ARABAKI ROCK FEST.24 出演アーティストインタビュー 【mol-74】 | COLORweb学生編集部

ARABAKI ROCK FEST.24 出演アーティストインタビュー 【mol-74】

みなさんこんにちは!はなもんです。

今回は、ARABAKI ROCK FEST.24に出演されたmol-74のみなさんへのインタビューをお届けします!!

ARABAKI ROCK FEST.24の感想だけでなく、5/22に新しく発売されたアルバムの話や、学生時代のお話などさまざまな角度からインタビューしました。

mol-74を知っている人も知らない人もmol-74が大好きになる記事になっています!

 

mol-74とは

日常にある身近な感情を武市の透き通るようなファルセット・ヴォイスを軸に、北欧ポストロックを思わせる繊細な音作りで注目を集める。(公式サイトから引用)

左から、坂東志洋(Dr),武市和希(Vo,Gt,Key),髙橋涼馬(Ba,Cho),井上雄斗(Gt,Cho)

 

―早速ですが、アラバキに出演した感想を教えてください!

 

武市:本当は2020年のアラバキに出演が決まっていましたが、コロナウイルスの関係で中止となってしまい、それ以来ずっと出たいと思っていました。今回は4年越しに念願叶って出演できたので、素直にすごくうれしかったです。

また、アラバキはとても開放感のある雰囲気で、気持ちよかったです。初めて見てくれる人が多かった中でも、受け入れてくれる暖かさがあって、すごく良いフェスだと感じました。

 

井上:出演したのが夕方の時間帯で、差し込む夕日が今までに見た中でも群を抜いてきれいで、印象に残っています。

―私も実際にライブを見ていて、みんなで作り上げるようなライブだと感じました。また、曲の雰囲気と夕日がマッチしていて、あのときの景色は私も印象に残っています。

―次に、アラバキのセットリストを作る際にこだわったポイントや、選曲した理由などがあったら教えてください。

 

武市:僕たちの楽曲は、時間帯や季節など楽曲それぞれに情景みたいなものがあって、今回は春フェスだったので「春」をテーマにした曲を中心に選びました。また、野外ステージということで開放的で、季節としても暖かいので、バラードというよりはお客さんが体を揺らしながらノリよく楽しめるような曲を意識して選びました。

 

髙橋:他には、今まで「ひびき」という楽曲はセットリストの最後に持ってきたことはありませんでしたが、出演時間的に一番夕暮れの時間に演奏したら、とても良い空間になるんじゃないかと思って、初めて最後にやってみました。実際にそれが本当にハマっていて、めちゃくちゃ楽しかったです。

 

~アラバキセットリスト~

1,0.1s

2,Replica

3,遥か

4,BLACKLIT

5,エイプリル

6,%

7,ひびき

 

―ありがとうございます。楽曲に時間帯や季節などの情景みたいなものがあると話していましたが、mol-74のコンセプト的なものと関連しているのでしょうか。

 

武市:そうですね。季節、時間、場所など、そういった身近な部分に焦点を当てて、音で情景や風景を描くことをコンセプトにしています。狙ってやっているわけではなく、結成したときから自然とそんな感じの雰囲気はありました。音楽のジャンルは抜きにして、バンドとしてのコンセプトはずっと変わってないですね。

―たしかに私もアラバキでライブを見ながら、普段何気なく生活している日常を思い返してしまいました。

―では次に、宮城、仙台の印象について教えてください。

 

武市:最初の感想とも重なりますが、人のあたたかさを感じました。もともと宮城の人たちはアグレッシブな印象はあまりなかったのですが、今回のアラバキを通して、その印象がガラッと変わりました。

坂東:ライブ以外のことだと、きれいな街だなというイメージがあります。僕と武市は徳島出身なんですけど、空気感が徳島と似ているように感じました。

武市:怒られるぞ(笑)

一同:あはは

坂東すごく心地よく落ち着ける場所だなと感じます。

武市:でもたしかに、通りなどのちょっとしたところに徳島っぽいなって感じることはあるかもしれないなぁ。

食べ物でいったら、「一仙」っていうすごく好きな牛タン屋さんを見つけました!仙台行くときには毎回通いたいなって思うくらいおいしかったです。

―仙台には6/21(金)にも新しいアルバムのリリースツアーでいらっしゃいますよね。その新しいアルバムに込めた思いがあったら教えてください。

 

武市:僕たちは結成してから14年くらいやってきて、音楽性も変化していきました。今回のアルバムでは、自分たちのやりたいことや表現したい部分を軸にした、いろんなテイストの曲がそろっていると思います。音楽ジャンル的に統一性があるという話ではないですが、今までのmol-74がたどってきた音楽性が、このアルバムで1回整理されているような感覚です。

また今回は「光」をテーマにしており、各楽曲それぞれの季節や風景の中で、光を感じられるようなアルバムになっています。僕たちもこれからもっと光を見たいっていう思いもありますし、そういった部分ではこのアルバム自体がいろんな人に届いて、このアルバムの全曲が光を浴びるような曲になって欲しいという思いもあります。

 

―テーマが「光」という話がありましたが、強い光なのか、弱い光なのか、ぼんやりとした光なのか…具体的にどのような「光」をイメージしていますか。

 

武市:質問の通りで、「光」っていろんな種類があると思います。もっと言うと、「光」って聞くとすごくポジティブな印象を持つじゃないですか。でも、光があることで見えてしまうこともあり、光がなければ見えなかったものや、隠していたものが、光によって露わになってしまう。そういった部分も表現したいという思いがあります。だから色んな「光」を捉えているし、その「光」の捉え方もポジティブなものもあれば、ネガティブなものもある。多様な「光」を表現しています

―ありがとうございます。光にネガティブな部分があるというのは新たな視点でした。とても聞いてみたくなりました!自分たちももっと光を見たいと話していましたが、他にも今後の目標はありますか?

 

武市:やっぱりもっとたくさんの人に届けたいという思いが1番強いです。目指している部分はもっと大きいし、大きな会場でもやりたいし、そこにまだ届かなくて歯がゆいです。それから、SNSで海外の人からのコメントも多くて、もっと海外でも活動出来るバンドになっていきたいなと、ここ数年で強く思い始めました。

―他にもみなさん個人の目標や夢はありますか?

 

武市:音楽はもちろんそうだけど、それに付随して音楽にまつわる絵や文字などの表現を増やしたいですね。

井上:僕も武市と似ているんですけど、音楽以外にもクリエイティブなことが結構好きなので、デザインなど個人のスキルをレベルアップさせて、バンドに昇華させていきたいです。

髙橋:僕も同じかもしれません。自分にできることを増やそうと思って、自分たち以外の場所でもベースを弾かせてもらったり、本で文章を書かせてもらったりしています。そういう機会を虎視眈々と狙っています!

坂東:僕はせっかくドラムをやっているので、音楽やドラムをやったことない人に、僕のドラムの技術を教えてみたいです。

武市:教えてくださいよー!

坂東:最初はメンバーのみんなに教えます(笑)

―みなさん個人の目標が繋がって今のバンドがあるんですね。次に学生時代のみなさんについてお聞きしたいのですが、学生時代に取り組んでいたこと、それが今に繋がっていることなどがあれば教えてください

 

武市:高校はほとんどアルバイトをしていて、そのお金でギターを買いました。当時バイトをやっていなかったら、バンドをやっていなかったかもしれません。バイトをしていたからこそ、時間的にも、金銭的にも、音楽をしやすい環境を作れたと思います。

坂東:僕は、走ることが好きで高校3年間陸上部で、キャプテンもやっていました。それが今に繋がるといえば…車で走るのが好きってことですかね。

武市:繋がってるかそれ!?

髙橋:無理やり繋げたな(笑)

坂東:今に繋がってることは特にないんですけど…強いて言えばそれです(笑)

 

髙橋:僕は学生時代帰宅部でずっと楽器弾いていました。それ以外だとずっと映画を見ていました。色んな人の作った作品や考え方に触れたことで、同じものを見たときに受け取る印象や世界の見え方が緩やかに変わっていったと思います。そういう意味では、今の自分があるのはあの時間があったおかげかなと思っています。

井上:僕は大学が教育学部で、小中高すべての教員免許をとりました。それを取ろうと思うと結構な数の単位をとらないといけなくて…360くらいかな?

一同:え!?

井上:空きコマも全くなくて本当に辛くて厳しくて、そのことを思い出したら、大抵のことは乗り越えられるようになりましたね(笑)忍耐力的な感じですね。

―ありがとうございます。では最後に、若者にメッセージをお願いします!!

 

武市:僕はもともとパティシエの専門学校に通っていて、パティシエになろうか、音楽をしようかすごく悩んだことがありました。それで1度洋菓子関係のお店に就職しました。でもずっと音楽のことも頭の中にあって…。そのときに先輩が「自分が成功してるイメージができるか?人間は潜在能力的にできるって思ったら絶対できるからやった方がいい」って言ってくれました。そのことが僕をすごく後押ししてくれましたね。学生の頃はどういう道に進んだらいいのか分からなかったり、人と比べてしまったりすると思うんですけど、やりたいと思ったことをやって自分が幸せでいられる将来をイメージできるのなら、諦めたり卑下したりしないで挑戦して欲しいと思います。

井上:夢がない人もいると思います。夢がないことは悪いことじゃないし、むしろこれから夢を見つけられるチャンスだから良いことだと思っています。だから、今夢がない人はとにかく好きなことをいっぱい見つけて欲しいなと思います。そしてその中で特に好きなことを深掘りしていくと、未来に繋がると思います。

坂東:僕も2人と似ているのですが、夢がない人は、ちょっとした趣味、やりたいこと、夢中になれることを見つけて欲しいと思います。僕もやり続けたいと思うことがずっとなかったのですが、バンドや音楽に出会って、生活が楽しく充実したものになりました。ちょっとしたことでもそれが広がって未来に繋がっていくと思うので、趣味や好きなことを見つけて欲しいです。

髙橋:やりたいことや好きなことがある人は突き進んでやっていいと思います。一方、やりたいことがないっていう人は、そのときは後悔したり、自分を責めたりすると思います。でも多分その人なりの視点で世界を見ていると思うので、その何もなかった時間が育んでくれたものといつか出会えると思います。だからとりあえず生きていたら大丈夫です。ぜひそんな自分を責めずに生きていて欲しいです。

 

―ありがとうございます。みなさんの言葉に私も元気をもらいました。インタビューは以上になります。本当にみなさんありがとうございました!

以上、mol-74さんのインタビューをお届けしました。

5月22日にリリースしたnew album「Φ(読み方:ファイ)」もぜひチェックしてみてください!https://mol-74.jp/discography

公式サイトmol-74 official website

Instagram https://www.instagram.com/mol_74

X(旧Twitter)mol-74(@mol_74)さん / X

 

Write:はなもん

Photo: ARABAKI ROCK FEST.24 Photo by Team SOUND SHOOTER