・「四谷怪談」の伊右衛門は、色欲・金欲・出世欲と
煩悩絡みの欲望には事欠かない人物でしたが、
伊右衛門がしゃかりきにならなかった欲がもうひとつあります。

人間には誰しも共通するところのポピュラーな欲でありまして、

それは「食欲」でありましょう。

食欲についての映画と言えば、決定版があります。
マルコ・フェレーリ監督の「最後の晩餐」、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

この映画、ご覧になった方は誰しも絶句!だと思います。

受け手の観客にとっては、不快と拒絶の拷問みたいな作品。
「食」の力を借りて、
人間の欲望の極限を見せた最終兵器みたいな1本でした。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

食い倒れ、とは何か?を画にした、
許し難いほど行儀のよろしくない映画です。ドクロ

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

観終えて即座に想起されるエログロ感は、

パゾリーニ監督の「ソドムの市」の
不埒不謹慎な見るに堪えない泥欲の深淵に近く、
ウォーターズ監督の「ピンク・フラミンゴ」の醜劣度も兼備。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

少なくとも
グリーナウェイ監督の「コックと泥棒、その妻と愛人」以上の
嫌悪感は保証します。
…フェリーニ監督のビョーキ映画「サテリコン」など、まだ清潔な部類。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

と、過去に観てきた悪意あふれる映画たちを
次々と思い浮かべさせるだけのクラッシュムービーではありながら、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

パイロット役のマルチェロ・マストロヤンニ、
TVのディレクター役のミシェル・ピコリ、
判事のフィリップ・ノワレ、
一流レストランのシェフ役のウーゴ・トニャッツィ

という
芸達者な名優4人を集めて、
「食欲」の行き着くところを豪勢に料理した格別編でもあり、
見方次第では単なる異色作ではないのかも…。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

お薦めなどしませんが、映画への志熱き方は御一見されたし。




$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★




●La Grande bouffe(1973・イタリア=フランス)
監督:マルコ・フェレーリ
脚本:マルコ・フェレーリ ラファエリ・ラスコナ




・牛の頭を担いだミシェル・ピコリが、
小躍りしながら
「生きるべきか、死ぬべきか…」と
ハムレットのセリフを口にすると、
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

マルチェロ・マストロヤンニが
「祭りのはじまりだ」と返し、
ここから酒池肉林のパーティが始まる…。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

庭にはがちょうや鴨がウロウロしている洋館に、

野菜、魚貝に混ざって、
極上のマリネ向きのイノシシが1頭、
クーヴの森の香りがするやさしき瞳の小鹿が2頭、
自然のエサで育った半野生のホロホロ鳥が120羽、
オスの若鶏36羽、
ひな鳥240羽、
純真無垢な仔羊5頭と称される諸々の食肉群。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

肉だけでも
これだけの量が持ち込まれる冒頭のシークエンスで、
既に異常な香りがプンプン。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

知り合ったいきさつなど不明だが、
パリ郊外の洋館に集うブルジョワ男4人が、
これらの食材を使った一流シェフの豪華な料理を
次々と食い明かしていく。
ある目的のために…

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


されど、とりあえず食ったら消費せねばならず、
更には娼婦を呼びつけて食と色の饗宴が繰り広げられる。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

食の宴に招かれた欲求不満風のオバチャン女教師も
これに加わることになる。

仕事そっちのけで、ここに居座り始めるという、
このオバチャンがスゴイです=

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

女性の歴史的存在理由を体現するかのごとき活躍、
監督の狙っているものが、ここある気がします。…多分

そんなわけで
ドンチャン騒ぎの欧州バージョンを見せられるようなもんですネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


後は、ご覧頂くより他ありませんが、
ブラックそのものの猟奇的展開と相成ります。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

これも当時のひとつのヨーロピアンテイストと言うなら
おそらくそうなのかも知れず、
どぎつさにおいては、
他国の映画が手を出さない下劣でタブーな部分を
グリグリと掘り起こしているフシがあります。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ただ、
ここに登場する絵空事ながらも生々しい愚行を
俗悪という一語で斬り捨てるには、
気になる皮肉と暗喩の多い作品ではあります。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
■Marco Ferreri

僕はこの作品を、
フェレーリ監督流のおどけた悲劇だと思うし、
男と女の在り方を、望遠させるような
コミカルな喜劇でもあると思いました。


まあ、お腹いっぱいで
もう一度観たいとは思いませんが…。







★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。


























ホラー洋画劇場vol.20~真夏の特別編~




$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★



●東海道四谷怪談(1959・新東宝)
監督:中川信夫
原作:鶴屋南北「仮名手本忠臣蔵」外伝より
脚本:大貫正義 石川義寛





$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


はい、またお会いしましたね

今日は、特別に日本のホラー、怪談映画を持ってきました。

有名な有名な、
知らん人がおらんくらいの古典「四谷怪談」ですね、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


これは
鶴屋南北が歌舞伎狂言として書いた
「東海道四谷怪談」を下敷きに
怪談を撮るのがうまい中川信夫が監督いたしました。

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この話がおもしろいのは
仕官したいひとりの浪人者が、野心だけやなしに
女、女、金、金…という欲と煩悩で歪みきった性根を
見せ続ける話いうところですね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


ちっとも悔い改める素振りなど見せない救われない男が
主人公ですね

民谷伊右衛門、暗い暗い心を持った男、
この男は憐みの心なんぞ持ち合わせておりませんね
邪魔な者は、刀で斬り捨てればよいと思ってるんですね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

こんな男が主人公、
まあ、胸くその悪くなるとんでもない話だな、

けれども、この東海道四谷怪談、
当時の歌舞伎にかかって評判とった。

何でこんないやらしい男の話が評判とったか?

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

陰気くさい暗い男、ろくなことは考えとらん、
そんなどうにもならん自分勝手な男の生きざま、

そうね、これを懲らしめるのが、
騙されて恨みをかったひとりの女の怨念なんですね

男の女房で、名はお岩さんいいますね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

妙な薬を飲まされて、顔もただれてしもうた
えらい顔になってしもうた

そんな恨みがあまりにも根深いもんだから
いよいよ殺されても、幽霊になって現れるんですね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

その執念深さ、恨みをはらさではおかない言うて
しつこくしつこく男を呪い続けるんですね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

怖いですね、怖いですね

男の身勝手、裏切りを
絶対に許さない女の執念を見せた

この復讐の姿が大変な評判になったんですね。



$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
Nobuo Nakagawa

監督の中川信夫、私は
日本映画の隠れた巨匠のひとりや思いますけれども
最初はあまり評価されんかった。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

いろんなプロダクションや映画会社を渡り歩く
プログラムピクチャー専門の監督やったんですね
失職したり、いろんな辛酸なめた苦労人ですな

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

そうしまして
いよいよ新東宝に入った。
ここで喜劇やらなんやらたくさん撮りまして、
当時流行った夏の怪談ものも撮ったんですね。

「怪談かさねが淵」がそれですね
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
これも情念の世界を見せた怖い映画でしたなぁ

この作品が注目されて、
怪談映画を何本も撮ることになっていくんですね

そして海外でも評価されて、
今でも代表作として扱われております「東海道四谷怪談」、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

そのハッとさせられるような見事な色の見せ方、
歌舞伎の匂いを染み込ませたような時代物の様式美、

家の端っこの方からヒュ~ッ、
奥の闇の中からス~ッと現れる幽霊の恐ろしさ、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

怨念を映像で見せる感覚、
これぞまさしく中川信夫タッチですね


はい、主人公の人でなしの陰鬱な伊右衛門に
若い頃の天知茂、
クールな伊達男の俳優さんですな、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

お岩さんを若杉嘉津子、
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

妹のお袖に北沢典子、
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

性悪のチンピラ直助に悪役専門の江見俊太郎
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

按摩の宅悦に、新東宝で傍役専門だった大友純が
それぞれ扮しております
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

はいこれは、いっせんきゅうひゃく59年度の
日本の怪談映画のひとつの道筋を作った、
傑作です

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

日本の怪談とはこれ、
日本映画の恐怖とはこれ、

「東海道四谷怪談」、

どうか最後までじっくりご覧くださいね

あとでまたお会いいたしましょ





$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


この四谷怪談は、
歌舞伎の中で使われた戸板返しいう
見せ場を映像で見せますね

中川監督は、そんな
東海道四谷怪談の原作の中の見どころを
一切逃さないんですね

特撮にかける予算も無い中で、
トリックめいた撮影を駆使して
いちいち目を引くんですね

怪談やけれども、
たった1時間20分足らずの尺の中で、
ひとつの娯楽作品として見せるんですな

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

それと
ご覧になってみなさんお気づきになるのは、
なんでもないカットや、フッと入るシーンの
何とも知れんゾクッとする恐怖、

これは中川信夫いう人の真骨頂、

人が何を怖いと感じるかを、わかっているんですね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

後々誰もが真似するようになった恐怖演出の基本を
ここでいくつも見せてくれていますな。

抜きんでた映像感覚も持ち合わせた
プロの職人監督さんだったんですね









$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

はい、いかがでしたか、

最初の方で、体調を悪くしたお岩さんが
茶屋で休んでおりますと、

へびが出てまいりまして、驚くところがありましたな
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

側におった伊右衛門は、
そのへびを見るやいなや刀を抜いて、
斬りつけますな、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

すると、お岩さんが
「あなた、へびは神様の使いですから殺さないでください」
言うて、伊右衛門をいさめるんですね

それでも、この男、しつこいへびめ!とか言いながら
何度も何度も刀を振り下ろすんですね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


このシーンは、後々じわじわと効いてくるんですね
気にいらん人間を斬り捨てるだけやなしに、

別に悪さをするでもない生きものの殺生をも
何とも思わん伊右衛門いう男の
暗い暗い心の中、
ゾッとする本性を見せるシーンですね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ここからだんだんだんだん
この男は、いかにも怖いことに、
気付かぬうちに
自分だけの世界に入り込んで行きますな

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

そうして、いよいよ取り返しのつかんことになって
行くんですね

そんなわけで、
この映画は
心の奥にこっそり隠して、
人にはとても見せられないような、
人間の濁った本性を覗いてみせた作品でしたね


はい、もう時間きました


けれどもちょっとだけ、
気になる新作情報をお話ししましょうね

2014年に公開の『真四谷怪談』ですね、
監督は三池崇史、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

市川海老蔵が伊右衛門、
柴咲コウがお岩さんを演じますね
おもしろい組み合わせですな

劇中劇をはさんだ現代劇という
ちょっと変わった趣向のストーリーらしいけれども
楽しみでございますね


はい、それでは次回もまた、ここで
お会いいたしましょ

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


サイナラ、サイナラ、サイナラ








★★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。

・海洋シーンが出てくるってことでもう1本。

たまには、ド派手なおとぎ話も良いわけで、
自分が観たいもんだから、子供をダシに朝一から出かけてきました♪

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

これは例によって「トランスフォーマー」あたりから続く
やたら動きがめまぐるしくて、
ヘビー級感あふれるスーパーロボ系の路線ですが、
昨年の「バトルシップ」と近似値にある大作ですネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

最近の日本を絡ませたハリウッド映画を観れば、
政治的な動向を見る以上に
現在の日本のポジションが見え隠れするわけですが、

パシフィック、ましてやロボット、怪獣ということになると、
ジャパンの出番が回ってくるようです。





$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★




●PACIFIC RIM(2013・アメリカ)
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ トラビス・ビーチャム




・「レイ・ハリー・ハウゼン 本多猪四郎に捧げる」
というリスペクトの一語を見る限り、
ギレルモ監督のオタクパワーが注入されているのは明らかに“怪獣”。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

出し惜しみなんかせずに、初っ端からガンガン出してきます=!
これは爽快であると共に、観る側の動揺というのか
パニック感をいい具合に煽りますネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

タイトル通り「環太平洋エリア」を根城に
地球破壊に余念のない巨大怪獣群の大暴れは、
何がどうなっているのかわからないくらい凄まじいです。

何種類も登場する怪獣そのもののフォルムは、
いかにもアメリカンダイナソー感が漂っていますけどネ=叫び

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

片や、受け手の地球防衛軍側のスーパーロボット、
こちらもガンダムのモビルスーツを思わせる人間搭載型のアナログ兵器。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

しかも、一人一体ではなく、
ややこしいことに
左脳と右脳を個別にコントロールせねばならず、
2人1組でコクピットに搭乗して、
互いの記憶を共有し、意思を同化することで
操縦を可能にするシステムになっています。

ここんところは、
お約束事なので黙って呑みこむしかないですネ。ハロウィン

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

されど、
兵器は超ハイテク化されてはいるといえ、
人間VS怪獣=アナログVSアナログのバトルには違いないわけで、
ここに戦闘員たちの熱きドラマが生まれるという仕掛け。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ギレルモ監督が繰り広げる劇画タッチのSF世界は、
映像そのものがエキサイティングで、未知なる驚異でありながら、
ポイントはロボットも怪獣も、その“デカさ”。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

何しろデカさを強調するカメラアングルと
セットデザインのディティールが凝っています。

鬱陶しいくらいのデカさアピールと、
一切の水増しなしの迫力映像に圧倒されます。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


主演のパイロットにチャーリー・ハナム、
よく知らないイケメン俳優ですネ。
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

そして、
「バトルシップ」の浅野忠信と同じくらい重要な役で、
菊池凛子が出てきます。
この人、個性的なキャラの割に、
かなりスター性が出てきましたネ。
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

TVシリーズ「刑事ジョン・ルーサー」のルーサー役でお気に入りの
演技派イドリス・エルバが防衛軍の司令官、
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ハンニバル・チャウなる香港の闇ブローカーが
ギレルモ監督お気に入りの名怪優ロン・パールマン
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

他にもウザい科学者コンビで、
チャーリー・デイ、バン・ゴーマン
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

そして
TVの予告編で目立っておりました芦田愛菜ちゃん。
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


久々のギレルモ監督作だったので、
期待値も高かったわけですが、
ここまでやってくれればファンは満足ってもんです=合格






★★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。












・「パーフェクト・ゲッタウェイ」みたいに
夏はやっぱ海が出てくる映画がよろしいですネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


海が出てきて
オプションが巨大モンスターやビキニ美女祭りとなると、
無駄と野暮天を承知で嗅覚全開で触手が動くわけですが、

モンスターがチャっちィかったり、
裸踊りに手抜きや出し惜しみがチラついたりすると、
観ていてイラッ!メラッ!とする類が
山ほどありますネ。

そして、そんな山をあさってしまい、
うっかり観てしまったのが
本作「ダブルヘッド・ジョーズ」!!!



$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


●2-HEADED SHARK ATTACK(2012・アメリカ)
監督:クリストファー・レイ
脚本:H・ペリー・ホートン






・モンスターも残虐そのもので、そこそこデカい!

ビキニ美女もとりあえずてんこ盛り!

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

主役は言うまでもなく頭が2つあるジョーズ!!
凶暴度2倍!
腹減り度2倍!
機嫌の悪さ2倍!
食われる人数5~6倍!


ここまできたら「ジョーズ」の2倍おもしろいかというと、
答えるまでもありませんが、
こっちの機嫌の悪さがこの夏イチバンのピークに到達しました。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

しかし、
これはもう語らずにはおられない!
ま、そんな「ダブルヘッド・ジョーズ」。

レンタルショップでも、疫病神のごとく
ホラー映画の棚の最下段を迷惑な彩りで賑わす
ソフトセールスオンリー映画の1本ですが、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

どーやらこのダブルヘッド、最初4つ頭だったらしいですネ
あまりにも見た目がひどいんでカルテットからダブルヘッドに落ち着いたとか。

頭の数でいかに誤魔化そうたって、
致命的なストーリーはもはや手の施しようがアリマセンね。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

のっけから無駄に欲望と露出度の高い男女がゾロゾロ登場、
唯一の救いは加齢臭度数が低いことくらいで、
乱交パーティでもおっ始まるかのごとき大人数でクルージング。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

この時点であっさりストーリーは読めてしまうワケですが、
騙されジョーズなパイルとしましては、
あえて先など読まずに、大のおとなであることを忘れ、
繰り広げられる無駄な映像に身を任せてしまうわけですナ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ま、学習能力が低いって言うんですか、
ダッハッハッハ、不幸なヤツだ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

いやいや、とはいえ、さすがに読めなかったのが
御一行がバカンスを楽しむべくたどり着いたサンゴ島。

この島が「ライフ・オブ・パイ」の浮島を上回る
想像を絶する展開に!!

大自然の驚異!藪から棒の超常現象!
もう笑わずにはおられません。ハロウィン
笑ったところでもう遅いって感じですが。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


そんなこんなで
ある意味衝撃映像のような、ダブルヘッドジョーズの
直線的なバイオレンス一本の活躍と
登場人物たちの間抜けな逃亡劇に機嫌が悪くなることうけあいです。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

監督は
レンタル屋さんに必ず1本は常備されていて、
手にとってはみたものの棚に戻す人の絶えない
「メガ・シャークVSクロコザウルス」の、
Z級テイストにブレがないクリストファー・レイです。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

このルーツとも言えるのが
「メガ・シャークVSジャイアントオクトパス」(監督:エース・ハンナ)。

今さらですが、低予算Z級量産で名高きアルバトロス、アサイラムの流れですネ。


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


期待値の半分にも到達することないまま、
心に寒々としたものを残してくれるという意味では、
まさに夏向きの冷涼感ながらも、
気の抜けたぬるい炭酸水の味覚に間違いなく機嫌が悪くなります。ハロウィン




★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。













・リターンして最初は、足馴らしにこのあたりの
頭カラッポで観る系の異色作から。

ご覧になっている方も多いとは思いますが、
僕はたまたま最近初めて観て、
チョッと気になった1本。

チョッとですけどネ。



●A Perfect Getaway(2009・アメリカ)
監督・脚本:デヴィッド・トゥーヒー



$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


・何が完璧なのかわからない、パーフェクトなどと大きく出た作品ですが、
一気に見せられるサスペンス仕立ての地獄のリゾート旅日記。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

但し、ご覧になる時は
ミラジョヴォ作品であること以外、予備知識が無いことが条件。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ハワイ好きの能天気な僕は、ハワイが舞台というだけで
ジョージ・クルーニーの「ファミリー・ツリー」同様、
手もなく引かれて観てしまいましたけどネ。

ここに登場する、そんな風光明媚でリフレッシュ感漂う島は
カウアイ島なんですけど、中心部から遠く離れて、
自然が瑞々しい人ッ気の少ない海岸線はなかなかの景観です。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


人が手をつけてない原生林や海浜というものは
のびのびと気持ちよいほったらかし状態で、
生命力の息吹きを感じますネ=

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

で、主人公のミラ・ジョヴォヴィッチとスティーヴ・ザーンのカップル、
そしてもう2組のカップルという男女6名が、
エキサイティングで夢見心地のこの地を目指すわけですが、
ある事件の情報を聞かされてから

彼らがおかしなことに…



$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


はい、
また中途半端なところでお会いしましたな

そうね…、これ、だんだんだんだん
おかしなことになっていきますなぁ

怖いですね、怖いですね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ここらあたりは、犯人探しのおもしろさ、
得体の知れん人間の怖さ、

その不気味なサスペンスタッチ、その異様な恐怖に
きっとみなさんびっくりなさるでしょう

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

さあ、何が起こるのか?
それは申せません

はい、何とも知れん妙な映画ですけれども
本編をじっくりご覧くださいね



$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

そんなわけで、

監督がシナリオ書いてますからネ、
演出のテンションが上がり過ぎちゃってますけどネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

鋭い洞察力をお持ちの方なら、
そんな部分から
作り手側の意図が見えちゃったりして、
周到な小細工が、あなたをイライラさせると思います。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ま、ワタクシめの場合、
ジョヴォの無駄な露出度に騙されたのか、
まんまと地獄のリゾート旅日記に便乗してしまい、
口惜しくも展開に息を呑みながら、
思いのほか楽しんでしまった1本です=


ン…?後味?

聞かれてもいないのに答えると

ハワイの絶景が台無しって感じです。ハロウィンダッハッハッハ




★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。