【エシカルはあなたのすぐそばに】ETHICAL DAY.1 2024に行ってきました!
みなさんこんにちは!みょんです🐰
今回は10月13日にせんだいメディアテークで開催された「ETHICAL DAY.1 2024」の潜入レポートをお届けします!
エシカル消費ってなに?学生には難しいのでは...?
そんなイメージがある方も少なくないはずです。そこで、この記事をきっかけにエシカル消費について少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです!
そもそも「エシカル」ってどういう意味?
エシカル[ethical]:「倫理的な」という意味の単語。人や社会・地域・環境に配慮した消費行動を「エシカル消費」といいます。
このイベントでは「エシカル消費」を身近に気軽に楽しめるコンテンツがたくさんありました。私たちCOLORメンバーも実際に体験をして、わくわくしながら楽しみました!
さて、どんなエシカルなコンテンツがあるのでしょうか?
まずはステージコンテンツからご紹介していきます。
① 伊達武将隊と学ぶエシカル消費
② ETHICAL DAY.1トークショー
はじめは(一社)日本エシカル推進協議会会長 生駒芳子氏と伊達武将隊とともに、今と昔のエシカル消費につながるヒントや工夫を再発見していきます!
では、トークショーの様子を見ていきましょう👀
◉今も昔も変わらない!ものを大切にするエシカルな感性
生駒会長:日本には伝統ある産業がたくさん眠っています。伝統工芸品は日本の宝です。海外のアパレルブランドの始まりは伝統工芸が多く、そこから世界的なブランドが生まれているにも関わらず、日本はそのようなケースが少ないです。
伊達政宗:それはもはや、数々の伝統工芸が廃れて途絶えてしまうということだな。
生駒会長:昔も今もルーツは一緒で、伝統のあるものづくりから現代に生きるモノに転換していく、進化していくことが、日本ができるエシカルの要素だと思います。
そして、地方が元気になることで日本が元気になると私は信じています。中心だけじゃなくて地方からどんどんエシカルアクションを起こして繋がれたら良いなと思います。
片倉小十郎景綱:そもそもエシカルってどういう意味なんですか?
生駒会長:エシカルとは倫理的な、道徳的なという意味で。
つまり、理にかなった、人の道徳心や倫理観の理にかなったものづくりやファッション、衣食住全てを指します。そのようなライフスタイルの提案ということです。
片倉小十郎景綱:エシカルをもっと簡単に、日本語にしたらどうなるんですか?
生駒会長:大きく分けると3つになります。
① 思いやり。利他的。自分のことだけじゃなくて、他人のことも考える。
② 勿体ない
③ 足(たる)を知る
ほどほどを知る、満足感を得る、心の豊かさを知るというのもエシカルに繋がるかなと思います。
生駒会長:エシカルとは心の豊かさを目指すこと。物質的な豊かさだけではなく、自分たちが満足して幸せや豊かさを感じるようなこと、またはそういう伝統です。
これは伊達政宗さんの「五常訓」にもありますよね。
伊達政宗:何事もやりすぎは良くない。その人その人に合わせて、その時代その世界に合った考え方をしていかないといけない。それをしてきたからこそ、わしは戦国の世を生き残ることができたと思っておる。
伊達政宗:現代に比べると、江戸時代はエコな時代であったな。
生駒会長:江戸時代は世界一エコでエシカルな時代だったと思います。着物を無駄にせず、座布団にして最後まで大事に使っていたんです。
松尾芭蕉:私の羽織もかなり長く使っておりますが、これも味が出ていてとても気に入っております。
生駒会長:現代でいうと、ジーパンの色褪せに近いですね。年々履くことで身体に馴染んできて、色味も変化する。それもまた良いですね。
伊達政宗:それを楽しむのも「心の豊かさ」に繋がるのだな。
◉エシカル消費を意識したショッピングテクニック!
生駒会長:エシカルアクションの一歩目として、自分が気に入ったものを見つけて長く使うことをおすすめします。服をいくつも買うのではなく、本当に自分が納得のいく良いものを買う。
しかし「良いものってどうしてもちょっと高い」と、特に学生さんからよく相談を受けます。その時に私は「5着買わないで1着にしてみよう」と言っています。
一つのものを丁寧に選んで、長く着る。これはまさにエシカルです。1,000円の服を5着買うのではなくて、5,000円の服を1着買う。こういう発想になってくると、買い物は真剣勝負なので、より丁寧なよりエシカルな買い物ができます。
◉自然からエシカルを取り入れ健康を維持する昔の知恵
伊達政宗:江戸時代では、直して使う、使い終わったら自然に還せるように循環させることが当たり前だった。
生駒会長:まさに今、日本は循環するものづくりを目指さないといけないんです。
例えば、藍染。藍染は一度色褪せてもまた染められるんです。
鎧の下は全て藍染が使われていたのですが、その理由を知っていますか?
松尾芭蕉:蛇よけや蚊よけになるんですよね。
生駒会長:その通り。藍染には抗菌作用があるんです。だから、体を守るための「着るお薬」だったんです。昔の人は葉っぱや花、野菜など自然の中から身を守るための知恵を見つけ、生活していました。それは現代にも色濃く残り、ファッションや健康的な側面からおしゃれに楽しまれています。昔の人の生活にはエシカルのヒントがたくさん詰まっているんです。
◉教えて!日常からできるエシカル消費
「食べすぎない、買いすぎない」などのフードロスはもちろんのこと、「認証ラベル」など、一つの手がかりとして“マーク”を意識してみるのも大切です。
食べ物に関しては、着色料や保存料が入っているのかいないのかを見ることです。これは健康にも直結するので、習慣化すると良いですね。
あとは、買い物でどちらを買おうか悩んだ時に、スマートフォンでそのモノについて調べてみる(トレーサビリティ)。その商品や企業について調べ、どのようにして作られたかを基準にして選ぶことも一つの方法です。今までの買い物は、まず値段。食べ物ならおいしいか、おいしくないか。ファッションならかっこいいか、かっこ悪いか。そこにもう一つのアンテナを立ててほしいんです。それは、その商品がちゃんと作られているかどうかです。そのアンテナを買い物時に立てておくと良いと思います。
また、普段のニュースや社会の動きに目を向けてみると良いかもしれません。社会貢献したいけど何をしたらいいのかわからない人に向けて、「今日からできる社会貢献はエシカル消費」と言うようにしています。つまり、お買い物です。ショッピングはすぐにできる社会貢献ですから。
続いては、ETHICAL DAY.トークショーです!ここでは、モデル・タレントの渡辺花さん、モデル・ヨガインストラクターとしても活躍される村越りささん、コメディ動画で人気のYouTuberバイヤー高橋さんとともに、さまざまな角度からエシカル消費を学びました。
◯生駒会長
エシカルとは自然環境にも社会にも人にもやさしいことです。エコ+人、人権、動物、福祉など、動物も人の命も守ること。そのように“大きな傘”のように考えて欲しいですね。そして、毎日の暮らしの中で何かを選ぶ時、一人ひとりがエシカル消費を物差しにしたら、私たちの世界全体がもっと良い未来につながります。
◯村越りささん
多くを求めずに、今目の前にあるもので満足し、感謝をする。ヨガの教えがエシカル消費の根源につながっていることに気づきました。自分にとっても身体にとっても見えない誰かにとっても居心地のいい選択が、エシカルにつながるんですね。
◯バイヤー高橋さん
“エシカル初心者”としてここに立っていましたが、すでにエシカル消費の入り口にいたんだと気づきました。また、エシカルはエコの中に“人”も入ってくることにすごく驚きました。エコだからと言って窮屈になるんじゃなくて、人の幸せを目的として考えることがエシカルなんだなと思いました!
いかがだったでしょうか?
学生でもすぐに始められるエシカル消費をたくさん提案していただきましたね!
私たちの身近に潜むエシカルサインを探してみると新たな発見があるかもしれません。
ステージコンテンツの他にも、子供から大人までエシカル消費を楽しく学べるブースがたくさんありました!
エシカル消費をゲーム感覚で学べるクイズラリー
このゲームでは「エシカル」という言葉の本来の意味を考えながら問題を解き、だんだんとエシカルの知識を身につけていくことができます。クイズは全4問用意されており、最終問題を迎えた頃には一人一人が「エシカルとは?」に対する自分なりの答えを見つけることができたと思います。
見事全問正解することができました!
クイズに全問正解すると、景品として宮城県利府町の「利府梨」を使ったナシサイダーをいただくことができます!なんとこの梨もエシカル消費に貢献しているんです。規格外で販売できない梨をおいしいサイダーに大変身させることで、フードロスにつながる社会貢献を果たしています。
学べる!遊べる!食育エシカルぬり絵体験
久しぶりの塗り絵に心躍らせ、mameも私も夢中で描いていました(笑)このぬり絵は、豚肉と牛肉のそれぞれ脂肪の多いところと少ないところを区別してぬっていきます。動物の種類だけでなく、各部位によって脂肪の多さは違ってくるので、ヒントを見ながら一つ一つ丁寧にぬっていきました。普段食べている唐揚げやハンバーグがどんな動物のどこの部位を使って作られているのか。そんなことを意識して食事や料理を楽しめたらフードロスや動物愛護につながりますね。これもまた立派なエシカル消費ですね!
一緒に参加したCOLORメンバーに感想を聞いてみました!
◯あっか
ファッションからエシカル消費に繋がると知って驚きました!日常の買い物からもエシカル消費に繋げることができるので、私も意識してやってみようと思いました。
◯mame
エシカル消費は誰でもできる社会貢献の1つだと思いました。
これからはいつもより少しだけ意識を変えて、買うものを選択していきたいです。
「あれも!これも!エシカルなんだ」と驚きの連発だったETHICAL DAY.1。
続けることも大事ですが、なにより自分自身がエシカル消費を楽しんでいないと、心の豊かさにはつながらないと思いました。エシカルのサインはいろんな世界に潜んでいるので、学生でも楽しみながら、自分の気になる分野、好きなことでエシカル消費に貢献できると思います。
今からできるエシカル消費!みなさんもぜひ実践してみてください!
Write:みょん
Photo :あっか、mame