

やっぱり、全部比べられるのは公開討論会かな。

 

 

 

山本太郎さんの石丸伸二さんについてのコメントが話題を読んでいる。

 

石丸伸二さんとは一生交わることはないだろうと。

 

詳細はこちらを

 

 

それに驚いている人が多くいると思うが、山本太郎さんの考えをよく知っている人であれば、全くもって不思議のないコメントだろう。

 

そもそも、このコメントは札幌で演説中に都知事選について質問されたことへの答えに入っていた。質問者は候補者では石丸さんや内海さんがピンと来るようで、太郎さんは誰がいいと思っているかを訊きたかったそうだ。

 

石丸さんと内海さん?

 

全然違うんだけど。

 

でも、わからなくはない。多くの人にとって石丸さんも内海さんも山本さんも似て見えるのかもしれない。

 

いやいや、3人とも全然違うんだけど。(笑)

 

まあ、確かに既存の政党に属さず、そうした政治屋文化をぶった切るという点では共通点があるのだろう。

 

実は、れいわ支持者の2割から3割が石丸支持に回っていると聞いて僕は驚いた。5割は蓮舫支持だそうなので、それよりは少ないのだが。

 

なるほど。れいわ支持者ですらそこがわかっていないのか。

 

ちなみに、僕はれいわ支持者ではないです。基本的には今現在支持政党はない。ただ、既存の政党の中ではれいわを選ぶかなという感じ。それでも政策によっては他の党のほうがいいと思うこともある。

 

ということで、少し石丸伸二氏について深掘りしてみよう。

 

山本太郎さんが石丸氏と相いれない理由は、新自由主義寄りであることと、維新となら石丸氏はうまくやっていけるんではないかということだった。そして山本太郎さんは維新を毛嫌いしている。自民よりもひどいかもしれないと。

 

この見立ては僕もほぼ一緒だ。僕も詳しくはわからないけど、もうかれこれ5、6回は観ているかな、石丸氏が登場する動画を観ての印象はそうだ。一番最初にそう思い、その後別の動画を観る度にその確信が強まっていったと。

 

もっとも、だからといって彼がよくないとも思わない。

 

石丸氏にもいいところはたくさんある。政治屋を一掃するということ自体は大いに賛同できるし、41歳という世代だからこそ見えてくる可能性は十分評価できる。実は僕の周りにこの世代結構たくさんいるのだ。あまりにも高齢になってから子供を持ったために、PTA等で関わる人たちがほとんどこの世代。実は我が町の町議会議員にもこの世代が複数いるし、町長もそうだ。なので、この世代の政治感覚というものもよくわかるのだ。そう、右も左もない。まさにこの発想。

 

なので石丸氏のその発言を聞いた時、正直驚いた。

 

「石丸よ、おまえもか」

 

あるいは、それが世代的感覚ということを知っていて、狙ってそうしているのかまではわからないが。

 

僕は古い世代だし、人生の大半を、左もしくはリベラル(正式には緑の党的スタンスだが。よく共産党と間違えられるので念押しで)で生きてきたので、4年前にはこの中道という感覚が理解できなかった。だからもちろん自民党出身の町長にも反対した。しかし、4年経ち(実は7月7日が町長選。今回は他に誰も出ないので無投票選挙)(ということでつい先日ローカルネットワーク日野として町長を招いてくらしとせいじカフェをしたところ)、多くの部分で期待以上にやってくれていると思う。オーガニック給食に関しては実現し、今年の10月から全小学校で月一の頻度で有機米が提供されることとなった。

 

若手議員たちも頑張ってくれていて、以前より議会が面白くなってきた。(以前は、右、左の戦いだったから)(えっ、そんな田舎町で? 以前は町長が共産党系で、議会は町長派と反町長派で真っ二つに割れていた。そこは安芸高田市とは違う。今は、逆に、若手議員対高齢議員という縮図になりつつある。戦ってはいないけど)

 

だから、石丸さんのやろうとしていることが、実体験を持ってわかる気がするのだ。

 

そういう意味では、新自由主義的な部分は目をつぶってもいいかなという思いもある。

 

ただ、安芸高田市の市長ならよかったんだけれど、東京都知事となると少し話が変わってくる。日本の首都の権力者で、国政とのつながりは確実に存在するわけだから。

 

地方自治体だって普通はそうだよ。首長は国政選挙の時には応援に行くけれど、町長も自民党候補の応援に行ったからね。そして前の町長は野党側の応援に行っていた。

 

それが日本全国津々浦々に広がる政治の現実なのだ。なので、右、左は関係ないということは、100%ではないのだ。本当にそうならば応援に行かなければいいんだけどね。でも、まあ支持者の手前そういうわけにもいかないのだろう。でも、ということは影響を受けるということだね。

 

石丸氏だって、今自民党支持者の1割から支持されたり、維新支持者から支持されたり、大物フィクサーから支持されたりしているそうだ。その人たちがタダで応援すると思う? 何も見返りなく応援してもらっていると思うのなら、石丸氏、それちょっと若すぎるよ。安芸高田市と東京都では利権の規模が大幅に違うのだから。スウェーデンの国家予算と同規模でしょ。

 

ホリエモンたちも応援しているようだけれど、彼らYouTuber新興富裕層に流される可能性は大だね。

 

ただ、僕が一番懸念しているのは、流されるも何も、彼のそもそもの価値観がそこと近いのではないかということ。

 

例えば、神宮外苑の再開発についても、石丸氏は蓮舫氏のように再開発を見直すということはなく、都としては、すでに決まったことには口を出さないというスタンス。つまるところ容認するということ。ちなみにこの再開発には亡くなった坂本龍一氏なども反対していて、いわゆる環境運動系では大問題。れいわ支持者の何人が環境問題に意識を向けているかはわからないが。

 

ただ、これ、環境問題だけじゃなくて都市開発をどうするかという根本的な話で、これからの東京をどうしていくかに直結する話だと思うけど。

 

あと、石丸さんは原発も容認だった。しかも、小池さんのように回りくどい言い方ではなく、あっさりとイエスと。

 

山本太郎といえば脱原発が原点だったからね。

 

みんな忘れちゃったのかな。というか、当時を知らないとか。

 

そして、実はこれからが本題なんだけれど、石丸氏の目指す未来像が僕にはよくわからない。東京の未来像、日本の未来像、地方の未来像、そして最終的には世界の未来像。だって、これらはすべてつながっているのだから。

 

もちろん、僕はまだまだ彼の考えが理解できていない。あくまでも今まで観た動画での発言を聞いた中での話なので、もし街頭演説等で違うことを言っていたらゴメンなさい。

 

僕は最初彼は地方を盛り上げたいのかと思っていた。東京と地方の格差を減らし、日本全体が豊かになるように。ただ、彼の様々な発言をつなげていくと、どうもその方向には行かない気がする。彼は経済成長に重きを置いていて、東京の経済をもっと成長させ、首都東京が牽引して地方に豊かさを広げていくと。

 

うーん?

 

みなさんはどう思うだろうか。

 

僕は経済の専門家ではない。石丸さんのように銀行で働いたこともないし、大学で経済学を学んだわけでもない。ただ、僕個人の考えでは、経済はこれ以上成長できないと思っている。これは世界的に無理。これからは循環させていくこと。今ある資源を各地域で循環させることで維持していく。そのためには経済のローカル化が不可欠で、地方各地で小さな経済圏ができ、そこで地産地消型の経済を行っていくこと。サイズ的にも過疎地はもう少し過密し、人口3、4万人ぐらい(これ適当に言っていて細かく計算したわけではありません)の自治体が各地にできることがウィン・ウィンの方法で、前々から里山都会と呼んでいるもの。

 

 

つまり、そのためには東京は縮小しなければならず、そもそも東京のこれ以上の成長はありえない。もちろん、すべてが3,4万人都市になるのではなく、中にはもっと大きい都市があってもいいと思う。でも、それは東京がメガロポリスになることではなく、福岡、岡山、名古屋、金沢、新潟、仙台、札幌などに分散すること。そうすれば、必然的にみんな地方に移住する。

 

だから僕は絶対に都知事になれない。東京を縮小させたいなんて知事を歓迎する都民がいると思う? でも、それこそが石丸氏が抱えている最大の矛盾なのだ。東京の過密化をストップさせたいんでしょ。それで都の予算を地方に分配するようなことを言っていた。でも、それ今言うのはやめたようだね。都民にウケないことに気づいたのだろうか。

 

過密化をストップさせたいなら小池都政のままでいけばいい。みないやになって東京を出ていく。

 

東京を発展させることと人口を地方に分散させることの2つはかみ合わないのだ。

 

ただ、彼はそもそも地方のことを考えているのだろうか。安芸高田市でも財政的に回復できたそうだけれども、財政以外の部分での住民の幸せは達成できたのだろうか。その地域に合った形でのまちづくりができたのだろうか。

 

YouTubeチャンネルでは登録者26万人を達成し、広告収入で大きく稼いだ。でも、それは誰にでもできることではなく、彼だからたまたまできたことであって、大多数の地方自治体にとってのモデルにはならない。そもそもYoutubeを見て観光客が集まっていることを住民はどう思っているのだろうか。あの議会の議員たちは面白くないだろうな。笑いものにされたわけだから。

 

東京でもそれやるって言っているけど、そもそも東京都民はそれを望んでいるのだろうか。

 

僕も今でこそYouTuberの端くれになったが、Youtubeが持続可能なビジネスモデルだとは到底思えない。成功できるのはごく一握り。

 

一部のYoutuberたちが彼の周りに集まっていて、既存のメディアvs.YouTubeのような構図をつくろうとしているようだけど、今成功しているYoutuberの多くがもともと有名人だったことを忘れてはいけない。あの人たちみんなあっち側にいた人たちなんだよ。

 

別に東京都のチャンネルを盛り上げるのが悪いとは思わない。ただ、僕は彼が都知事になって何をしたいのかがよくわからないのだ。

 

その点、蓮舫さんはよくわかる。政策のすべてがいいか悪いかまではわからないが、少なくとも小池都政よりは遥かによくなる気がしている。そして、経済に対しての方向性は、僕の言う循環、ローカル経済というところまではいかないけれど、成長路線ではない。それよりは分配で、一部の人が豊かになって経済を底上げしていけばいいという考え方ではなく、福祉などを充実させ、豊かとまではいかないかもしれないけれど、みなが幸せに暮らせる社会を目指していると思う。この辺は社民党、共産党が後押ししていることからかなり期待できる。公平な社会を目指し、そのための行政改革だ。僕も役場と掛け合っているからわかるけど、最後はどこに予算を使うかで、不必要なところに予算が使われていることで進めてほしい政策が進められないことほど困ることはない。

 

いずれにしても、石丸氏よりもわかりやすい。石丸氏が具体的な政策をもっと出してこない限り、そこはまだ不透明のまま。

 

蓮舫さんには立憲、社民、共産がついている。でも、逆にそこはわかりやくす予測可能だ。石丸さんはどこと結びつくかが全く見えない。(これ多くの人が見落としているけどメチャメチャ重要。蓮舫さんはそれらの政党が盾になりそれ以外が近づけない。でも、石丸さんには盾になるものが何もない)

 

そして、一番危惧しているのが、一番肝心な政策や方向性がよくわからないのに、多くの若い人が感覚だけで支持してしまっていること。若者が選挙に行くからいいじゃん、投票率上がるからいいじゃん。そういう問題ではないと思うのだけれど、みなさんはどう思う?

 

最後にひとつだけ。

 

石丸さん、神宮外苑どうするつもりなのだろう。だって、小池さんが業者にパーティー券買ってもらっているってわかってるんだよね。

 

都知事選中盤情勢が出てきた。小池氏がリードし、蓮舫氏、石丸氏が後を追っている模様。田母神氏は伸び悩んでいるという。

 

小池氏は自民の7割、公明の9割を固め、蓮舫氏は立憲の6割、共産の7割を固めたということ。(えっ、共産のほうが多いの。立憲何やってるんだろう)

 

石丸氏は自民の1割を確保しているとのこと。僕の予想通りだ。石丸氏は小池票に食い込んでくる。

 

 

 

無党派層は小池氏が3割強、石丸氏が2割弱、蓮舫氏が1割強で、蓮舫氏は無党派票を充分に取り込めてないようだ。

 

無党派層といっても左もいれば右もいるし、どちらでもない層もたくさんいるので、どの層からどう支持されているかによって変わるのだが。

 

ところで、前記事に比べ画像が微妙に変わったことに気づいた人はいるだろうか。そう、石丸氏が大きくなり、より真ん中に来ている。つまり、支持が広がり、その層が小池票だけでなく、蓮舫票にも食い込んできているということ。

 

政治哲学的立ち位置でみると、石丸氏はどうやら新自由主義者っぽいところがあり、保守、リベラルの枠組みでは保守にあたるが、古い保守ではなく、自民党でも若手議員や維新の若手議員辺りと考えが近く、政治改革は徹底的に進めるだろうということ。

 

その改革に期待する人が特に無党派層に多くいるのだろうと思うし、それでいて経済に重きを置いているところが自民の1割の支持を得ているところだろうと思う。

 

いずれにしても、無党派層で蓮舫氏よりリードしているということは、2位に入ってくる可能性もあり、場合によっては台風の目として当選してしまうこともありうる。

 

小池氏を倒すことが目的なら、それでも小池氏が当選するよりはましだということになる。

 

ただ、蓮舫氏と石丸氏では大きく違うので、多くの人にとってはどちらでもいいということにはならないだろう。

 

リベラル層はどちらかというと維新に近い石丸氏は応援できないだろうし(本人がいくら自分は政治屋ゲームに加わらないと言ってもいざ都知事になれば様々な方面から引っ張られ、どこかに落ち着く可能性は充分あり、あるとしたら自民、維新の若手層だろう。場合によっては石丸人気にあやかって新たな政党づくりということにもなりかねない)

 

グローバリスト的な価値観を持った層は共産党がバックにいる蓮舫氏には入れられないだろう。

 

問題はその辺のスタンスが明確になっていない層。

 

ここをどちらがより多く取り込めるか。

 

もちろん、第3者へ流れることもあり、そのひとつの受け皿がうつみん氏なのだろうが。

 

うつみんさんは結構すごい人たちが応援している。えっ、あの人もというぐらい、僕の知っている人がたくさんいる。直接知らなくてもYouTube動画などで何度も見たことのあるような人たち。

 

スピ系は多い。スピ系には右も左もいるので、前回の読みとは裏腹にそもそも蓮舫支持にはならない人たちもたくさんいそうだ。

 

まあ、いいのかもしれない。うつみん氏は自分の主張ができているわけで、特に今回は今まで彼のことを知らなかった人たちにも声を届けられている。選挙で結果がでなくても、今後の活動を進める上での支持を広げることができていると思う。

 

ただ、少しでも結果に影響を与えたいなら、そろそろ石丸氏と蓮舫氏のどちらがましかを考える時に差し掛かったとも思う。

 

都知事選の結果は確実に国政にも影響を及ぼす。蓮舫氏が勝利すれば、立憲、社民、共産の野党共闘に力が集まり、そうなればれいわも加わり、その連立政権で政権交代となるかもしれない。

 

石丸氏が勝った場合、野党共闘の力は弱まるが、自民も力を弱める。ただ、自公、維新の連立の動きが出てきた時どちらに勢いがつくかは微妙だ。

 

改革に関してどちらもそれなりに進めると思う。石丸氏は政治屋一掃的な改革を進めるだろうし、蓮舫氏は事業仕分けを行い、都の職員の意見を聞き取り、ボトムアップの政治を行うだろう。

 

小池氏、石丸氏、田母神氏、蓮舫氏4人の討論会を見た限りでは、

 

 

 

蓮舫氏のほうがより具体的な政策を語っていたように思える。

 

石丸氏は勢いはあるのだが、では、具体的に何をどうするつもりなのかが僕にはよくわからなかった。

 

討論会を見て純粋に自分がどう感じるかを見てみるといい。討論会の解説動画は特定の候補者を応援する口調になっていて、なかなか客観的に理解できるものが少ないので、オリジナルを見ることを勧める。

 

人間的に一番魅力的だったのは、不思議と田母神氏だ。憎めないキャラだったね。そもそも僕は最初から田母神氏は右翼ということで偏見の目で見ていた。だから、前記事では名前も出さなかった。でも、話を聞いてみると彼が一番いい人そうだった。

 

石丸氏はやってくれそうな期待感はあるのだが、僕らの世代から見るとどうも自信過剰で生意気に見えてしまうんだよな。若い人からは受けるのだろう。僕はその世代との付き合いもあるからそこはよくわかる。でも、選挙行くのはもっと上の世代だからね。その層に働きかけるのなら、もう少し謙虚さを見せたほうがいいと思う。

 

もっとも彼の政策で面白いと思ったのは、多摩格差を減らそうというもの。僕は前々から多摩は東京都から独立して多摩県になったほうがいいと思っている。立川を県庁所在地にして、多くの企業の本社を23区から誘致してと。

 

ただ、それよりも、地方にいろいろな機能が分散することを優先していて、そのために、福岡、岡山、名古屋、金沢、新潟、仙台、札幌がより活気づき、より小さな自治体も大きくなって里山都会ができること。

 

それをするのは東京都の仕事ではなく、むしろ地方から働きかけることだと思っているので、石丸氏は安芸高田市でのほうが実現させやすいと思っている。

 

あと、政治屋という概念だが、そもそもみんな政治屋なんだと思う。政党に所属していようが無所属だろうが。様々な駆け引きで動いていく以上そうならずにはいられない。あと、こればかりは10年後を見てみなければわからない。まだ政治歴4年でしょ。今後何年そのスタンスを貫き通せるかだ。

 

悪いけれど、今まで何人もそういう人たちを見てきている。でも、みな変わっていくのだ。

 

そして、僕は変わっていくことが必ずしも悪いと思っていない。そういう仕組みなのだから仕方ないのだ。みんな好きで政治屋になったわけではない。

 

既存の政党というけれど、みな最初からそうだったわけではないし、政治家個人で見れば市民運動家上がりの人もたくさんいる。福島みずほさんがそうだし、嘉田由紀子さんだってそうだ。ただ、政党に所属すれば党の規約は守らなければならないし、国会にでも行けば、法案を通すために連携しなければならず、そのためには様々な妥協が強いられる。

 

政治屋と軽く括るのは簡単だけれど、そもそも多くの人はそういう人たちに会ったことがあるのだろうか。僕は立憲民主党の人にも、社民党の人にも共産党の人にも公明党の人にも自民党の人にも会ったことがある。もちろん、いかにも政党の人だなという部分もあれば、それを越えた人間的な部分もある。

 

政党だからこそできることもたくさんあって、何度も感心させられている。彼らはプロだ。だから時間に遅れない。ドタキャンもしない。人を集めるといったらなにがなんでも動員する。そこが僕ら市民レベルで自由に動いている人たちとは大きく違う。

 

また、既存の政党といってもやはり政党によって違いがあるし、自民党と立憲、共産はそれぞれ違う。世代間の差もあって、若い党員と中高年の党員では全然違う。むしろ世代間の差のほうが政党間の差よりも大きいかもしれない。

 

僕は山本太郎さんはれいわ新選組を立ち上げ、複数議席を確保した辺りからより評価するようになった。政党をつくって活動するというのは、政治活動にコミットすることで、その意味では、無所属でいるより、責任を背負って活動しているように思える。あとは続けていること。YouTubeとかの盛り上がりは一過性のもので、本当はその後が勝負。でも、みんな選挙が終わればすべてを忘れ、応援した候補がその後どうしているかなど見ていない。政党活動というのは本気度の表れのひとつで、活動がより成熟したも言える。

 

前から言っているようにすべてを白、黒で見るのではなく、ここの部分ではこう、でもこの部分ではこうという見方が大事だと思う。

 

蓮舫さんが勝っても政治屋的な部分はついてまわると思う。でも、だからこそできることもあり、共産党も味方につけたことによって、(東京では共産党強いからね)議会でも、それ以外の場所でも進められることが多くあると思うし、小池都政のリセットの多くはやってくれると思う。まして秋に政権交代したら国との関係も変わる。

 

もうひとつは、彼女一人でやるのではなく、チーム蓮舫で進めていくので、より実践能力があると思う。都政についてもメチャクチ調べてきているでしょ。ブレインがいるからだと思う。そしてなによりも、現場の職員の意見を聞き、外部からの専門家も交えたチームをつくると言っているのだから。

 

石丸氏は経済と行政の両方を知る初の候補者と言っているけど、経済っていっても銀行に勤務していただけでしょ。行政も、広島県の市で1期首長をやっただけだよね。

 

どちらのほうが経験豊富だと思う?

 

普通に考えて。

 

どちらのほうが東京に詳しいと思う。

 

この動画も見たが、都政についてしっかり勉強しているよ、この人。