【とた】ARABAKI ROCK FEST.24出演アーティストインタビュー! | COLORweb学生編集部

【とた】ARABAKI ROCK FEST.24出演アーティストインタビュー!

 

代表曲『紡ぐ』がショート動画を中心に大ヒットし、一躍SNS界にその名をとどろかせたシンガーソングライター、とた。
そんな今注目のとたさんに、ARABAKI ROCK FEST.24(今年4月開催)への出演に合わせてお話を伺いました。アラバキに出演した感想から創作活動のお話まで、とたさんをより深く知れること間違いなしです!

記事の最後では、私じょんじょんの推し曲を紹介しています。ぜひ、楽曲と合わせてこちらの記事をお楽しみください!

とた
 
2021年活動を開始。透明感のある歌声とDTMを活用した楽曲が特徴のシンガーソングライター。代表曲『紡ぐ』のストリーミング再生回数は7000万回を突破している(公式サイトより)。
『とた』という名前は、どうぶつの森シリーズに登場するキャラクター・とたけけから。「様々な歌を歌うとたけけを見て、私もジャンルに縛られずに歌えたらいいなって」

とた公式サイトこちらから!


春の宮城を満喫したアラバキ

‐本日はよろしくお願いいたします!はじめに、アラバキに出演された感想を教えてください。

とた:率直に楽しかったですね。私は春のフェスに出るのが初めてで、フェス自体も経験があまりないので、最初は自分の曲を初めて聴く人の前で歌うことに不安でした。でも、ステージに上がると、仙台の人たちはみんな温かくてその不安が一気に消し飛ばされて、ただひたすらに楽しかったです。

―東北・宮城の人のお客さんにはどんな印象を持ちましたか。

とた:手拍子だけでなく、私やバンドメンバーの姿を見てそれに合わせて楽しんでくれたのでライブがしやすかったです!

 

―Instagramには「初屋外」というハッシュタグでアラバキの写真を投稿されていましたが、初の屋外フェス出演はいかがでしたか?

とた:遠くのほうに羊や緑が見えたりして、開けた気持ちで歌えました。とても晴れている日だったのでずっと明るい気持ちで歌えたし、違う季節に外でフェスをしてもたぶん違う雰囲気なんだろうなと考えると、とても春らしさを感じるフェスだったと思います!

―今まで東北でライブ等のご経験はありますか?

とた:今回が初めてでした!仙台にはラジオでの出演で一回来たことがありますが、それ以外には無かったので、今回はじっくり仙台の街を楽しめました。アラバキが終わった後に演奏付きのカラオケに行って、フェスが終わったばかりなのにまた歌ったりしてました(笑)

―そうなんですね!(笑)ライブの疲れはなかったんですか…?

とた:体力には自信があるので、ずっと歩き回ってました!(笑)


音楽を始めてから『紡ぐ』のヒットまで

―とたさんは何がきっかけで音楽に関わり始めたのですか。

とた:両親が音楽好きだった影響で、私も小学生の頃にピアノを始めました。その後、独学でギターを学びました。作曲活動を始めたのは、コロナ禍に入って時間があった時にスマートフォンで作曲をする動画を見たのがきっかけです。自分が演奏したピアノとギターの音を重ねて一つの音楽にできるDTMで形に残したいと思いました。

―そんな中で『紡ぐ』がショート動画を中心に大ヒットしましたが、ご自身ではどう思っていらしたのですか。

とた:こんなに広まると思っていなかったので、初めは通知の数にびっくりして。でも、コメントがたくさんついていたり、曲に皆さんが様々な角度から共感してくれたのが分かったりして嬉しかったです。

―とたさん自身はこの曲にどんな思いを込めたのでしょうか。

とた:曲を作ったのは自分の進路を決めようとしていた時期で、この曲では、これからも音楽を作り続けていこうという自分の「宣言」を歌詞にしました。

―その「宣言」の裏には何か転機が?

とた:それまでは何かを続けようとしても続かないことのほうが多かったのですが、音楽は無理に頑張らなくても続けてこられたっていうことに気がついて。いつも自分のそばにいてくれた音楽にどんな形でも関わりたいと思うようになりました。そして、自分の曲を聴いた人を勇気づけられる曲をつくれたらいいなと思ったんです。

―そんな決意が込められていたんですね!

とた:でも自分が思ってたこととは違う、それぞれの解釈やその人なりの届き方があったことも嬉しかったです。それを知りたくて、『紡ぐ』が使われている動画が流れてくるたびに全く知らない人の動画を覗いたりしてました(笑) 

『紡ぐ』はこちらから!

 


「自分の歌声にサウンドで味付けしている」

―とたさんは自分で作詞・作曲をされていますが、どちらを先に考えるのですか。

とた:基本的には作詞が先です。ただ、作詞をしながら言葉の文字数をそろえたり韻を踏んだりしながらメロディーも考えているので、ほぼ同時といえるかもしれません。

―歌詞はどんな時に思いつくのですか。

とた:散歩していて見たもの、ネットを見ていて自分が気になったもの、そして生活の中で目にするものから思いつきます。ふとした時に気づくことが多いですね。



 

―そうなんですね!とたさんの曲を聴いていると、日常に溶け込む歌詞で心が明るくなると感じていたので、今のお話を聞いてとても腑に落ちました!
とたさんの楽曲の曲調はとても爽やかな印象ですが、活動を始めた時からこのような爽やかさのあるサウンドだったのですか。

とた:サウンドはその時によって変わりますね。昔のほうが若々しくフレッシュで、今は段々と落ち着いてきたなと感じています。というのも、自分にとってのサウンドとは歌声を引き立たせるものなので、自分の歌声や思っていることといった「変わらないもの」に、その時々のサウンドで味付けしているイメージです。

―たしかに、とたさんは歌詞の無い曲など多彩な楽曲を作られている印象があります。

とた:気分屋なので、逆に音楽の形を縛らなくてよかったかも。このやり方が自分の性格に合っていると感じています。

―今後挑戦してみたいことや目標を教えてください。

とた:最近になって、ライブという空間のエネルギーや、音楽の受け取り方がその一瞬に詰まっていると強く感じて。だから、ライブを皆が忘れたくない日にできるようパワーアップさせたいと思っています。あとは、自分の曲を他の人が歌う楽曲提供もしてみたいです!
 


「出会うべきものに出会えている」

―私たちCOLORweb学生編集部は学生団体なのですが、ご自身で振り返ってみてとたさんはどんな学生だったのでしょうか。

とた:そうですね…。気にしすぎでもあり楽観的な性格でもありました。でも飽き性だったので、友達と新しいことを始めては途中で辞めちゃうような感じで。
あとは、友達とすれ違ったり、逆にこれからずっと一緒にいるだろうなっていう友達に出会えたりして、学生時代に経験したかったことはちゃんと経験できたかなと思います。

―そんなとたさんから、いま学生生活を送っている若者にメッセージをお願いします。

とた:私が学生の頃は飽き性で、その時にやりたいことをやって辞めての繰り返しだったけど、その経験が今になって役立っています。長続きしなくても、出会うべきだったものに出会えてる、出会ったものは出会うべきだったものだと思うので、気になることがあったら始めてみるといいと思います!

―出会うべきものに出会えている…。確かにそうなのかもしれません!貴重な考えが聞けたところでインタビューを終わりたいと思います。ありがとうございました!


インタビューを通して印象的だったのは、とたさんの飾らない等身大の言葉です。自らの考えや経験を素直に語る姿からは、とたさんの楽曲のもつみずみずしさが感じられると同時に、同世代の私もとても刺激を受けました!

そして私じょんじょんの推し曲は…
『ブルーハワイ』 今すぐ聴く!
初めて聴いた時に直感で好き!と感じました。恋をしている時の甘酸っぱさを思い出させる歌詞と疾走感のあるサウンドが、これからの時期にぴったり。『紡ぐ』とは対照的なポップな曲調からは、とたさんの楽曲の幅が分かるはずです…!気になった方はぜひチェックしてみてください!


Write:じょんじょん
Photo:ARABAKI ROCK FEST.24 Photo by Team SOUND SHOOTER