人生の本質というものは、美の発見と表現にこそある。その表現形式が、コラムにおいても、随想においても、短歌においても、人生の美と芸術を創造してゆくということは、芸術家の天命なのである。
かの芥川龍之介の小説には、霊的世界観をもその中に数多く出てくるが、それは、真なる人生観、世界観を構築してゆく上で大切である。
天上世界から地獄世界まで、仏界から魔界まで、全ての世界を描くということは、芸術家・小説家の大いなる使命でもあるのである。
人生とは、芸術表現の舞台でもある。人生における一つの芸術の舞台表現として、一行一行、一言一言があるのである。
自己の人生の中に、一つでも多くの芸術を発見創造してゆくことが出来たならば、その方の人生は芸術的に昇華されてゆくのである。
このように、人生の一瞬一瞬、一日一日を芸術によって昇華してゆくことは大切である。また、哲学によって、道をつけてゆくことは大切である。芸術哲学の華が咲く人生それ自体が、その方にとっての心の聖華でもあるものである。
さらに、人生の中で出会う全ての登場人物は運命的である。一人一人に役があり、一人一人に天命があり、一人一人に縁の糸がある。自分にとって唯一無二の運命の戯曲を創造するためにこそ、一人一人のかけがえのない登場人物があるのである。
天川貴之
(JDR総合研究所・代表)