フランソワ6世42 | コラム・インテリジェンス

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透き通るような…心が…ほしい

悪人顔とかブサイクだとかの

判断基準は、世界共通の

感覚であるようにも思われますが、

美男美女の判断基準は、

それぞれで違うようにも

思われなくもないのです。

 

美醜、善悪、正義不正義、

道徳観等々も、

国によって、地域によって、

いや、個々人によってでも、

それぞれで違ってくるのだとしたら、

 

それが正であるのか、邪であるのか、

そこもまた興味深く

観察していきたい命題であるような、

気もしないでもないのです。

 

「若くとも美しくなければ、また美しくとも若くなければ、何の役にも立たない。」

(「箴言」ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)

 

69歳の僕は自分を、

老いぼれでオンボロ、

死に損ないの

どうしようもない男だと、

我ながら自信をもって

言い切ることができるくらいに

自覚しているつもりです。

 

しかしながら、

若く美しい女性に、

「〇〇はカッコいい」などと言われると、

この自信も揺らいでしまうことが

多々あるようなので、

彼女との時間はなるべく自粛、

自分なりに制限をつけることで、

自分は老いぼれオンボロで

役立たずであるという自覚を

維持するように心がけています。

 

「あまりに軽佻浮薄(けいちょうふはく)で、ほんとうの欠点も、しっかりした資質も、ともに持ち得ないような人たちもいる。」

(「箴言」ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)

 

あまりにもおバカでチャラい人は、

これといった短所もない代わりに、

これといった長所も

持ち合わせてはいないようにも、

思われなくもないような

気もしないでもないのです。

 

短所と長所は、

表裏一体ということなのかも知れません。

 

「自分しか眼中にない人たちがいる。彼らは、恋に落ちた場合でさえ、愛する相手はそっちのけで、自分の欲望の虜になってしまう。」

(「箴言」ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)

 

歩きスマホ、

ながらスマホをしているような男は、

自分しか眼中になく、

自分以外の人々の存在価値などは

認める才覚もないようです。

 

このような男は、

恋する相手に出会っても、

自分の欲望にしか興味がなく、

相手の心の内などは、

推し量ろうという努力さえ、

怠る傾向にあるのかも知れません。

 

「恋はたしかに心地よいものだが、恋が人を喜ばすのは、恋それ自体というよりも、恋によって起こる様々な情動の現れ方によってである。」

(「箴言」ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)