エピキュリアン23 | コラム・インテリジェンス

コラム・インテリジェンス

透き通るような…心が…ほしい

 コロナ・オミクロン爆感染拡大

 渋谷集団騒乱痴気騒と立てこもり事件の増加、

 すべての共通項は、

 男の稚拙さと幼稚な思考、醜悪な品性にある

 と考える人がいても良いのかとも思われなくもないのです。

 

 

「真の哲学への愛によって、

 平静な心境を乱すやっかいな欲望は、

 ことごとく解消される。」

(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)

 

 僕自身、哲学への愛は紛れもなく真である。

 そして「平静な心境を乱すやっかいな欲望」についても、

 その欲望が私財欲・名誉欲・地位欲等々であるのなら、

 これもまったく解消もなにも

 初めから持ち合わせてはいないようです。

 

 が、「平静な心境を乱すやっかいな欲望」が

 彼女と“いちゃつきたい”欲であったり、

 彼女との肉体的欲望である場合には、僕の場合、

 哲学への愛は、少しだけは役に立っているのかも知れません。

 

「至福な『自然』に感謝しよう」

(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)

 

 至福な自然とは、たとえば、

 サルに札束を見せても興味を示さない自然さ、アタリマエさ、

 雨風が吹けば潤う状況と被害が出る状況が出現する

 という自然界のアタリマエ。

 

「彼女は、必要なものを容易に獲得し得るものとし、獲得し難いものを不必要なものとするがゆえに、賢人の如き女神にも映るのだ。」

(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)

 

 賢い女性は、日々の衣食住に必要なものは、

 獲得しやすい状況に置き、高価な宝飾類や衣服等々、

 虚飾虚栄に関するものは、獲得し難く不必要であると看做すことが   できる女性である場合が多々あるようです。

 

「多くの人は、自然の目的こそが快であることに気付かず、周囲の人間が持っているものを欲しがる。愚かな人は誰もがすべて、持っているもので満足せず、むしろ、持っていないものを欲しがる貧欲さゆえに、自らを苦しめる。

 悪い霊魂の人、精神の状態が悪い人も、常に、あらゆるものを欲し、その貧欲のために、移り気な欲望の心に自ら悪徳を身に付けていく。」

(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)

 

真なる才を持ち、自分流、自然に振舞っていれば、

自然に周囲の人間が押し上げ盛り上げてくれる。

なにも自分からどうこうする必要もないのがアタリマエの自然。

 

才なき愚かな人間は、自分から「議員にしてくれ」だとか、

自分から「公務員志望」などとノタマわって、あるいは、

自分から目立つような行為をして、結局周囲に迷惑をかける。

 

「わずかなもので十分と思わない人。

 わずかなもので満足できぬ人。

 すくなくともこのような人には、十分なものも満足な状態も存在しえない。」

(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)