5月20日に余命宣告を受けて3週間。
日々、お気楽に過ごせているのは、
周囲の人々、とくに自費ヘルパーと
称される人々のおかげ。
介護保険を使用した公的介助は、
利用者からすればほとんど、
ありがたいとはいえない時間的制限、
国民のためとはいえない制度の制限等々の
しばりがあり、
私見としては、見返りのない
介護保険という名の幼稚な
詐欺のような制度で強制的に
お金を搾取されていただけ
という印象が強いようにも思われます。
「自らを知らないことは、他の生き物たちにとっては本性に属しますが、人間たちにとっては悪徳に属するのです。」
(「哲学のなぐさめ」ボエティウス/京都大学学術出版会)
自(みずか)らを知れ。
自分が何者で、どれだけの生き物で、
どのような本性を備えているのか。
身分不相応。
人間という生き物が、どれだけの生き物で、
どのような本性をもっているのか。
人間は、自らを知らず自らの度量もわきまえず、
うぬぼれと傲慢、あまりにも思いあがった繁栄を
謳歌しすぎてきたような気もしないでもないのです。
フィロソフィア(哲学の女神)「それにしても、なんと広く明らかなことでしょう、なにかがそれとは別ものの装飾で飾られることができると見なす、あなたがたのこの迷妄は。」
(「哲学のなぐさめ」ボエティウス/京都大学学術出版会)
軟弱で文武両道足り得ぬ男が、
それとは別のおカネとか地位、権力で、
自らを飾り付けて見せることなどできない
ということであると考えられます。
「それらによって覆われて包まれていても、そのなにかは変わらず、自らの醜態にとどまり続けます。」
(「哲学のなぐさめ」ボエティウス/京都大学学術出版会)
おカネとか地位、
権力で武装した男の中身には、
そこにその男の醜態が隠されている
ということのようにも思われます。
「最悪の人は、最悪なるがゆえに貧欲で、黄金や宝石の類いはなんでも、自分がそれを持つのに適していると思い込む。」
(「哲学のなぐさめ」ボエティウス/京都大学学術出版会)
人はみな本来、
平等であるはずです。
最悪の人は、
おカネに貧欲で、
装飾品、地位、権力の類を、
自分が手にすることに、
なんの恥ずかしさも傲慢さも
感じないがゆえに、
最悪であるのかも知れません。
「汝自らを知れ(ナンジミズカラヲシレ)」
「ゼノン12」
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