真相10 | コラム・インテリジェンス

コラム・インテリジェンス

透き通るような…心が…ほしい

 桜より梅

 梅の花の美しさ

 そして令和となる

 

 奈良時代の歌人、

 大友旅人が「梅の宴」を開催するほど、

 梅は古来、桜よりも日本人には大切な花であったようです。

 

 「梅の宴」で詠まれた歌が万葉集に掲載され、

 そこから現在の

 「令和」という年号がチョイスされたという話も聞いています。

 

 僕はへそ曲がりなので、

 桜よりも梅のほうが好きです。

 

 近所の湯島天神の白梅も有名で、

 3月8日まで、「梅まつり」が開催されているようです。

 僕も今日あたり覗いてみようかと思っています。

 

 

「東京は皇居という『聖なる無』を象徴する空間を中心に置くことで自然の制圧とは異なる近代化を成し遂げようとした。

東京の中心には無の空間があり、厳かな自然が残っている。逆にその周辺には日々変化を続ける大都市としての顔がある。言い換えれば、伝統とモダンが重なり合うことで東京という都市の魅力ができている。」(「ニッポン2021-2050データから構想を生み出す教養と思考法」落合陽一×猪瀬直樹)

 

 ニューヨークにはセントラルパーク、

 パリにはブローニュの森もある。

 

 伝統とモダンを融合させている都市は

 ニューヨークでありパリであると思われます。

 

 が、しかし、東京は、資本主義、

 お金に塗れた経済が、地方出身者のセンスに媚びたあまり

 醜悪なる感性が幅を利かせて伝統は滅びゆき、

 

 似非グローバル、似非フレンチ、インチキイタリアン、

 インチキファッションセンスに塗れた

 伝統もモダンもヘチマもない都市へと

 変貌しまくっているようです。

 

「僕が東京とは何かと考える問題意識と、落合君が指摘してくれたように伝統芸能とテクノロジーが重なり合うことができる都市なのだという指摘は重なって来ると思います。」(「ニッポン2021-2050データから構想を生み出す教養と思考法」落合陽一×猪瀬直樹)

 

 猪瀬さんも落合さんも、

 伝統芸能とテクノロジーが

 重なり合う都市などという幻想を

 いったいどこまで本気でおっしゃっているのでしょうか。

 

 そんなこともあんなことも、伝統もテクノロジーも、

 なんにも考えていないような若者が

 どれだけ多いことなのかは、御両者ともに、

 ご理解していらっしゃることかとも思われます。

 

 いっぽうで、文武両道、

 精悍なる若き格闘家諸氏もいれば、

 醜悪なる愚劣な、何も考えず、ただ、

 うわべだけの若い男がどれだけ多いことか、

 

 それを考慮に入れた時には、何もかもが、

 すべては幻想、すべては滅びゆく定めであることに

 気付かぬわけにもいかないようにも思われます。

 

「僕は作家として、日本の近代のビジョンは何であったのか、示してきたつもりです。

 東京という都市の本質はいったいどこにあるのか。」(「ニッポン2021-2050データから構想を生み出す教養と思考法」落合陽一×猪瀬直樹)