COP26
地球温暖化とおカネ、
環境問題と資本主義、
おカネと正義、おカネと自然環境の保護などは両立が難しいと思うのが正であり、そこに屁理屈をつけてああでもないこうでもないと言うのが邪であるとも思われなくもありません。
所詮、
人間は地球の中の小さな生き物、
その生き物がマンモスを追って、
獲物を摂って、智恵と勇気と武力と正義の者が支配している分には何とか地球との折り合いもつけていられたけれど、智恵も勇気も武力も正義もない男がカネという醜悪なる媒体を使って権力と支配力を示そうとするから、地球とも折り合いが悪くなるのはアタリマエであるようにも思われます。
それにしても、
COP26にAPEC、
APECにTPPだといわれても、わけがわからなくなりました。
このくらいでパニクっているようなジジィはもうすでにYKOB(YoのなかKaらOさらBa)であるのかもしれません。
レミントン 1889年
「6月28日
『スタンダード』紙が英国皇太子の長女とファイフ伯との結婚を報じている。
あの人たちは誰かドイツの小君主を捕まえ損ねたわけだ。世界はどんどん変化している。王家の人たちの運命の哀れなことよ。」
(「アリス・ジェイムズの日記」アリス・ジェイムズ)
ジェイムズ家の娘アリスはアタリマエに、
バリバリのヤンキー(生粋のアメリカ人という意味で)
であるからアタリマエにアメリカ娘であります。
アメリカ娘からみれば、
英国の皇室事情とか皇室維持のための経済事情は、
まことにバカバカしい無駄遣いにしか見えぬようです。
なので英国の皇室特別扱いのようなニュースも、
ヤンキー娘にとっては
「なんでそんなに大騒ぎ?」くらいの感覚でしかとらえられぬのが本音であったのかも知れませんね。
「しかしなぜ『スタンダード』紙は離婚した姉妹を公表する必要があると思うのだろう。
それにしてもおかしなことだ。
女王が生涯離婚を恐れながら、義理の息子たちのせいで、好まざるエピソードと何度もあんなに密接に関わらされたのだから。
いつでも自分にとって一番いやなことにおそわれるものだという人間一般の運命は、女王様も変わらないということだ。
なんと美しい教訓がここから引き出されることか。」
(「アリス・ジェイムズの日記」アリス・ジェイムズ)
皮肉屋アリスの毒舌満開というところでしょうか。
女王の「皇室の権威と品位の保持の重責性」と
そのガキ、いや皇太子たちのその責務の認識度数は、
大きな隔たりを見せているようです。
いつの時代も、どのような立場にあっても、
人はその性質において、
御本人が最も避けたいと思っている状況に遭遇してしまうというのが、ある意味、人間の周期統計論的運命とでもいうことなのかも知れません。