仙台のチーズケーキといえばココ!CHICCIのウラ側きいてみた【インタビュー】 | COLORweb学生編集部

仙台のチーズケーキといえばココ!CHICCIのウラ側きいてみた【インタビュー】

 

仙台のカフェを語る上で外せない名店「CHICCI」。

“CHICCIのチーズケーキ”ご存知の方も多いのではないでしょうか?

 

唯一無二のチーズケーキ。そしてカフェの活気。

一度行ったら虜になる。

今回はそんなCHICCIの魅力のウラ側に迫ってみました。

 

CHICCIの店主ちえさんのインタビューから、お店の魅力を探っていきます!

仙台にお住まいの方は勿論、これから仙台に来てみたい方、仙台で観光する場所に悩んでいる方は必見です。

 

もくじ

1.CHICCIとは?#きっかけ#メニュー

2.CHICCIの魅力。#経験を提供#また会いたくなる#期間限定

3.CHICCIにもっとハマる!#新店舗#インスタ

 

   

 

1.CHICCIとは? #きっかけ#メニュー

 

 

―まずは、お店を始めた経緯をお伺いしたいです。

 

ちえさん:きっかけは実はコロナなんですよ!夫がここのバーを営業していたのですがコロナで営業できないタイミングがあって。アルコールが出せない中でストレスの捌け口も減ってしまったなって。でも、普段アルコールを飲まない人もいますよね。そういう人たちのストレスの捌け口はどこかなって考えた時に甘いものなのかなあと思って、それで「甘いものを出そう」って決めました。私が元々甘いものを作るのが得意だったというのもあります。

 

コロナ禍で始まったCHICCI

 

ちえさん:最初はお店の入り口でテイクアウトをしていました。そのうちどんどんお客さんが増えてきて「じゃあ店内も入れてしまおうか!」ってことで窓を開けて店内飲食を始めました。

 

―最初の頃に売られていたものは今と同じチーズケーキですか?

 

ちえさん:最初やっていたのもチーズケーキではあるのですが、ロータスのチーズケーキと燻製のスモークチーズケーキ、あとチョコレートケーキをやっていました。チーズケーキにしたのは、コロナで海外に行けなかったというのもあって“外国に行かなくても行った気分になる”というコンセプトがいいかなと思って。あと、チーズケーキはみんな好きなので!

 

開店当初のメニュー。上からロータスチーズケーキ、チョコレートケーキ、スモークチーズケーキ

 

―じゃあ当時は仙台でチーズケーキをやろう!というよりは…?

 

ちえさん:そうですね、「いつか世界でできることを」と思いながらやっていました。仙台にこだわっているというよりは、長町出身なので地の利を活かして商売しやすいこととか、身一つでできることを考えてですね。

 

あと、仙台のことは好きなんですけど、県外からお客さんが来た時に少し物足りなくて申し訳ないなって。それはなんでかっていうと、いつも旅行する方に「どこ行けばいいんですかね」ってよく聞かれるんです。そういう時に「CHICCIが一つの名所になれたらな」って気持ちがあって。飲食店が一つの名所になったっていいのかなって。

 

 

2.CHICCIの魅力。

#経験を提供#また会いたくなる#期間限定

 

 

―期間限定メニューなど様々なメニューを出されていますが、そうしたアイデアはどういった経験から生まれているのでしょうか?

 

ちえさん:世界中を旅行して、流行っているお店や自分が好きなお店に行くとか、見たものが美味しそうだったら真似してやってみるとか。ニューヨークのクッキー屋さんに行って買ってみたり、イギリスのブラウニー屋さんに行って頼んでみたり…、日本のコンビニやスタバ、ミスドなども見ます。体験したことじゃないと厚みが出ないと思っているので、基本的には体験したことをみなさんにシェアしていますね。

 

バスクチーズケーキに関しては、当初自分も不確かなところがあったので、「じゃあバスク地方に行ってみたい」と思い、実際にスペインを周遊してみました。予想と反して「チーズケーキ、焦げてないんじゃん!本物は!」って体験したり、「現地の立ち飲み屋は回転が早いから、高温、短時間、ざっくばらんにたくさんチーズケーキを生産するのでは?」と考察していたことが本当にそうだったり。

 

プレーンバスクチーズケーキ(税込720円)

スプーンですくって食べるのが特徴の人気メニュー「バスチー」。とろとろ、なめらか。一度食べると虜に。

 

理科の実験って最初に考察を書かされるじゃないですか。それと同じで。まず考察の過程があって、実験してみて、結果と考察を照らし合わせてまた考察する。この作業のサイクルとその経験が大事なんだと思います。

 

それから、iPhoneがアップデートすると同じで、お店もアップデートしないとつまらないと思うんです。高校までは学校に通っていたら強制的にインプットできるんですけど、それ以降は自分でインプットできる場所つまり他者がいっぱいいるところに行かないといけない。日本は他者といえど島国なのでほぼ同一化されているけど、大陸とか違う島国に行くと違います。自分と違う人と接して自分が見えてきて、そうしてアップデートできるんです。

 

バーを間借りして営業するCHICCI。イメージしがちなカフェの雰囲気とは異なるが、それもCHICCIの味。

 

ちえさん:大事なのは自分で経験したこと。そして“経験としてケーキを提供”するんじゃなくて、“経験を提供”する。それは、食べ比べして美味しかったものを一つに集約したり、世界中のお店の活気を再現したり…。

 

日本はカフェというと本を読んでゆっくりするような静かな場所をイメージしますけど、私は「それだけじゃなくて良くない?」って思うんですよ。一つひとつお店が違うとか常識と違うとか、「なんでもいいんじゃない?」っていうことを伝えたくて。ただ、それを単に伝えても「誰やねん!」ってなるじゃないですか(笑)。だから「何か成し遂げないと」と思ってCHICCIをやっています。伝えるというのは大切にしていますね。

 

―確かに営業中の店内は活気がありますよね。スタッフのみなさんとお客さんとの間で会話が飛び交っている雰囲気、とても印象的でした。

 

ちえさん:私が旅行していて「また行きたいな」と思う国って「良かった店員さんがいる国」なんですよね!

 

―言われてみれば、そうかもしれないです!

 

ちえさん:結局人って、「人と人とでまた会いたいかどうか」だと思うんです。だから「ここに行ったら元気になった」ってお客さんに体験してもらうこと、「また会いたい」と思われる人間であることは常に考えています。

 

期間限定さくらバスクチーズケーキ(税込850円)

 

―店内の活気も素敵ですが、期間限定メニューも魅力の一つですよね。期間限定メニューを提供している背景や意図について教えてください。

 

ちえさん:期間限定メニューをやっているのは「物事は期間限定なんだよ」っていうことを知らせたいから。人生もお店も有限なんですよ!来ないと売れなくなっちゃう。

 

―“飽きさせないため”だと単純に考察して今日来たのですが、違うんですね(笑)!

 

ちえさん:有限なんです!儚いんです(笑)。

 

―確かに食べられなかった時の方が「行っておけばよかった」と記憶に残りますね。

 

ちえさん:そう!それをちゃんと悔しがってほしいし、その時選ばなかった自分を恨んでほしい。噛み締めてほしいです(笑)。でもウチも反省しなきゃいけないところがあって。今、4時間しか営業していないんですね。なかなか来れないのにみんな頑張って来てくれているんだっていうことにようやく気づいて!大反省。だから、新店舗は朝から晩まで開けて、夜にも来られるようなそんな場所をつくりたいなって思っています。

 

 

3.CHICCIにもっとハマる!

#新店舗#インスタ

 

 

―新店舗がオープンするんですね!

 

ちえさん:4月後半くらいに仙台でオープン予定です!それから、全国にお客さんがいるので通販業を始めたいのと、催事で全国ツアーもやっていきたいですね。あとは、仙台から世界に。世界に挑戦していきたいです。

 

―新店舗の情報などはインスタで見ることができますか?

 

ちえさん:そうですね!みんなで協力して成り立っているっていうのを伝えたくて催事の裏側とかも全部公開しているので。ウチのインスタはドキュメンタリーみたいになっていて面白いと思いますよ!

 

―ちなみに、インスタでは全てのメニューが公開されていますが、何かこだわりがあるのでしょうか?

 

ちえさん:ウチ、フードロスしていないんですよ。生産量で調整していて。商品ラインナップが日によって変わるので毎回それを紙で刷っていたらもったいないしSDGsじゃんってことでメニューはインスタで見てもらう形にしています。携帯を持っていない人は来なくていいよって言っているわけではなくて、ただ、家でメニューを見れた方が嬉しくないですか?インスタをやっていない人の始めるきっかけも作りたいし。「一緒にアップデートしましょうよ!」って(笑)。

 

カラフル&ポップなインスタがまさにCHICCI!リールを見ているとお店に行きたくなること間違いなし。営業日やメニューはストーリーハイライトから。

 

ちえさん:ウチはみんなを応援するホストだと思っています(笑)!人生の応援団です!すぐに否定してくる大人も多いですけど、学生さんは特に楽しい方を選んで良いと思うし、自分が良いと思うんだったらやってみたら良いと思います。応援してほしい人はウチに来てください!

 

なんと取材後、ご厚意で新メニューのミニブラウニー「ラムレーズンホワイトチョコブロンディ」をいただきました♡ホワイトチョコの甘さとラムレーズンの上品さが相性抜群。そしてちょうど良いサイズ感。CHICCIはテイクアウトもおすすめです。

 

   

 

ということで、今回はCHICCIのウラ側についてお話しをうかがってみました。

ウラ側を知ると、よりお店に行きたくなる、そしてもっと好きになりますね…!

 

仙台に来たら、

CHICCIのチーズケーキ、食べてみませんか?

 

 

▶︎CHICCI(チッチ)

▷所在地:宮城県仙台市国分町2丁目13−1セブンコートビル1F

▷営業時間:12:00~16:00

▷Instagram:@____chicci____

https://www.instagram.com/____chicci____/?igsh=MW9yd3A2MTllNmpjbQ%3D%3D

 

Write:あやち

Photo:CHICCI、あやち