ARABAKI ROCK FEST.23出演アーティストインタビュー!【wacci橋口洋平さん】 | COLORweb学生編集部

ARABAKI ROCK FEST.23出演アーティストインタビュー!【wacci橋口洋平さん】

こんにちは!COLORweb学生編集部のころちゃんです。

今回はARABAKI ROCK FEST.23に出演されたwacciボーカル橋口洋平さんに学生編集部のおすず、ほのりん、ころちゃんがインタビューをさせていただきました!

 

wacciとは(ソニーミュージックオフィシャルサイトより引用)

 2009年12月にボーカルの橋口洋平さんを中心に結成。バンド名の由来は「わたしたち」を輪にして頭とお尻をくっつけてwacci(ワッチ)。聞く人の暮らしの中にそっと入り込むような音楽をお届けしているバンド。

左からBa.小野祐基、Key.因幡始、Vo&Gt.橋口洋平、Gt.村中慧慈、Dr.横山祐介

 

3年ぶりに声出しができるアラバキへの思い、路上で歌っていた頃からデビューまで道のりなどたくさん話していただきました。「今だから伝えたい橋口さんから読者の皆さんへのメッセージ」などここでしか聞けない貴重なお話もあるので、ぜひ最後までご覧ください!

 

それではインタビューに入っていきましょう!

 

久しぶりのファンと一緒に作り出すアラバキへの思い

―アラバキに出演されて感じたことを教えていただけますか。

橋口さん:アラバキは自分がいつか出たいと思っていたフェスで、このタイミングで出させていただいたことがすごく嬉しかったです。このフェスは音楽を純粋に楽しもうとする人たちがたくさん集まっていると感じたので、そういう音楽好きの人たちと同じ時間を共有して一緒にライブを作れたことがすごく幸せでした。デビュー前から宮城でたくさんライブをしてきたのですが、これまでとは違った思い出を作ることができました。

 

―ありがとうございます。今年のアラバキから声出しも解禁ということで、私たちもステージを見ていて、右と左に分かれてのコーラスが印象的でした。フェスが戻ってきた!という感じがして、すごく楽しかったです!

 

―ARABAKIで披露された曲の選曲理由をお聞かせいただけますか。

橋口さん:フェスという限られた時間の中でwacciの良さを伝えるために、やっぱり「別の人の彼女になったよ」「恋だろ」などの皆さんが知っていて、もしかしたら聴きたいと思ってくれている人もたくさんいるのかなと思う曲を入れました。あとは久々に声出しで楽しめるフェスということで、みんなで歌って一体感が作れるような曲を入れたいと思って、そこを意識して選曲をしましたね。初めましての方にもwacciの良さや魅力もしっかり伝えられる、ライブに来たくなるようなセットを組みました。

 

―ありがとうございます。私もwacciさんの曲の中ではしっとりした感じの曲をよく聴いていたのですが、「フレンズ」「最上級」のようなアップテンポな曲をフェスという開放感がある空間で聴くことができて、すごく嬉しかったです。

 

フレンズ

 

 

 

最上級

 

 

☆当日のセットリスト☆

1.感情

2.別の人の彼女になったよ

3.フレンズ

4.最上級

5.恋だろ

 

たくさんの出会いがあった路上ライブ時代

―学生時代に取り組んでいたことなどはありますか。

橋口さん:高校一年生の時にアコースティックギターを持ってストリートライブを始めたのが最初で、そういう意味ではその時から音楽活動はしていましたね。高校一年生の時から見様見真似でオリジナルソングを作って、歌って、CDにしてみたいなことをやっていた気がします。大学生になってもたまに路上ライブをやったりしていたので、ずっと取り組んでいたことの一つかなと思いますね。
 

―影響を受けたアーティストさんなどはいらっしゃいますか。

橋口さん:本当にたくさんいますけど、一番はゆずさんが好きでした。ゆずさんが路上ライブから始まったということで、その当時路上ライブがすごく流行っていましたね。みんながゆずさんの曲を歌っていたような時期で、原点はそこなのかなと思います。

 

―作詞してCDにしてということを学生時代にやられていたということですが、ゆずさんのほかにも影響を受けたアーティストさんはいらっしゃいますか。

橋口さん:その後にバンドを始めたときは、くるりやハナレグミさんとかが好きで聴いたりしていましたね。あとは槇原敬之さんの歌詞の世界もすごく好きで、よく聴いて歌っていました。

 

―路上ライブをしていく中で嬉しかったことやエピソードがあれば教えていただきたいです。

橋口さん:やっぱり自分の作った曲を誰かに聴いてもらって感想をもらうというのはそれまでの自分の人生には無かったことだったので、すごく刺激的でした。あとは路上ライブなのでいろいろな人に会うんですよね。同じくらいの年代の人たちはもちろんですけど、自分たちと同じぐらいのお子さんを持つ方たちが「これで美味しいものでも食べなさい」と言って1000円くれるみたいなこととか。水商売の方たちとかホームレスの方たちとか本当にいろいろな人とコミュニケーションをとる機会があって、学校では人間関係で苦しんでいた方だったんですけど、学校以外にも居場所があるんだなっていうのを感じられた日々で、すごく刺激的でしたね。

 

大好きな音楽を続けてきたからこそ今の自分がある

―路上ライブから実際にそれをお仕事にしようと思ったきっかけがあれば教えていただきたいです。

橋口さん:具体的にこれを仕事にしようと思って目指していたというよりかは、ただ好きでずっとやっていたという感じですね。もちろんいつかそういう形で叶えばいいなとは思っていましたが・・・。それを理由に就活しないのもなあと思い、50社くらい会社を受けて新卒で会社に入って、でもやっぱり音楽が好きでずっと続けていました。社会人になってからは昼休みにリハーサルをしたり、ギターを隠して持っていって、退社後にライブをしたりしていましたね。自分はやっぱりこれが一番好きだなっていうのを大人になってから改めて感じるようになって、それでご縁があってデモテープを送っていたレコード会社が一緒にやろうと言ってくださったので、今ここにいるような感じですかね。

 

―就職活動中や就職後にいろいろな悩みを抱えている人も多いと思うのですが、仕事と別に好きなものを持っているということは大事ですね。

橋口さん:僕らの時代でも会社で退職するまで働くつもりの人ってあんまりいなくて、今はもっとそうだと思います。選択する時ってすごく不安だしこれでいいのかなって迷うこともあると思うのですが、その先で常に自分のやりたいことや自分の気持ちと向き合えていれば、どこにいようとたぶん大丈夫です。いろんな選択肢があるので、とりあえず飛び込んでみてダメだったら次に行く!(結婚してダメだったら離婚すりゃいい!)みたいなマインドがいいのかなって思ったりしますね(笑)

©2023 ARABAKI PROJECT

音楽活動において大事なことを教わった荒浜

―デビューの前から宮城を何度も訪れているという話もあったのですが、仙台や宮城の印象や思い出があったら教えていただきたいです。

橋口さん:仙台ではラジオ局でレギュラー番組をやらせてもらっていて、そこではずっとお世話になっていますね。

 

 

あとは震災後に荒浜に行って歌を歌わせていただいたり、現地の人と一緒に海岸を掃除したりもしました。震災の時って本当にみんなが苦しかったし、僕らミュージシャンも何もすることができないというか。やっぱり現地の方々からしたら衣食住が一番大事で、まず生きるためにみんな戦っていたので、自分たちの無力さをすごく感じていました。そんなときに荒浜に行っていろんな人たちと触れ合う中で、自分たちにも何かできることがあるのかなあと思えてきて。5年後10年後復興が進んでいった先で、被災地で音楽の力が必要になる時が来るかもしれないとすごく前向きな気持ちにさせてもらった記憶があります。音楽をこの先も続けていく上で自分たちがどういう音楽を、どんな人に届けていきたいかということは、頭の片隅にずっとある想いです。そこがすごく印象に残っているかな。

 

―私も被災した知人や沿岸の方に住んでいる友人に話を聞いてみると、衣食住がはもちろん大事だったけど音楽や人と話すことによって生きている実感が湧くと話していたので、音楽は被災地の方々の心の栄養になっていたんじゃないかなと感じています。

橋口さん:おっしゃる通りだと思います。やっぱりそこにいる方々がすごく明るくて、心の栄養も大事だとおっしゃっていただいたことが僕らにとってはすごく力になっていました。荒浜を訪れた時間は、被災地の方々をもっと笑顔にできるような何かを前向きに探すことができた時間だったと思うのですごく行けて良かったですね。そういう音楽活動においての大事な気持ちをもらえた場所が宮城でもあると思います。

 

―ありがとうございます。嬉しいです!

 

―今回のアラバキは久しぶりの声出しありのライブだったということもあり、声出しのときに「戻ってきたなあ!」という感じがあって感動しました。改めて音楽の力を感じたので、今回素敵なお話を聴くことができて嬉しいです。

橋口さん:コロナ渦もそうですよね。そういう困難を経て改めて声を出してみんなで歌える喜び、当たり前だったけど当たり前じゃなかったことが分かったことでより響きますよね。

 

―最後に若者へのメッセージをお願いします!

橋口さん:僕らは会社員をやりながらもずっと好きなことを続けて、こうやって今音楽が仕事になっているので、夢を叶えるにあたって選択肢って本当にたくさんあると思うんですよね。選ぶタイミングは決して一つではないし、そこだけを怖がらずにどんどん飛び込んでいって、選んだことを後でどんどん正解にしていくというか。そういうのが一番いい形なんじゃないかと思いますね。とにかく自分の「好きだ」という気持ちだけは忘れずに、ずっとやりたいことを突き進んでいけばその先でもしかしたら夢が叶ったり、奇跡が起きたりすることもあるのかなと思うので!ぜひ自分の何かを好きな気持ちを信じて頑張っていってほしいなと思います!

 

ありがとうございます!

 

 

初めてのインタビューで緊張していたのですが、橋口さんの温かい言葉ひとつひとつに心がほっこりしました。進学や就職などこれからたくさんの選択をしていく中で悩むことがあったら、私もとにかく自分が信じた道へ、前向きに飛び込んでみようと思います!

 

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Write:ころちゃん

Photo:ARABAKI PROJECT 事務局、ほのりん