コロナ・オミクロン爆感染拡大に
渋谷集団騒乱痴気騒ぎと立てこもり事件の増加、
すべての共通項は、
男の稚拙さと幼稚な思考、醜悪な品性にある
と考える人がいても良いのかとも思われなくもないのです。
「真の哲学への愛によって、
平静な心境を乱すやっかいな欲望は、
ことごとく解消される。」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)
僕自身、哲学への愛は紛れもなく真である。
そして「平静な心境を乱すやっかいな欲望」についても、
その欲望が私財欲・名誉欲・地位欲等々であるのなら、
これもまったく解消もなにも
初めから持ち合わせてはいないようです。
が、「平静な心境を乱すやっかいな欲望」が
彼女と“いちゃつきたい”欲であったり、
彼女との肉体的欲望である場合には、僕の場合、
哲学への愛は、少しだけは役に立っているのかも知れません。
「至福な『自然』に感謝しよう」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)
至福な自然とは、たとえば、
サルに札束を見せても興味を示さない自然さ、アタリマエさ、
雨風が吹けば潤う状況と被害が出る状況が出現する
という自然界のアタリマエ。
「彼女は、必要なものを容易に獲得し得るものとし、獲得し難いものを不必要なものとするがゆえに、賢人の如き女神にも映るのだ。」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)
賢い女性は、日々の衣食住に必要なものは、
獲得しやすい状況に置き、高価な宝飾類や衣服等々、
虚飾虚栄に関するものは、獲得し難く不必要であると看做すことが できる女性である場合が多々あるようです。
「多くの人は、自然の目的こそが快であることに気付かず、周囲の人間が持っているものを欲しがる。愚かな人は誰もがすべて、持っているもので満足せず、むしろ、持っていないものを欲しがる貧欲さゆえに、自らを苦しめる。
悪い霊魂の人、精神の状態が悪い人も、常に、あらゆるものを欲し、その貧欲のために、移り気な欲望の心に自ら悪徳を身に付けていく。」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)
真なる才を持ち、自分流、自然に振舞っていれば、
自然に周囲の人間が押し上げ盛り上げてくれる。
なにも自分からどうこうする必要もないのがアタリマエの自然。
才なき愚かな人間は、自分から「議員にしてくれ」だとか、
自分から「公務員志望」などとノタマわって、あるいは、
自分から目立つような行為をして、結局周囲に迷惑をかける。
「わずかなもので十分と思わない人。
わずかなもので満足できぬ人。
すくなくともこのような人には、十分なものも満足な状態も存在しえない。」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)