お久しぶりです。

前回更新以降、特に何もなく平和だった…とは言い難く、突然の吐き気で朝から昼近くまでで4回も嘔吐し、凹ませまくった胃や胃酸で焼けた喉が痛むなどありました。


今日は三週に一度の化学療法の日。そして暗く鬱になる話。


通院の流れはいつも通り。ようやく慣れてきた…所で主治医からあるお話が。


以前の手術で、細胞を病理検査に出したところ、ご存知の通り悪性腹膜中皮腫と診断されましたが、その後にもう二箇所の病院と医者にも僕の細胞を診せたところ、「限り無く悪性腹膜中皮腫だが、100%断言は出来ない」と言う事になったそうな。


そもそも悪性中皮腫に置いて、僕の様に腹膜に出来ると言うのは非常に稀なケースで、前例が少な過ぎて断言も難しいとの事。


勿論、一度は診断を受けているし基本的に覆る事は無いとの事なので石綿救済等の手続きはそのまま進めて良いとの事。


それで、ここからが大事で、内科の主治医と外科の先生。先の病理検査で診てくれたらしい2人の医者と相談中ではあると前置きした上で、再度手術を行うかもしれないとの事。


以前の通院時にCTを撮ったが、腹膜にある癌とされる部分が大きくも小さくもなっていないとの事で、恐らく殆どの場合で悪性腹膜中皮腫だろうけど、現状だいぶ前に採った細胞だけでこれ以上判断するのが難しいと言う。


つまりはサンプルをよこせと言う事。


医大としても、過去に例が少ない病気。だからこそ研究の価値があるだろうし、万が一上手く治療する事が出来れば、病院も医者にも大きな功績となる。

助けられなくても、前例として記録を色々残せる。


要するに僕は都合の良い研究対象なのだ…。


勿論、そんな事を思っても口にも顔にも出さない。

いつもの様に、主治医にお任せしますのスタイルだ。


こんな僕でも、将来の為のデータとして役に立てるのなら…と思いたいが、また全身麻酔手術からの口も喉もカピカピになっても水さえ飲ませて貰えない集中治療室へ入り、ようやく病室へ戻れても下腹部にも陰部にも、両腕は勿論、首にも管が繋がった状態で、お風呂も入れず寝返りも打てず、動けばお腹の管が神経を刺激し痛みが走る…。

そんな生活を3週間以上…。


せっかくほぼ毎日筋トレとウォーキングでそこそこ付いてきた筋肉もパァ。


手術して取ってしまおう。

治る確証も無しに、と言うか治るわけもなくサンプル摂りたいが為に、簡単に手術なんて言わないで欲しい…。

お金も残された時間も精神力も、犠牲にするのは全部こっちなのだ。


そりゃあ、いつかは家にいる事も出来なくなり病院のベッドでチューブまみれになって死ぬ運命だとしても、それが遠からず来るなら尚のこと僕の時間を奪わないで欲しいものだ。


とは言え、もう話は進んでおり最終決定が出たら電話で伝えるとの事。

やらない可能性もあるが、あの言い方はやる前提だろう。


結局は様子見様子見であわよくば手術入院でサンプルの採取。

いつまでも社会復帰出来ない…。

石綿救済もまだで収入も無い。


地獄だ…。