①大動脈解離 2度目の手術 | 介護と私とColosseo(ヒーリングと石鹸の家)

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子ども二人。孫三人。
夫は5年半の闘病の末2024年4月に他界。
色々大変なこともあるけど
地球を大切に、自然と共に、大地を癒し、穏やかに生きていけるように。
日々の記録を残してます。

昨年12月に、我が家に衝撃的な出来事が起こり、自分の中で整理がつかないまま、3ヶ月も経とうとしています。

最近は少しずつまわりの人達にも話す事ができるようになり、大変だけれど、生活ペースもできてきたので、ブログに残せる余裕ができてきました。


長くなりますが
同じような境遇の方の情報になればいいし、私も教えて欲しいこともあるので、お付き合いください。

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私の旦那は、4年半前の出勤途中「大動脈解離」という病気を発症し救急搬送後、緊急手術を受けました。

幸いその時は手術はうまくいき、1ヶ月半の入院と少しのリハビリで、ほぼ普通の生活に戻りました。

その後定期的に経過をみていたのですが、少しずつ裂けた大動脈が膨らんでいって、「大動脈瘤」に。そのまま放置すると、やがて破裂する可能性が高いので、昨年秋に再手術をすすめられました。


10月に再手術前の検査のための入院。

検査結果から、手術方針が決まり、12月11日に手術を受けることに。


4年前の手術の傷跡をもう一度切り、胸を開き、心臓を止め、瘤になった血管と、他にもいくつかの血管を人工血管に。
前回の手術は、6時間くらいでしたが、2回目は組織の癒着を剥がすのに時間もかかるので、9時間くらい必要とのこと。

本人は、喜んでやることではないけど、避けることのできない状況で、大きな不安があるはずだけど、一度も怖いとか、嫌だとかの不満を口にすることはありませんでした。

動脈瘤が破裂する不安を抱えて生活するよりは、手術を受けて安心して生きたいと思っていたんだと思います。


私も、表には不安や心配を出すことはなかったけど、手術が決まってからはずっと落ち着かず、「心配」というものは不要なんだとわかっていながらマイナス感情が沸き上がってくる毎日でした。


手術の3日前から入院。

手術は、朝の9時から。
病棟から手術室へ移動して、手術室前で受付手続きをしている間に、旦那の手を取って「待ってるからね」と声をかけたら、旦那は自分の胸のあたりをなでながら「もう一回開けるんやな・・・」と小さな声で言ってました。

手術室の扉が開き、中へ運ばれながら、顔を起こして私達の方を向いて手を振ってました。


手術は予定通り9時間ほど、夜の6時過ぎくらいに先生が、「終わりました」と出てきました。

予定していた処置は全部うまくいき、あとは回復を待つだけ。
ICUに入って、まだ麻酔継続中、人工呼吸器をつけた旦那に面会。

輸血してるんだけど、ポッタンポッタンではなく、水道の蛇口を細く出してるくらい、ザーーっと血が送り込まれてます。

お腹から出ているドレーン4本からの排液も真っ赤、おしっこも「血がそのまま出てるんちゃうの!」みたいに真っ赤。


「よーがんばったなー(ToT)」

ドラマみたいな状況で、でも生きてるんやなー、めっちゃ出血してて、めっちゃ輸血してるけど、まだこの肉体で生きてる、やることはやった、あとは時間・・・と、大変な状況だけどホッと一安心で、家に帰りました。


続きます。

意識が戻るまでです