
・ポール・ウィリアムズが手掛けた映画音楽で
リズミカルなスコアが印象的だったのが、
オール子役キャストによるギャング映画「ダウンタウン物語」。
個人的に大好きな1本!

ウィリアムズは、自ら例のハスキーボイスで
主題曲を含むいくつかのナンバーを歌っている。

●Bugsy Malone(1976・イギリス)
監督・脚本:アラン・パーカー
音楽:ポール・ウィリアムズ ロジャー・ケラウェイ♪

・この作品、ジャリっ子映画などとあなどるなかれ、
その徹底したギャングムービーのクラシックな作風と
本格派ミュージカル映画仕立てのクオリティの高さは超一流。

ベビーフェイスのゴッドファーザーといった感じだ。
ポール・ウィリアムズの主題曲と共に
気だるい滑り出しのオープニングの雰囲気もイイ=♪♪

子役たちの髪型も衣装も、
すべて1930年代のオールドエイジを細やかに再現。
往年のアメリカギャング映画はいかにもこんな感じ。

振り付けに至っては、
チビッ子たちがプロ並みのダンスと身のこなしを見せる。

ギャングスターの映画なら、
残酷な虐殺シーンや血糊はどーするかと思いきや、
そこはなんともごきげんな創意工夫がなされて、
すこぶる楽しい一編を生み出した。

オリジナル・タイトルにある「バグジー・マローン」は
主人公のイカしたギャング(スコット・べーオ)の名前で、

歌手を夢見る小娘ブラウジー(フローリー・ダガー)との
ラブロマンスを織り交ぜながら、

暑苦しいファット・サムと、
クールなダンディ・ダンなるボス率いる
2大ギャング組織の抗争が展開するという

よくあるアメリカ製暗黒映画のプロットを、
芸達者な子供たちが大芝居で見せる。

よく日本のドラマや映画で見かける
棒読み芝居を修正しきれていない半端な演出とは異なり、
傍役に至るまで徹底して熱量の高い演技をさせている。

まだ子役時代のジョディ・フォスターが
ボスの情婦役で出演、
既にオトナ顔で妖艶なルックスは異彩を放っている。

フィナーレも、何度見ても気分がイイ♪

さて、この映画は音楽も、子役たちの芝居も、
クオリティが非常に高いということと、
映画的な遊びが上手な作品であることと、
BGMとして僕が何十回もリピートしていること以外
他に話すことが無い


思えば、作品のムードそのものを愛してしまう映画は、
語るにあたわずで、自分だけの思い入れというものを、
どこまでも大事にすればよいのだと思う。

そーゆー映画の1本や2本はどなた様にもございましょう。


さて、それはさておき
イギリス出身のアラン・パーカー監督、どーしたもんだか?
その後、ハリウッドに呼ばれてからは、
この新鮮さはどこへやら?いきなりアクの強い作風へ路線変更。

脚本を書いた「小さな恋のメロディ」で見せたやさしい視点も
本作の根底に流れる映画愛も微塵も見せなくなった。

気のいい高校生が、ある日突然過激な反抗期を迎え、
いきなり親父を殴り始めたよーな転身振りで驚かされたひとりだ。

何かあったのか?というくらい違う存在感を作り上げて、
多分、社会派寄りのドラマを作る監督という印象を持つ御方も
多いんじゃないかと思う。

そんなジキルとハイドみたいなパーカー監督のデビュー作は、
格調高い遊び心とでも言うべきセンスの良さがあふれている。

★★★★★
採点基準:★…5個が最高位でマーキングしています。★…は★の1/2です。






































































































































