ARABAKI ROCK FEST.25 出演アーティストインタビュー【yutori】
こんにちは!おぶしです。
今回は、アラバキ出演アーティストの「yutori」のインタビューをお届けします!取材メンバーは、おぶしとmameです!
・yutori
声にならない言葉を歌う、関東出身平均21歳4人組バンド。2020年12月7日始動。
日常に潜む想いや愁い、悲痛なまでの切実な日々の光景をVo.佐藤古都子の激しくも儚い歌声で伝える楽曲が同世代を中心に話題となっている。(公式サイトより)
左から豊田太一( Ba. )、浦山蓮( Dr. )、佐藤古都子( Vo. / Gt. )、内田郁也( Gt. )。
今回は、4月にメジャーデビューしたばかりのyutoriさんを直撃取材!
アラバキ出演直後に特別にインタビューに応じていただきました。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
―本日はよろしくお願いします!
まずはアラバキで演奏してみての率直な感想を教えてください。
佐藤古都子( Vo. / Gt. ) :以前出演させていただいたときよりも大きなステージだったので、ステージを思う存分使って遊べた感じがありましたね。
浦山蓮( Dr. ) :ライブハウスだと音が伝わる範囲に限界がありますが、空も見えてどこまでも音が遠くまで届くような感覚がありました。
―浦山さんは宮城ご出身ですが、地元で演奏するのはいかがでしたか。
浦山:やっぱり気持ちがいいですよね。仙台でライブをすると帰ってきた感があるというか。お客さんも温かく「おかえり」と言ってくれるので。アラバキで言ってもらえるとなおさら嬉しいですね。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
―今回のステージ生で見させていただきました!ライブパフォーマンスで意識していることを教えてください。
内田郁也( Gt. ) :一番気にしているのは、自分たちが楽しむことです。自分たちの輪をお客さんに広げていく感覚でライブをしています。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
浦山:楽しそうな雰囲気を出していくことで、お客さんとグルーヴを高めることは意識していますね。
佐藤:初ライブの時から、私か太一が「あそぼう」「楽しもう」という声掛けをしてから本番に臨んでいて。自分たちがまず楽しむという考えは4人共通で持っています。
―今回のセトリの選曲理由を教えてください。
内田:アラバキは野外ライブなので、倍音入りの曲を多めに詰めました。
「音信不通」は、野外ライブではやらない曲ですが、お客さんが温かい仙台だからこそ一つ試みとしてやってみたいと思い、入れてみました。
【ARABAKI ROCK FEST.25 のセットリスト】
1. 純粋無垢
2. 君と癖
3. 音信不通
4. ワンルーム
5. 有耶無耶
6. 巡ル
7. スピード
―同世代に共感される作詞・作曲はどんなところから発想しているのでしょうか。
浦山:電車に乗っている時に風景を見ながら考えることが多いです。「みんなが知っているワードで心を動かせないか」を大事にしています。
佐藤:今回のフェスなど、いつもと違う環境にいる時に思いついた、一つのキーワードから作詞することが多いです。意識しているのは、使い古された表現ではなくて、自分が素敵だと思う言葉だけを詰め込むことですね。聴いている人が新鮮味を感じるような新しい曲で新しいお客さんを連れて来たいです。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
内田:二人の作詞には違いがあると思っていて。古都子(佐藤)は、色や雰囲気を大事にしていて、蓮(浦山)は具体的なイメージを持っていて、それに応えていく感じです。抽象的と具体的というか。同じことを表現しようとしても、雰囲気が違うのでそこが魅力かなと思っています。
―曲によって違う魅力が光るのは、お二人の作詞スタイルの差から生まれているんですね。
―音楽で生きていこうと思ったのはいつですか。
佐藤:初めてライブをしたときでした。大学受験が終わった直後、高校3年生の時です。
豊田太一( Ba. ):高校見学のタイミングでこの人(佐藤さん)を見つけて…。性質が飛びぬけていたので、直感でこの人と組みたいと思いました。その直感でここまでやってきましたね。 直感を信じて良かったです。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
佐藤:実は私もベースの実力があるゆえに孤立していた太一が気になってはいて。yutoriを組む話が出た時に、声をかけたら「いいですよ!」と言ってくれました。
豊田:こちらとしては、願ったり叶ったりでした(笑)。
―お二人ともお互いに対して「直感」があったんですね。他のお二人はいかがですか。
内田:最初は友達に誘われてなんとなく音楽を始めました。やっている内にどんどん好きになっていって、外でバンドを組みたいと思うようになりました。一曲出してみたら、お客さんがついてきてくれるようになって。じわじわ気持ちが切り替わっていった感じでした。
浦山:ライブでお客さんが泣いてたり、笑ってたり…。音楽で心を揺さぶれたと気づいてから、考えるようになりました。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
―先日メジャーデビューをされたとお聞きしました。おめでとうございます!
一同:ありがとうございます!
―今後の抱負があれば教えていただきたいです。
内田:やることは変わらないと思います。今やっている音楽をより広めていく、多くの人に聴いてもらう手段としてメジャーデビューをしたので。「弱いものを肯定していく」という芯を持って、多くの人に届けていけたらなと思っています。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
―現在、みなさんが「yutori」を一言で表すとしたらどう答えますか。
豊田:「生々しさ」ですかね。歌詞に表れている弱さや卑屈さが若い人に刺さっているのかなと思ってます。
内田:サウンドが強くても、垣間見える「弱さ」かなと思います。
豊田:弱さに抗っている強さ?
佐藤:yutoriが弱い人の居場所でいたいという考えがありますね。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
内田:自分たち自身も、このバンドをやっているときだけは強くなれていると思っています。そういった面でも「弱さ」といえるかなと。
―最後に同世代にメッセージがあればお願いします!
佐藤:現在が人生の大きな分かれ道と感じることもあると思うけれど、そんなことはないと思っています。うまくいかなくても「そういう時もあるよね」と自分を責めず、のんびりといけば自分にあったお仕事や環境が見つかるかなと思います。自分自身もそうやってyutoriという場を見つけました。
豊田:自分の中で芯を持って進むことができれば、遠回りはしても良いと思いますね。「直感」を大切にしてきた経験があるので。衝撃を受けたものは大事にするというか。芯の強さは必要ですね。
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
内田:嫌なことはいつでもできるので、今しかできないことを!自分もそんな考えでバンド一本に集中し始めました。「若さは武器」だと思っています。失敗しても許される若さに甘えるのは大事だと思います。怪我をするのは早い方がいいです。やりたいことは若いうちにやりましょう!
浦山:適度にあきらめることも大事だと思います。途中で投げ出して正解なこともあるので。肩の力をぬきながら過ごしていくことがいいなと思います。心や体がしんどい時にはそのしんどさを認めながら休憩することも大切です。
―本日はありがとうございました!
【ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER】
インタビューいかがだったでしょうか。
同世代の第一線で活躍している方のお話を聞けて本当に刺激を受けました!
今回のインタビューで印象に残ったのは、メンバーの皆さんが「弱さ」も大切にしている点です。yutoriさんの楽曲やパフォーマンスには、自然と自分に寄り添ってくれるような魅力を感じていましたが、その理由に近づけた気がします。
5/21リリースのミニアルバム「Hertzmetre」、6/29先行配信の「月と私のかくれんぼ」も忘れずにチェックしてください!
公式サイト:https://www.yutori.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/yutori_band/
X:https://x.com/yutori__band
Write:おぶし
Photo:ARABAKI ROCK FEST.25 Photo by Team SOUND SHOOTER