ボラティウス7 | コラム・インテリジェンス

コラム・インテリジェンス

透き通るような…心が…ほしい

5月20日に余命宣告を受けて3週間。

 

日々、お気楽に過ごせているのは、

周囲の人々、とくに自費ヘルパーと

称される人々のおかげ。

 

介護保険を使用した公的介助は、

利用者からすればほとんど、

ありがたいとはいえない時間的制限、

国民のためとはいえない制度の制限等々の

しばりがあり、

 

私見としては、見返りのない

介護保険という名の幼稚な

詐欺のような制度で強制的に

お金を搾取されていただけ

という印象が強いようにも思われます。

 

「自らを知らないことは、他の生き物たちにとっては本性に属しますが、人間たちにとっては悪徳に属するのです。」

(「哲学のなぐさめ」ボエティウス/京都大学学術出版会)

 

自(みずか)らを知れ。

 

自分が何者で、どれだけの生き物で、

どのような本性を備えているのか。

 

身分不相応。

 

人間という生き物が、どれだけの生き物で、

どのような本性をもっているのか。

 

人間は、自らを知らず自らの度量もわきまえず、

うぬぼれと傲慢、あまりにも思いあがった繁栄を

謳歌しすぎてきたような気もしないでもないのです。

 

フィロソフィア(哲学の女神)「それにしても、なんと広く明らかなことでしょう、なにかがそれとは別ものの装飾で飾られることができると見なす、あなたがたのこの迷妄は。」

(「哲学のなぐさめ」ボエティウス/京都大学学術出版会)

 

軟弱で文武両道足り得ぬ男が、

それとは別のおカネとか地位、権力で、

自らを飾り付けて見せることなどできない

ということであると考えられます。

 

「それらによって覆われて包まれていても、そのなにかは変わらず、自らの醜態にとどまり続けます。」

(「哲学のなぐさめ」ボエティウス/京都大学学術出版会)

 

おカネとか地位、

権力で武装した男の中身には、

そこにその男の醜態が隠されている

ということのようにも思われます。

 

「最悪の人は、最悪なるがゆえに貧欲で、黄金や宝石の類いはなんでも、自分がそれを持つのに適していると思い込む。」

(「哲学のなぐさめ」ボエティウス/京都大学学術出版会)

 

人はみな本来、

平等であるはずです。

 

最悪の人は、

おカネに貧欲で、

装飾品、地位、権力の類を、

自分が手にすることに、

 

なんの恥ずかしさも傲慢さも

感じないがゆえに、

最悪であるのかも知れません。

 

「汝自らを知れ(ナンジミズカラヲシレ)」

「ゼノン12」

https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12574075925.html