その不思議ケゴンにあり | コラム・インテリジェンス

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透き通るような心が…ほしい…。

「出会い」とは、どのようなものなのか。
「出会い」を、どのようにとらえていくのか。

その秘密が解き明かされる時期が来ているのかも知れません。

宮沢賢治が友人に宛てたハガキが発見されたらしい。
宮沢賢治は童話「インドラの網(アミ)」の中で、
全宇宙的出会いと縁、縁起(エンギ)について語っている。

幼い子供でも理解できるように、童話のなかで
小難しい宇宙観、縁起について語り掛けているらしい。

インドラの網の宇宙観は、実は華厳経(ケゴンキョウ)に由来している。

仏教の経典のひとつ華厳経は、今から1600年ほど前に成立したらしい。

その中心的な考え方は
「すべてのものが関わりあって存在し世界をつくっている」という「縁起」的世界観。

月も星も、貴方と私も、敵と味方も、草花と我々の肝臓も、
一見なんのつながりもないような物事が、
実は密接な関係という糸でつながり合っているというのです。

「一切(イッサイ)の諸仏(ショブツ)は、智慧(チエ)もて
 一切の法界(ホッカイ)の因陀羅網(インドラモウ)の
 如(ゴト)くなるを分別す」(華厳経/仏不思議法品)

すべてのものは、仏の智慧によれば、あるいは釈迦の教えに従えば、
すべての法則という因陀羅網(インドラモウ)のような網の中で、
強く深く関わり合っているものだということが理解できる。

因陀羅網(インドラモウ)は、仏教の守護神、帝釈天が住む宮殿を
被い飾っているカーテンのような網目のデザイン。

それは碧く金色のような輝きを放ち、けっして切れることのない
無数の結び目によって成り立っているという。

人と人、万物の繋がりも、因陀羅網(インドラモウ)のように、
美しくかけがいのないものであるらしい。

出会いの不思議は、実は不思議でもなんでもなかったのだ。
「不思議」という言葉自体が仏教用語であるように、

親鸞などは因陀羅網(インドラモウ)の不思議こそ、ブッダの不思議であり、
そこに何故?どうして?という知的好奇心を掻き立てる心にこそ、
真の不思議、真理が存在するのだと述べているらしい。

何故?どうして?の好奇心を追求すれば、
アタリマエの有難さに感謝する気持ちも、自然に芽生えてくる。

この世に関わりのないものなどない。
すべてはなんらかの糸で結びついていくのだ。
そしてその糸は碧(アオ)く金色(コンジキ)のように美しい。

話の内容が、因陀羅網(インドラモウ)のようにこんがらがってきた。

仏教を宗教として扱わずに、哲学として扱い、
般若心経、涅槃(ネハン)経、維摩(ユイマ)経、法華経と扱ってきた。

般若心経「般若オールマイティー1 」
涅槃経「ブッダになる(涅槃経より)」

維摩経「維摩の教え 」

法華経「法華経と方丈記 」

で、結局、華厳経に辿り着いてみれば、
ココに書かせていただいてきた本人が、
因陀羅網(インドラモウ)の如くにこんがらがってきた。

が、これはココだけの内緒のお話である。

・・・「その不思議、ケゴンにあり」・・・ということで、
よろしくお願いいたします。