ブルクハルト12 | コラム・インテリジェンス

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透き通るような…心が…ほしい

「こうした判断は世論という仰々しい荷物の一つであり、また、その一部はきわめてはっきりと、その当の時代の持つ性格の刻印を帯びている。こうした判断は、真の歴史的認識の不倶戴天の敵であるばかりか、人類史全体の弊害ともなっている。」

(「世界史的考察」ヤーコブ・ブルクハルト)

 

 時代の判断は、

 世論という仰々しいお荷物、

 つまりは、

 世間という衆愚なお荷物により、

 ときに歪められ、ときに学ぶべきを失われ、

 

 どちらにしろ人類にとって、

 衆愚というは、

 不倶戴天の敵であるようです。

 

 その時代の、その地域に、

 衆愚が

 群生しているのであれば、

 その時代は

 大いに不幸であるという

 刻印が押されそうですし、

 

 現代日本のような衆愚においては、

 衆愚の特徴が

 チャライ、おバカ、平和ボケという

 三つのワードで示されるように、

 

 現代日本も

 後の時代から判断されれば、

 そのまま

 チャライ、おバカ、平和ボケという

 時代であったという刻印が押されてしまう

 可能性も多いに考えられるのです。

 

「不幸な時代では、無知なる者にとって興味深く思われるものを幸いとして、これに味方し、退屈なものを不幸として、これを敵に回すのである。」

(「世界史的考察」ヤーコブ・ブルクハルト)

 

 現代日本も、

 無知なる者にとって

 興味深く思われる

 マンガ、アニメ、ネット、ゲーム等々を

 幸いとして、これに味方し、

 論理哲学、倫理道徳、エケット等々、

 退屈な知識を不幸として

 敵に回しているようですので、

 

 現代日本も、後の時代から見れば、

 まさに「不幸な時代」という刻印、

 現代日本は、後の時代からすれば、

 

 おバカ、チャライ、平和ボケという

 三つのワードに表象され、

 

 人間が軽く扱われ、品性も失われ、

 個々に敬うことを忘れた衆愚で

 知的能力の低い国であり、

 醜劣きわまりない人間の時代であった

 という刻印が押されるかとも思われます。

 

「現代はしばらくのあいだは進歩と同義に解されていた。これには、精神の完成化はもとより、道義心の完成化にさえ向かっているかのようなきわめて滑稽な思い上がりが結び付いていたのである。」

(「世界史的考察」ヤーコブ・ブルクハルト)