おカネとセンス 16 | コラム・インテリジェンス

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透き通るような心が…ほしい…。

「偽善者でもある現代のブルジャワ(富の後継者、資産家、事業化、IT長者、ベンチャー長者等々)は、万人の正義を求めつつ、自分たちの特権だけは維持しようとする。」

(「お金の叡智」パスカル・ブリュックネール)

 

現代のブルジョワに限らず、富と地位を得た者は、次には名声を

得るために、やたらと正論、正義、公正、公平を唱えたがる傾向

が異様に強すぎるようにも思われなくもないのです。

 

「ジョン・ピアポント・モルガンは、

──アメリカの5大財閥の1つであるモルガン財閥の創始者──

『ボスが従業員の20倍ものカネを受け取っているような企業は信用しない』と述べた。

 最近では従業員の500倍、1000倍、2000倍受け取るCEOも増加の一途を辿っている。

 それも能力給としてではなく、能力給とはほど遠く、それどころかそうした報酬は主に他の金融エリートたち、自分以外のCEOたち、とくに英米や中国の同輩たちとの黙認または競争によるもので、彼らは常に同輩たちと同じ水準を保つことに躍起になっているだけなのだ。」

(「お金の叡智」パスカル・ブリュックネール)

 

なんと狭量で稚拙な・・・。

現代では狭量と幼児性こそ金持ちへの道。

 

狭量で浅はかでなくては金持ちにはなれない。

カネだけがすべてという狭量こそ、

 

彼らのエネルギーとなり、その先に彼らが期待するものは、

権力、女、虚飾、見栄と背徳とセレブリティーくらいのもの

なのかも知れません。

 

「現代資本主義に登場する人物像

──2018年以降の日産、カルロス・ゴーンおよび西川広人等々──

というのは、自社の社員の給料は凍結したがる一方で、自分は大金を懐に入れたり、あるいはレイオフを行って自分の給料を上げたりといった存在だ。

 こんな見返りがある以上、我々はもはや能力の論理ではなく強欲の論理に従っていることになる。」

(「お金の叡智」パスカル・ブリュックネール)

 

能力よりも強欲、叡智よりも狭量。醜悪なる心魂と

強欲で了見の狭い男がカネと権力を手にする時代に

なってしまったのかも知れません。

 

「給料はどこから高すぎると言えるのか?

最大の給料をもらう人と、最低の給料をもらう人の間に、耐え難い開きがあると感じられるときだ。

企業において、差がこれほど大きい時に、どうして共通の目標へと努力できるだろう。」

(「お金の叡智」パスカル・ブリュックネール)

 

大手企業、チェーン店等々の形態が、これに当てはまる。

 

これらの企業では、末端で我々消費者に対応する従業員と

トップ周辺に居座る輩どもとでは現実として数千倍の

給与格差が判明しているようです。

 

末端従業員には品性に欠け、人間性をも失った、

やる気のない者が続出するのはアタリマエの理屈

でもあるようです。

 

もはや、この世では、我々は、良質な商品、

良質なサービスを望むべきではないのかも知れません。

 

「狡賢い人間が作りだした契約社会は

 醜悪なだけの社会となる」

(ジョン・ロック「統治二論」)

 

「アウトロー伝説」

https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12186122851.html

 

マトモな人間ではない者が作り出した社会は、

マトモな人間にとっては生きにくいようです。

 

「精神が純粋にして明敏なる者は、

醜悪な社会に順応し難い。」

(モンテーニュ「エセー」)

 

「モンテーニュ “ 皮肉 ” 」

https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-11866002401.html