【バンド結成10周年を迎えるLucky Kilimanjaroにインタビュー!】 | COLORweb学生編集部

【バンド結成10周年を迎えるLucky Kilimanjaroにインタビュー!】

【バンド結成10周年を迎えるLucky Kilimanjaroにインタビュー!】

 

 

みなさんこんにちは!みょんですにっこり

今回は“世界中の毎日をおどらせるバンド”Lucky Kilimanjaroのvo.熊木幸丸さんに、学生ならではの視点からインタビューをさせていただきました!

バンド結成から現在の歩みや大学生に向けた知見まで、盛りだくさんでお届けします!

 

【Lucky Kilimanjaro(通称:ラッキリ)とは?】

左から順にGt.松崎浩二 Dr.柴田昌輝 Vo.熊木幸丸 Syn.大瀧真央 Per.ラミ Ba.山浦聖司(敬称略)

 

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今年でバンド結成10周年を迎えるLucky Kilimanjaro(通称:ラッキリ)。

同じ大学の軽音サークルで出会った6人で結成。

思わず身体が動いてしまうグルーブな曲調とライブパフォーマンスが魅力の一つです!

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お待たせいたしました。それではみなさん、踊る準備はできていますか?

インタビュースタートです!

 

【バンド結成から現在を振り返る】

“当たり前に ダンスミュージック を取り入れたい“

−バンド結成から今に至るまでの“時間の流れ”を、熊木さんはどのように感じていますか?

熊木:うーん、思い返せば色々ありましたが、早かったなと感じます。

−その中で、変化した部分はありますか?

熊木:やはり音楽の趣味ですかね。どういう風に音楽を届けていきたいかという部分で、変化したものはたくさんあります。それこそ、学生時代から社会人を経験し今に至るので、生活環境も変わりました。でも、意外と“メンバーの関係性”は良い意味でも悪い意味でもサークルっぽいノリがずっとあります(笑)。

ただ、そうやって過ごしいく中で、メンバーとの演奏の呼吸が培われたと思います。今のメンバーでやってこれてよかったです。

 

ダンスミュージックは人生に必要なこと

−これから挑戦したいことはありますか?

熊木:僕らは東京の“水道橋“にある大学に通っていました。水道橋は、東京ドームがある場所なので、いずれ東京ドームでライブをする時は『俺ら、そこの近くの大学にいたよ』というMCをやりたいと、メンバーと話しています(笑)

また、ダンスミュージックで体を動かして自分を表現することは、まだまだマイノリティだと思います。そういうのを“面白いことだ” “人生に必要なことだ”としっかり伝えていきたいですね。

−なぜ“ダンスミュージック”という表現を選んだのでしょうか?

熊木:例えば、何もアイデアが浮かばない時、散歩をしていたらアイデアが浮かんできたりすることがあるじゃないですか。それと同じように、人生も悩んでる時は、踊ればいいと僕は思っています。踊ったら、違うベクトルが見えてきたり、今見えているものの見え方が変わってきたりすると思うんです。ダンスミュージックはそれができる音楽だなと思っているので、こういう音楽をやっているというのが大きいですね。

−なるほど。そのような思考は熊木さんの学生時代の経験に由来するのでしょうか?

熊木:そうですね。元々高校生の時はロックミュージックやメタルのようなハードな音楽が好きでした。そこから大学生の時に、ダンスミュージックやエレクトロミュージックに没頭し、ダンスミュージックに衝撃を受けたのがきっかけです。

コロナ禍で、ダンスミュージックに触れてこなかったという方がたくさんいらっしゃると思います。そういう大人も含めて、“ダンスミュージックってなんだろう”という人たちに、「人生に必要なものなんだな」と気づいてもらうために、この10年やってきました。だから、これからもたくさんの人に踊ってもらうことがミッションです。

 

−そのミッションも含めて、“5年後”バンドとしてどういう姿になっていたいですか?

熊木バンドってすごい生ものなんですよ。一年間でいろいろな経験をして、いろいろな悔しいこともある中で、変わっていくんです。だから、“5年後”ってほんとに考えられないですね。でも、踊ってくれる人はすごく増えたなと実感しました。Lucky Kilimanjaroの音楽に共鳴してくれる人も増える中で、「私、ダンスミュージックなんて踊れないよ」という人にもっと広めていきたいです。だから、15周年は今よりもっとダンスミュージックが身近になっているといいなと思います。

 

【心躍らせる歌詞の秘密】

“音楽は踊るもの”

−Lucky Kilimanjaroさんの曲を聴くと、とてもおしゃれで、なりたい自分になれるような気がします。

熊木:ありがとうございます。でも、僕はダンスミュージックを“オシャレ”とは思っていなくて、感覚的にはお風呂に入るのと同じなんですよね。オシャレというより普通というか、当たり前に自分の中で大切なものなんです。なんだろう、猫愛でるみたいな?(笑)

あ!料理しながらYouTube見るみたいな感覚に近いですかね!

例えば、メイクしながらYouTubeを見る人いますよね。それと一緒で、メイクしながらダンスミュージックを流すみたいな。そういう気軽さというか、当たり前にあるアイテムとして“ダンス”というものがあるといいですね。

ダンスミュージックに限らず、音楽は、割と踊るものだと思っています。でも人前で踊るって、恥ずかしいじゃないですか。でも、僕は下手でも踊っていいと思います。

例えば、外国の方は日本に観光に来た時、バスの中で平気で踊るんですよ。踊ることはそれぐらいライトでいいと思っています。それを子供はできるんですよ。でも、大人になり、なんとなく社会性を身につけていく中で、「踊らないよね」という空気ができてくるんです。それをどうにかして取っ払いたいと強く思っています。無理に踊る必要はないですけど、少なくとも、“踊っている”=“変なことじゃない“というところまで、当たり前にしていきたいです。

 

“友達と飲み会で話す時の、雑なアドバイスくらいが一番刺さる”

−熊木さんが作る歌詞には、まるで友達のようなフレンドリーさを感じます。あえて、そのような表現をしているのですか?

熊木まず、僕は喧嘩がすごく嫌いなんです。議論は好きなんですけど、いい争いがあまり好きではないし、可能な限りあまり人に嫌われたくなくて。

要は、「これをやらないとダメだよ」「これをやればパワーが手に入る」というコミュニケーションだと、最終的にダンスミュージックは広がらないと思っています。だから、「踊らないやつはダメだ」って言ってしまうと終わりなんです。そうじゃなくて、どうやったら踊れる環境が作れるかっていうのを考えた時に、友達と飲み会で話す時の、あの雑なアドバイスくらいが一番刺さるんじゃないかって思ったんです。当たり前の会話の中で出てくる表現が、一番いいなって思いました。ですが、僕の作品では、あえて詩的に表現することもあれば、口語的に表現することもあります。「ただ踊ってください」ということをあらゆる方向から表現したいので、その表現の一つとして、みんなが当たり前に使っている受け入れやすい言葉を選んでいます。それが「喧嘩が好きじゃない」のスタートに繋がるのかなと思います。あとは、読んでいる本の影響が大きいですね。

−どんな分野の本を読みますか?

熊木:なんでも読みます。人文書と言われる哲学や社会の本など、色々な本ですね。その中で、人間のコミュニケーションについて考えることが多いです。それをどうやってダンスミュージックに落とし込むか、自分の音楽で表現するかというのを、常に考えながら言葉選びをしています。

−常に新しい知識を吸収しているんですね。個人的に情報のインプット・アウトプットの仕方が気になりました。どんなタイミングでインプットしていますか?

熊木:僕は知識を入れていないと、とても鬱屈するんです。十分に入れてないと、『あー、なんも入れてないな』って思考が停滞しますし、出していないと『うわ、なんかずっと留まってるな』と感じます。

−そうなんですね。たくさん知識を詰め込んでいても、「インプットができていないな」と感じることはあるんですか?

熊木:とてもあります。『最近本を読んでないな』『ずっと同じ歌詞書いているな』という時は、インプットが上手くできていないと感じますね。

例えば、歌詞を考える時は、「踊ってほしい」という根本的な部分は変わらないですが、どんな表現方法を取るかに影響してきます。あえて同じ言葉を選ぶ時もあるのですが、単純にアイデアがなくて、同じ手法を選んでいる時は、自分の中で面白さが更新できてないと感じます。そんな時は、必死に本を読んだり、映画を見たりします。だけど、それが自分の中でルーティーン化しているので、あまり危機感というのは感じていません。

 

【学生に向けてメッセージ】

“ぜひ、お金は使い切って欲しい”

−“大学生のうちにこれはやるべし!”という、教訓的な知見を教えていただきたいです!

熊木“コスパ”は求めない方がいいですね。大人になると、お金はそれなりに持てるようになりますが、時間と気力が無くなってくるんです。大人になってから、学生と同じようなことをする人もいますが、それでも、自分の中で“面白い”と思えることが無くなってきてしまうんです。だから、大学生のうちに“面白いと思うこと”を増やすことが、とても大切だと思います。例えば、全然意味がないかもしれないですけど、スカイダイビングをするとか。

−「気になるかも」という、些細な好奇心だけでもいいんですかね。

熊木:もちろんです。どれだけ面白いと知っているかが、最終的に自分がどんな仕事をして、どんなことをしたいかに影響を及ぼすと思います。だから、学生のうちに、あえて高級店でご飯を食べたりすることで、「あ、世界って面白いな」というきっかけになると思います。ぜひ、お金は使い切って欲しいですね(笑)

 

“今のうちに“面白い”って思える選択肢を増やしておこう”

熊木:あとは、たくさん遊んでほしいです。今考えると、20代前半までの経験が、最終的にその後の下地になるので、たくさん遊んで、いろいろなことを経験してほしいです。

−そうですよね。私はフェスが好きなのですが、チケットを買う時は、フェス名とアーティストだけを見て買ってしまうという経験をしたことがあります(笑)。かなりコスパを考えないで取った行動ですが、とてもいい思い出です。

熊木:めちゃくちゃかっこいいですね!でも、そういうきっかけから、初めて飛行機に乗ったりするじゃないですか。“初めての飛行機”ってすごく楽しくて、ワクワクしますよね。それが大人になるにつれて、「うわ、おもしれー!」と思える気持ちがどんどん減ってくるんです。

−お金に余裕はできるけど、ときめきは減るんですか?

熊木:そうなんです。なぜか、大人になると同じことしかやらなくなってしまうんですよね。だから、今のうちに“面白い”と思える選択肢を増やしておくと、大人になっても楽しめると思います。それでいうと、開催地が違うフェスに行くのって、とてもいいですよ!

−私も各地のフェスによく行きます!

熊木:フェスは主催側の雰囲気で全然違うので、ロケーションも空気感も変わってきます。でも、その雰囲気は、現地に行った人しかわからないですよね。交通費はすごいかかりますが(笑)。

−でも、フェスの楽しいところは計画してる時から始まってるんですよね。だから、少しでも金額を抑えるために、何ヶ月も前から予約をします。この時から、ワクワクもモチベーションも右肩上がりです(笑)

熊木:いいじゃないですか。それがもし、自分の家の近くのフェスしか行かなかったら、ホテルや交通費という観点や解像度が生まれてこないと思います。そういう発想が生まれてくるのは、現地経験をしている人だけなので、これはもう貯金なんてしてる場合じゃないですね!

 

【熊木さんに進路相談!?】

“学生や20代前半はあちこち悩んでいい◎

―自分はやりたいことがたくさんあって、一つに絞ることができません。“専門“というのは決めないといけないのでしょうか。

熊木:“専門性“って結構難しい言葉だと、僕は思っています。意外とみんな専門性があるわけじゃないんですよ。専門性があるように見えているだけで、その人もいろんな経験をしている中で、最終的にこの人にしかできない仕事をしているんだと思います。

やりたいこと“A”があって、2年後“A”がやりたいかわからない。でも、“A“をやったからこそ出てくる”B“があると思います。だから”A“をやらないと意味がないんですよ。

悩んだ結果、見えてくるものが絶対あるので、学生や20代前半はあちこち悩んでいいと思います。そこで失敗や後悔はすると思いますが、それらがないと”B“は生まれないと思います。だから、僕はやりたいこを全部やったほうがいいと思います。

−ありがとうございます!失敗がこれからに繋がって、自分を成長させてくれるんですね!

熊木:間違いないです!1年後くらいに『若かったな、一年前の自分』って、振り返ると思います。そうやって、常に振り返りながら、常に“B”を探しているんです。でも、人生はそういうことの連続だと思っています。

 

音楽の力って本当にすごいなと、改めて実感しました。

悩んだときは、“ダンスミュージック”をお守りにして、日々生活のそばにおいておくと、ちょっとだけ”lucky”なことが起こるかもしれませんね!

Lucky Kilimanjaroからパワーをもらったように、今度は私が誰かの背中を押せるようになりたいと思いました!

熊木さん、とても貴重なお時間をありがとうございました!

 

【心が踊る!ライブレポート】

6月16日に行われたLucky Kilimanjaro presents.自由“10”に踊ろうTOURに、私みょんも参戦してきました!

ライブ会場は子供から大人まで、世代を超えて多くの人で盛り上がっていました。自由“10“に踊ろう」のとおり、踊ることに徹する人、お酒を片手に楽しむ人、雰囲気を楽しみたい人、思うままに楽しんでいました!

ライブ中、何度も私たちに投げかける「ダンスは自由です」という言葉が、私たち観客に火をつけ、会場のボルテージは、開始数分で最高潮に達しました。しかし驚くべきは、それがまだ“序盤”ということでした。私は明日の予定を忘れて、音に身を任せて体を揺らし、リズムに合わせてステップを刻みました。こんなにも楽しみ方が自由で、個々が生き生きとしているライブは初めての経験でした。「心が踊るとはこういうことか」と、実感しました。こんな体験は何度でも、いつでも体験していたいと思いました!お酒は飲んでいませんが、会場の空気を吸うだけでとろけてしまうような、最高のライブでした!

 

そして、なんと!

Lucky Kilimanjaro presents. TOUR YAMAODORI 2024 to 2025

仙台公演の開催が決定しました!!!!!!!!

(やったーーーーーー!)

 

仙台は12/22(日)会場は仙台PITとなっています!

今回のライブに行けなかった人、今回のライブでは踊り足りない人、そしてこの記事を読んで、Lucky Kilimanjaroに興味を持ったそこのあなた!ぜひ、12月一緒に踊りましょう!

 

 

★結成10周年を締めくくるツアー開催決定!

Lucky Kilimanjaro presents. TOUR” YAMAODORI”2024to2025

 

★リリース情報

新曲「Dancers Friendly

2024年07月24日(水)配信リリース

 

【収録曲】

01. Dancers Friendly

02.かけおち

03.High

04.Find you in the dark

05.獣道 兵が踊る

06.Ran-Ran

 

→詳しくはこちら

https://luckykilimanjaro.net/discography/

 

★Lucky. KilimanjaroオフィシャルHP

https://luckykilimanjaro.net/

★COLORwebでは以前にも、Lucky Kilimanjaroの取材をしています!

ぜひ、こちらの記事もチェックしてみてください!

https://ameblo.jp/colorweblog/entry-12757847245.html?frm=theme

 

Write:みょん