陵永川の岸に腰を下ろして川を眺めていると

数匹の緋鳥鴨が優雅に泳いでいた


側から見ると事もなげに進んでいるように見える彼らだが

前進するために水面下では必死に足をかいているのだろう


彼らの進んだ道筋に陽の光が落ちて

水面がゆらゆらと煌めいている


その輝きは彼らの努力を讃えているようで

その後ろ姿がより一層、遠く、眩しく思えた


あの光の先には何があるのだろうか、


彼らと同じ道筋を辿れば

自分の知らない世界に行き着くことができるのだろうか


その光に導かれるように

僕はおもむろに立ち上がった


ー道しるべー