イヴの夜、
何千万円もする超高級外車で一人、
爆音を響かせながら走っているバカを目撃。
つくづく、幸せはおカネではなく、
車でもモノでもなく、
愛と知の結合こそが幸福の等式となる
のかも知れないと感じたのでした。
オミクロンとクリスマス
オミクロンvs年末年始正月
今年もやってきました。
我々はもうすでにこの構図は体験済み。
体験済みの事象であるなら、
より良い対処が可能となるはずです。
・・・・・よね。
普通の知能があるのなら・・・・・。
閑話休題。
「君にとっては、藁(ワラ)の寝床の上に寝ていても平然としていられる方が、黄金づくりの寝台と贅沢な食卓とを持ちながら、平静が乱されてしまうよりも、より良いことなのだ。」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)
そりゃそうでしょう。
黄金づくりの寝台と贅沢な食卓を持つよりも、
愛する人との添い寝のほうが、
たとえそれが藁の寝床であろうが、
よっぽど幸せを感じられると思うのは、僕だけではないと信じたいとも考えています。
が、ここでエピクロスは
そんなことを言っているわけでもなく、
黄金づくりの寝台とか贅沢な食卓という富と財力の象徴をもったとしても、
それに付随する、あるいはその前後に随伴したと思われる醜悪な情動が、
その人を一生苦悩させ、富とか地位・財産等では補いきれない不安と苦悩を背負うことになる、
ということが言いたかったようですね。
「人間のどんな悩みをも癒せる哲学こそが真の哲学であり、哲学も霊魂と精神の悩みを追い払えるまで探究しなければ、何の役にも立たない。」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)
ココの読者のかたはご安心ください。
ココの読者のかたがたは、
そんじょそこらの哲学者きどりの“専門家”とか、そんじょそこらの雑学王とか、そんじょそこらの“知ったかぶり”とはワケが違う。
皆さまは皆さま御いっしょに、
ココで徹底的に哲学・心理学・神話学等々を
学ばれたことと信じております。
だから皆様は安心、心配ご無用なのです。
「すでに過ぎ去った無限の時間から考えて見よ。
誕生・死・消滅・衝突等々の自然は存在しても、全宇宙的に見れば、全宇宙的自然としては、何も目新しいことは起こらないものなのである。」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)
ことことさように、
全宇宙的・全自然学的・形而上学的に看破すれば、
我々人間の個々の苦悩や苦痛もたいしたことない。
過ぎ去った悠久の過去を見よ。
現存在である全宇宙をみよ。銀河だけでも見て見よ。
何も変わっちゃいない。
だから我々も我々が大きな苦悩と考えることを、全宇宙的・全自然学的・形而上学的に看破して、たいしたことなく扱い、っていうか、ほんとうにそう考えればたいしたことないわけですから、
もう少し肩の力を抜いて、気楽に、無責任でもいいから、安穏として生きて行きましょ、くらいの説法であるのかも知れませんね。
「もし神々が、我々が思うように、音声を発することもせず、我々が考えているように、神々同士の議論も語り合いもないのだとしたら、また、実際そのようであるので、我々は彼等を幸福であると思うことも、崇拝することも、拒絶することもないであろう。」
(「西洋古典叢書断片集/エピクロス」京都大学学術出版会)