国勢調査って実は身近!?若者視点でひもといてみました! | COLORweb学生編集部

国勢調査って実は身近だった!?〜若者視点でひもとく国勢調査・後編〜

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こんにちは、mameです🫛

 

皆さんは、「国勢調査」を知っていますか?

「国勢調査」は五年に一度行われる非常に大切な統計調査です。

今回は宮城県内に住む若年層の皆さんに「国勢調査」の大切さについて知っていただくために、実際に宮城県庁の統計課国勢調査班の職員さんに取材をさせていただきました!

 

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今回は前編・後編に分けて「国勢調査」のすべてを知っていってほしいと思います!

前編では「国勢調査」の基本についてまとめておりますので、ぜひご覧ください!

 

 

そして、今回の後編では、「国勢調査」の「その先」をたどってみました。

「国勢調査って、実際どこで使われているの?」

書いて出したあの調査票が、どこに届いて、どう活かされているのか、そんなふうに想像したことはありますか?

 

後編ではいよいよ、その“タネ”が育ち、暮らしの中で花を咲かせている現場へ。

地域のまちづくり、子育て支援、福祉、防災、そして商店街の取り組みまで、意外なところで役立っている事例を、宮城県職員統計課・国勢調査班の皆さんへのインタビューを交えながらご紹介します。

 

あなたの暮らしのすぐそばにある“活用のカタチ”を、いっしょにのぞいてみませんか?

 

 

 

 

 1. 調査のその先へ。数字が“生きている場所”とは?

~国勢調査の結果って、どんなふうに使われているの?~

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Q. 国勢調査の結果って、実際どんなふうに使われているんですか?

A. 私たちの暮らし社会を支えるいろいろなものの基盤になっています!

主に、国や地方で行う行政サービス、福祉政策、防災計画などを打ち立てるための基礎資料として活用されています。

そのほかにも、大学や研究機関の学術研究に使われたり、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、商業施設などの民間企業の店舗や工場の立地計画の判断材料として役立てられています。

 

Q. いろんな統計がある中で、”国勢調査ならでは”の強みってどんなところですか?

A. 全数調査で、国内の人口・世帯の実態を正確に把握できるところです!

国勢調査は、外国人の方を含む日本に住むすべての人と世帯を対象とする「全数調査」。

そのため、日本国内の人口・世帯の実態を高い精度で把握することができます。

 

 

 2. 宮城県のまちづくりに活かされる“数字のチカラ”

~国勢調査のデータが、未来のまちのかたちを決めている~

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Q. 最近のまちづくりで、「この数字があって助かった!」って思うような場面ってありますか?

A. 防災・災害対策を考えるうえですごく活用しました。

住民票とは違って、本当にその場所に住んでいる人の実態の情報が得られるので、

国勢調査で得た情報に則って、より適切な予測を立てることができます。

それが結果として、県民の命を守るということにつながっていますね。

 

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Q. もし国勢調査のデータがなかったら、まちづくりってどう変わっちゃうと思いますか?

A. 国勢調査のデータはまちづくりをするうえで欠かせない材料です。

データがないと、地域の実態に応じた施策が立てられなくなってしまいます…。

まちづくりで大切なことといえば、まちの現状を正確に把握すること、それをしっかり分析すること、その分析結果を用いて長期予測を立てること

国勢調査のデータがなければ、地域の実態が正確に把握できず、施策が的外れなものになってしまいます。

国勢調査のデータはまちづくりをするうえで欠かせません。

 

 

 3. 担当者・現場の声から見る「データの先の人」

 ~「調査結果は“まちの設計図”です」~

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Q. 日々の業務で国勢調査のデータにどう向き合っていますか?

A. 国民ひとりひとりからご回答いただいた貴重なもので、

国勢調査のデータは「国民共有の財産」だと思っています。

国民のみなさまに効率的かつ漏れなくご回答いただくためにはどうすればいいかを考えながら日々業務を行っています。

 

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Q. ”まちの設計図”としてのデータ、どう感じていますか?

A. いろんなところで活用されるデータなので、正確さを欠いたものにならないよう、責任を持って取り組まなければいけないと感じています。

私たち統計課は現在”まちの設計図”作成中です。

私たちが作った”設計図”をもとに行政・民間機関のいろんな方に施策を考えてもらうため、

その“設計図”が正確さに欠けたものになってしまうと多方面に影響が出てしまいます。

そのため、国や市町村との連絡調整、県民の方への情報周知など、ひとつひとつ責任を持って取り組んでいかなければいけないことを日々の業務で感じています。

 

Q. 県民の回答が実際に施策に反映されていく様子に、やりがいを感じたことはありますか?

A. 「都市計画を立てる際、国勢調査のデータを根拠として使う」という内容の法律があることを知り、いろいろなもののベースになっていることを感じました!

まちづくりのルールを定めた「都市計画法」に、都市計画の際に国勢調査のデータを根拠として使うという法律があることを最近知りました。

それで、過去に配属された部署で行なっていた下水道事業などにも、国勢調査のデータが使われていたことに気づき、いろいろなもののベースになっていることを改めて実感して、やりがいを感じました。

 

 

 4. 数字が語る、宮城の“これから”

~若者や女性、高齢者の”これから”を支える道具として~ 

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Q. 若者や女性、高齢者など、特定の人たち向けの施策に国勢調査の数字がどう役立っているのか、具体的に教えてください!

A. 就職支援強化の立案や、保育園の立地計画、地域の見守りサービスの必要性などを考える上での、根拠データとして活用されています!

 

若者:県内外への移動の割合、地域別年齢構成、学生人口の割合など

→ Uターン・Iターンの就業支援強化、若者向け起業支援策、交通計画に活用されています。

女性:年齢、就業状況、未就学世帯(小学校に入学前の年齢の子どもがいる世帯)など

→ 働く女性支援、保育園の立地計画に活用されています。

高齢者:独居(高齢者などのひとり暮らし)、または夫婦のみの世帯なのか否か など

→ 単身高齢者が多い地域での見守りサービスの必要性を考えるきっかけになっています。

このように、宮城県内に住む全世代の方々の施策に役に立っている調査です。

 

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Q. これからの宮城を考えるうえで、国勢調査の数字ってどんな役割を持っていると思いますか?

A. ①人口減少や高齢化の対策 ②災害に強いまちづくり

をしていくうえで、正確なデータとして重要な役割を担っています!

 

① 宮城県においても、人口減少や高齢化が進んでいることが課題となっています。

対策を考える上では、国勢調査で人口の移動や年齢の割合などのデータをもとに地域の実情を正確に把握することが、重要となります。

②宮城県は、東日本大震災の発災から「災害に強いまちづくり」をひとつの目標として掲げてきました。

そうした防災・災害対策には、国勢調査で得られる、人口密度、高齢者や単身世帯数などのデータが欠かせません。

 

 

 5. おわりに:暮らしの中にある、未来のタネ。

~私たちの回答がみんなの暮らしの未来のタネに変わるということ、知ることが、まちと関わる一歩に~

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Q. 国勢調査ってただのアンケートじゃないですよね。

若い人たちも答えることに、どんな意味があると思いますか?

A. 回答することで、自分もまちづくりに貢献していると実感する良い機会にしてもらいたいです!

自分たちが住んでいる地域のまちづくりの、貴重なデータとして活用されているということを知ったうえで回答していただくと、「自分もまちづくりに貢献しているんだ!」と実感できるいい機会になると思います。

これを機に、自分の住んでいるまちはどうすれば良くなるのか、考えてみてはどうでしょうか?

 

Q. 最後に、若者に向けて伝えたいことがあれば、お願いします!

A. 国勢調査は、今年9月20日から10月8日まで実施され、日本に住むすべての人に回答する義務があります

まったく難しいものではなく、5~10分でできるものなので、

スマートフォン片手に気軽に回答してください!

 

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《もし、回答に困ったら…?》

① 令和7年国勢調査コンタクトセンターに電話

・調査の実施等に関するお問い合わせ

ナビダイヤル:0570-02-5901

IP電話等:03-6628-2258

 

② チャット自動応対サービス(24時間対応)に相談

https://www.e-kokusei.go.jp/chat/

 

 

《もし、国勢調査についてもっと知りたいと思ったら…?》

国勢調査2025キャンペーンサイト をご覧ください!

※令和7年9月16日(火)~11月7日(金)まで対応(土日・祝日含む)

 


 

思う以上に、私たちの暮らしや社会に大きく関わっている国勢調査。

取材を通して、まずは国勢調査で「イマ」を知ることがまちづくりの第一歩につながることがわかりました。

私の回答であるタネがステキな暮らしの未来をつくると信じて。

国勢調査、答えてみませんか?

 

 

Write:mame

Photo:COLORweb編集部