$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★



・何のためらいもまともなご挨拶もなく、
仕事がどーしたこーしたという自己都合オンリーの理由で、
不埒きわまりない長いおサボりと相成りまして
ご無礼並びに不守備の段、誠に失礼たてまつっちゃいました。m(_ _ )m


ペタ、コメントをいただいておいて
長い間お返しが出来なかった皆様、ごめんなさい。


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

パイルのエスケープ癖UFOは、多発性だか多汗症だかくらいの
派手なレベルに達しておりますので(* ̄Oノ ̄*)
今さらめずらしくもございませんが、

実のところ、

皆さまに支えられてこそのこの場所を、
お座成りにしておくのは心苦しゅうございました。カチンコ
元々が、まともなブロガーじゃございませんが、
深謝と猛省の極みでございます。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
「くそパイルめ!やっと捕まえたぜ」
「早く焼印を押せーっ!」
「チョッと待ってくれ!人違いだ~!!俺はパイルの弟だ!」
「うるせぇやい!
 血がつながってりゃ誰でもかまやしねぇ!!」



で、そこそこの濃密なヒンシュクをかっておりますことは
重々承知の上で、
こうやって白々しくリターンして参りましたので、
お時間ございましたら、
またまたあっさりのお付き合いをお願い申し上げ候でございます。



というわけで、

この数カ月、
映画はいつものように凡駄作中心に観ておりましたが、
今年の公開作では、「悪人に平穏なし」以降、
ピリッとしたものが大して見当たりません。
凡駄作中心に観てんだから当たり前かハロウィンダッハッハ=ブイ~


でもタランティーノの「ジャンゴ 繋がれざる者」は、
長尺だけどヨカッタですネ。合格

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


ま、こんないい加減な調子ですが、ペースはいつものように

ユル目の時速8キロ前後で、映画噺を再開しよーかと思っております=


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★









$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★



…というわけで、

またもや、すっかりブログをサボってまして、
ペタ返しにもコメントにも伺えておりませんでした。

なにとぞご容赦されたしm(_ _ ;)m

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

僕のお抱えチームだけではこなせない
大仕事が入ってしまって、
エクスペンダブルな傭兵軍団を集めつつ
東へ西へと奔走の日々が続いております。走る人

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ここから果てしなく…ま、果てはありますけど
アリとキリギリスな時間が続くので、
当面、ここへは遊びに来れないと思います。

ってか、忙中に関係なく映画は観ていますが
記事に集中というのか、熱中する時間がないんですナ、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


とりあえずは、
無駄話ばかりの、ためにならない僕のブログを
いつも熱き言葉で支えていただきまして
本当にありがとうございます。

これで暫しのお別れになりましょう。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

うむむ…
久々のブログなのに、こんなマニアックな作品を
選んでしまっっちゃったりなんかしちゃったりして

こんなんでいいのか?


いいんです。

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映画ファンたるもの、
自分が好きな映画こそが、良き映画ですからネ。

「みんなでビロードのじゅうたんの上に坐るのよりも

 ひとりでカボチャの上に坐って、

 カボチャを占領する方がずっといい」


って名句がございますからネ。

同感です=




$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★





●99 and 44/100% Dead
(1974・アメリカ)

監督:ジョン・フランケンハイマー 脚本:ロバート・ディロン



$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★





 

・ひと言で言うならば、“POPなハードボイルド”。

背丈も体重もB級なのに、ハートはA級の余裕がある。

この映画はですネ、
何を狙っているのかはわからないけど、
と言うよりも、
何も狙ってないからこそ、こんな美味しい珍品が生まれるんですネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

こーゆー映画は、パイルとしましては
大いにウエルカムですネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

人の近寄らない谷間に咲いた一輪のバラのような、

そりゃチョイときれいすぎると言うでござれば、

人里離れた山奥の廃屋の床下に眠る埋蔵金のような、

調子っぱずれながらも、鈍いきらめきを放つ映画を
愛してやまないんです。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

できそこないの美学と言えば、70-80年代が宝庫なんですけど
これは70年代のアメリカ映画。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ギャングの抗争で雇われたクールな殺し屋ハリー
(リチャード・ハリス)が、
あえて敵地に乗り込んで火種を起こしたり、
昔の女と寄りを戻したり、激しい銃撃戦に巻き込まれたり、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

殺し屋にしちゃあ、やたらと目立ってしようがない
ブローニングオートマチック9mmの二丁拳銃を
ホルスターに突っ込んで悠々と立ちまわるお話。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

リチャード・ハリスは、人気があったのかどーか??ですが、
陰鬱な風貌で、この珍妙な髪型ながらも、
当時何故か主演が多かったんですネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ワイルドなウッディ・アレンですな、このフォルム。

クールでスマートな身のこなしが、
演技派の多いイギリス俳優にしてはスペシャルだったんでしょうネ

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


共演が

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一時期、ハリス氏の妻でもあったアン・ターケル、
ここでも昔の女という役柄ですネ

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暑苦しいオッサンですが、
ハリーを雇うヤクザのボスです。
扮するは、「ワイルドバンチ」の
サイクスという小汚いジジイの役が強烈だった
名優エドモンド・オブライエン、

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この若僧はハリーの相棒、
名前も知らないし、
思ったほど活躍しないんですけどネ
ちゃ~んと最後にブラックなオチが準備されてます。


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敵方のボスが、
TVムービーだと善人の主人公を演じたりもしますが、
映画だと中途半端な悪役稼業専門の
ブラッドフォード・ディルマン。

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「燃える昆虫軍団」とか「ダーティハリー3」とか
気になる作品に出てますけど、
記憶に残らない線の細さが売りですネ、

ニクロム線みたいな男です。ダッハッハ(^∇^)


そして

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この作品の真打、
片腕が義手の敵役がチャック・コナーズ=☆

コイツが若い小娘相手に
ハサミとかワインオープナーとか
あらゆる義手のコレクションを見せびらかして
悦に入っている姿はとても印象的。

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イジメの快感を覚えたばかりのネチネチした不良が
彼女を自分の部屋に呼んで、引き出しを開けて、
ナイフのコレクションを自慢する姿を思わせる、
ある意味微笑ましいシーンでございます。

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あのいかつい大男のコナーズが何とも可愛いんです。

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もっぱら映画の中では、ウ―ジーみたいな
変形サブマシンガンの義手を使いまくってますけどネ。


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それにしても、
いきなりオープニングを飾り立てる
テンポのいいアメコミ風のタイトルがオシャレなこと。

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一時、ウォホールやキース・へリングのポスターが流行っていた頃
時を同じくして人気のあった
ポップアートの雄、リキテンシュタインの絵画そのもの。

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で、このポップアート趣味は随所に登場する街中のモニュメントや、
インテリアの中にも顔を出します。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

こんな浮かれたセンスが欠点を補てんしつつ、
漂う空気を心地よくしていることは間違いありません。

何しろジョン・フランケンハイマー監督としては
不出来の部類として扱われておりますが、

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あにはからんや、
フランケンハイマー十八番のアクションシーンは
カーアクションからして、これぞアクションの王道というものを
存分に見せつけてくれます。

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首尾は上々、手際は俊敏、映画のクラフトマンシップ全開で、
映像による手練手管の至芸を惜しみなく披露しています。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

コレ、DVDの吹替え版がなかなかイイですヨ♫

TV放映当時のオリジナル音源がどーしたこーしたってヤツ。

ハリス氏は、劇団四季の重鎮日下武史、
ターケル姉さんは、峰不二子の増山江威子、
オブライエンおやじは富田耕生、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

さすが10ch!日曜洋画劇場らしい完璧な布陣ですネ=

そして、サプライズとも思える
オヒョイさん=藤村俊二の、のんびり感漂うナレーションと、
ヘンリー・マンシー二のユル美しいテーマ曲が
絶妙のコラボを見せます♫

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

オリジナルのナレーションは、主人公の一人称形式で、
往年(っていつだ?)のハードボイルド風なんですけどネ。


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

コンクリートで足を固められた
某系に睨まれた人々の死体ばかりではなく、
あらゆる物品の不法投棄場と化した
埠頭の海底の描写がサイコーです。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

コンクリート詰めなんて、話には聞くけど見たことないですよネ、
グロテスクなのに、ユルい浮遊感は一見の価値あり=

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


…正直、こんな映画を探し求める旅こそが
時速8キロ程度で行く映画の旅じゃないかと思えてきます。


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。





…あ、せっかくなんで
最近映画館で観た映画を一気に並べておきましょうネ


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

●「レ・ミゼラブル」

・王道と言えば王道、チョッとくどいと言えばくどい。

予告編見た時からラッセル・クロウに期待していましたが、
この人のキャラが生きるのはタフな図太さあってこそ、
役柄としてはミスキャスト。

デヴィッド・リーン監督は、こんな歴史劇においては
CGなんか使わずに驚くような壮大なシーンを作り上げていましたからネ、
なんか映画の進化と風化と衰亡を同時に感じました。

★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。





$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

●「ムーンライズ・キングダム」

・ラブシーン(?)を、かつてないくらい可愛らしく見せた逸品でした。
ウェス・アンダーソンという人は、
「天才マックスの世界」も「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」も
ソフトを購入するくらい好きですが、
良識ぶったおとなの曖昧さと
ストレートなこどもの生き方の境界線を
あっさり、とっぱらって見せることにかけては天才的ですネ。


★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。




$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

●「悪人に平穏なし」

・久々に、ほんとに久々に骨のある映画に遭遇してすっかり昂揚しました。
やっぱりスペイン映画はホンモノだ!
と、この数年とらわれ続けているフレーズに答えが出た1本でした。

作品自体が目を見張るサスペンスであり、
言葉に出来ない叫びの内面劇であり、
主人公のサントスという崩壊しかけた暑苦しい野獣のパフォーマンスに
思わぬ感傷から泣かされました。名品です!!!


★★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。




$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

●「ダイハード/ラストデイ」

・もうこれ以上はやめといた方がいいナ、と思いましたハロウィン

前作までのテンションは望むべくもなしで、
最近の前期高齢者モードのアクションスター映画は単調過ぎて、
いろんな映画に出ずっぱりウィリスのマクレーン刑事も息切れしたのか、
尺数も短いし、スケジュールの都合による手抜き?
チョッと気抜けの1本。


★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。





はい、もう時間きました。

またお会いするかも知れん、その日まで、
どうぞ、待たんでもいいので、のんきにお過ごしくださいね


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


それでは、
サイナラ、サイナラ、サイナラ










































$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★




$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★





・オールスターキャスト映画の真打ちと言えば、

やはり「タワーリング・インフェルノ」(74)か、
「オリエント急行殺人事件」(74)か、

コレですネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ただ
「ポセイドン・アドベンチャー」が特別なのは、
ニューシネマの時代に、先陣切って
ハリウッドにおける文芸復古の大号令ともいうべき
大作映画大復興の狼煙を打ち上げた作品ということ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


僕が映画に熱狂するきっかけとなった記念すべき1本ですネ

映画好きの旅は
ポセイドン号の1回転から始まりました…

この映画の前では、自分の思いつくどんな褒め言葉も
やせ衰えた野犬の遠吠えのごとく非力な気がします。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


今でも体内のアドレナリンの5割に
この映画のエキスが混ざっています。


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★






●THE POSEIDON ADVENTURE(1972・アメリカ)
監督:ロナルド・ニーム 原作:ポール・ギャリコ
脚本:スターリング・シリファント、ウェンデル・メイズ
特殊効果:L.B.アボット 音楽:ジョン・ウィリアムズ




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■一言で言ってしまうと
危機に陥っても、投げ出さない意志と行動を見せた映画ですネ。

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終始一貫、それ以上のものをアレコレ説こうなんて考えてもいない。

じっと耐えてしまう日本には、本来このスピリッツは乏しい。

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どんだけの意志の強さかは、ジーン・ハックマン扮するスコット神父が
ひたすらガンガン見せてくれます。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★




大西洋上をギリシャへ向かう豪華客船ポセイドン号が、
海底地震による大津波で横倒しどころか、
一気に一回転してしまうという空前の大惨事に遭遇。

$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME
♪There's got to be a morning after~


ニューイヤーを祝うカウントダウン・パーティーの会場が、
一瞬にして天地真っ逆さまにひっくり返り、
乗客が地獄図へと叩き込まれるスペクタクルで度肝を抜かれる。

$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME


が、しかし本当のドラマはここから始まります。

転覆した巨船で生き残った人々はどう行動するべきなのか?

$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME


「ただ祈るだけではダメなんだ!強者のみが生き残る!」

という半ば強引な理論で、
救援を待つより、海上に突き出ているはずの船底に向かって
自力で突き進むんだ!

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

と説くスコット神父(ジーン・ハックマン)の言葉を信じる数人の人々が、
必死で脱出を試みるという意表をついた攻撃的なストーリーが絶品です。

異端児ながらも聖職者を主人公にした
こんな形のヒロイズムはかつて見たことがない。

$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME


そんな人々の人物設定も
オールスターキャスト映画の類型に留まらず、キャラ重視。

$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME

船酔いに苦しむ美人な元娼婦リンダ(ステラ・スティーヴンス)
その夫で気の短い刑事ロゴ(アーネスト・ボーグナイン)

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転覆事故で兄を失い、すっかり失意に沈む
ミュージシャンで成功を夢見る歌手ノニー(キャロル・リンレー)

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脱出行のナビを務めることになる
給仕エイカーズ(ロディ・マクドウォール)

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何やら傷心の人生を送っているらしき人の好さそうな中年男
マーチン(レッド・バトンズ)

$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME
力強いスコット神父に憧憬の視線を送る乙女
スーザン(パメラ・スー・マーティン)

$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME
ガキのくせにやたらと船の構造に詳しいその弟
ロビン(エリック・シーア)


そして、

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孫に会うための船旅を満喫中のマニー&ベル・ローゼン老夫妻。
(シェリー・ウインタース、ジャック・アルバートソン)。

$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME
為す術なしの迫り来る大災害に対峙する船長(レスリー・ニールセン)

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
スコット神父の師匠の正道を説く老神父(アーサー・オコンネル)

といった、オスカー俳優をズラリ揃えた
演技力重視のキャスティングが濃厚。

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主要キャストがユニットとなって行動するという
舞台劇のような、アンサンブル演技中心の展開に合わせて
これだけの芝居上手を集めたと思われる。


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もう少しというところで、プロペラシャフトか何かの扉が開かず、
行く手を遮るかの如き熱湯スチームが
シューッ!と音をたてて噴き出してきた瞬間、

ここまで、幾多の苦難を何とか乗り越えてきた人々の
不安を通り越した呆然自失の顔…。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


そんな身動き不能となったことへの絶望とは対照的に、

「我々は自力でここまで来た!
あんたに助けを求めてなどいない!
どこまで邪魔すれば気がすむんだ。まだ犠牲が欲しいか!」


$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME


と神に叫び、
貴様が最後のボスか、よし!かかって来い!とばかりに
決死の気合でスチールバルブに飛びつく神父の、
怒りにも近い激情ぶりに、
もう黙って座って観ていられないくらい身体が打ち震えます。

何度見てもジタバタしちゃいますネ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


同じ絶望でも、
凍りつくだけの絶望と、
闘う絶望というものがあることを教えてくれます。




【すべて逆さまのセットは必見!】

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その後パニック映画(アメリカでいうディザスター・ムービー)と
呼ばれるようになった映画群の原点として、

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ドラマはもちろん、

今観ても全く色褪せていない
船内の大掛かりな何もかも逆さまのセットが
映画でしか見ることのできない構図で、絶妙の効果を醸成。


          ゚

           ゚ 
             ○  
              ○○
               ○
$パイルD-3の遊び時間の法則 PD-3 ★RULE OF PLAY-TIME

     …この老婦人のシークエンスはグラッときますネ=





★★★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。


















●正月四日の客
(2012・日本/時代劇専門チャンネル)

監督:井上 昭 原作:池波正太郎『にっぽん怪盗伝』より 
 脚本:金子成人




$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★



・年末年始に録画していたTVの映画やドラマを、
ようやく観ておりまして、ひときわ輝いていたものを
取り上げておきます。

正月にCSの時代劇専門チャンネルで放送されたスペシャル時代劇。

何ともうれしかったのが
フィルムで撮られていること。

これは既に映画の風合いと品格があった。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

文字通り「鬼平犯科帳」の外伝ということで
火付盗賊改方は出てくるものの、
レギュラーメンバーは登場しない真性外伝。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

渋く淡く、一抹の寂寥感を残す逸話である。


浅草の蕎麦屋「さなだや」を舞台に、
店主の親父・庄兵衛と
年に一度、正月四日に訪れる品のいい商人風の客人が、
手短かなやり取りの中でさりげなく交わす言葉と心の機微。

しかし、
あることを機に一筋の誤解から生まれたあやが、大事へとつながり…

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


市井の片隅での人情譚でありながら、
次第に明かされる生い立ちの因果が、
じんわりと男二人の人柄をにじませつつ、
ついには人の世の凶目が転がる瞬間を見せる。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


盗人にも五分の理…という、
池波正太郎特有の悪人の持つ二面を描き分ける妙技が、
もう一枚の得意手“料理”を仲立ちとして、
存分に発揮された陰影深い短話である。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

登場人物もグッと切り詰められていて
わずかな人物たちにより、凝縮されたドラマが展開する。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

正月四日にふらりと現れる振る舞いの良い客人(松平 健)

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

初商いの正月四日、さなだそばしか出さない
頑固で無愛想な蕎麦屋の主人(柄本 明)

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

愛想のいい切り盛り上手なその女房(市毛良枝)

他に…

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
益岡 徹、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
平泉 成、

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★
山田純大らが脇を固める。


…思うのは、
大人のためのドラマは、
感情の昂ぶりがあっても
無闇矢鱈と涙を流したり、
無駄なリアクションなど皆無であること。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

言外の言の情趣こそ、大切にするものだ。

それをひとつの作法と心得ているのが
池波時代小説の粋な心意気である。

ありきたりなセリフで場をつないだり、
余計な所作も何一つない。


人情話でありながら、
クールといえばこんなクールもない。

しかしながら、こんなにも深い余韻を残す…。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


間合いにあるものは、こちらが程々に読み取って、
内包されるものは、各々の注釈を持って補完するもの。

それでいいのだ。


サラッと思いを吐き、シュッと幕を引いてみせる。

これは心地良い。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

この蕎麦屋が作る信州のさなだそばのように、
冬場にしか手に入らず、辛味の強いというねずみ大根を
おろしたたれでスルッと食べる心地よさが、
物語の間合いを程よく埋め合わせている。






★★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。






















$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★





「やあ、みなさん、
こう見えて意外と気が短かい
発掘短品ナビゲーターのミッキーです。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ジジイになると、
どーも性根のおさまりどころが悪くなっちまうんだナ

てめぇで、てめぇの腹に語って聞かせねぇと
おとなしくならねぇときてる。

そこいらの
若いのを一発どつくとスッキリするんだけどネ

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

世間じゃ、リングの上でしか
無闇に人を殴っちゃいけねぇそうだナ。
この年になるまで知らなかったヨ、ヒッヒッヒ

前任のフランコの野郎からバトンタッチして
今年は俺が発掘ナビを務めるゼ。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

…ただね、引き受けたはいいが、チクショウめ、

ロクなショートフィルムが無くて、
まいっちまってるとこでしてね

今日は
チョッとイラッとするくれぇ若い奴らの出てくるフィルムを
見てやってくれ。

イラッとするぜ、ヒッヒッヒ

映画例によって動画は、いつ消えるやも知れませんので、
あらかじめご了承くださいませ。




●CM

■ベビーローラーズ



そんなわけで、どうだいこの連中、
調子こきやがって。

俺がこいつらくれぇの年のみぎりにゃ
母親連中を片っ端から口説いて回ったもんだ

ま、俺好みの小股の切れ上がったいい女がいなくって
往生したゼ


じゃあ、イラッとしたらまた会おうぜ皆さん、

どうせ誰も人のことなんざ気にしちゃいねぇんだ、
時間を浪費しながら、
できる限り、だらしなく過ごす方がイイぜ

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

また会える時間まで、ごきげんよう

じゃあな!


    SHORTY IS SIMPLE&WONDERFUL