「自分」と「今」を大切にするメッセージ。仙台在住アーティスト「KUDANZ」さんにインタビュー!
こんにちは!げんちゃんです。
突然ですが、みなさん、仙台在住のアーティスト「KUDANZ(クダンズ)」をご存知でしょうか?
「KUDANZ」とは、ササキゲンさん(vocals/guitars)によるソロプロジェクト。フォークミュージックをベースに置き、エレキギター/ガットギターでの弾き語りや、バンド編成など、多様な形態で活動されています。
今年の夏には、フルアルバムのリリースから約4年ぶりとなる待望の新曲「異星人/グッデイ」を発表されたということで、ササキゲンさんと同じ名前の私 “げんちゃん”がインタビューさせていただきました!
音楽に対する姿勢や、私たち学生にとってタメになるお話などをたくさん聞くことができました。
それでは早速どうぞ〜〜!!
Q1.音楽を始めたきっかけを教えてください。
ササキ:父親が音楽をやっていて、その影響で始めました。
COLOR:お父様もバンド活動をされていたのですか?
ササキ:いえ、父はギターの弾き語りです。フォークミュージシャンとして活動していました。
COLOR:お~、かっこいいですね!では、小さい頃から音楽をやろうと決めていたのですか?
ササキ:小さい頃というわけではないですが、小学校に入ったくらいから音楽がやりたいと考えるようになりました。
COLOR:他に影響を受けたアーティストはいますか?
ササキ:ボブ・ディラン、ニール・ヤングです。ニール・ヤングは声が好きで、父親が車の中でかけている曲をよく聴いていました。ボブ・ディランはある程度自分で音楽をやるようになってから、詩にすごく感銘を受けましたね。
Q2.今年リリースされた楽曲「異星人」と「グッデイ」は、それぞれどのような楽曲ですか?
ササキ:難しい質問ですね~。“どのような楽曲か”は聴いた人が決めることであって、僕がどのような楽曲か断定することはないです。お客さん1人ひとり、曲に対しての感じ方は違うので、それを楽しみに音楽をやっています。でも、サウンド面でいうと、KUDANZとしてやりたかった1つのサウンド感は出せたかなぁと思っています。
COLOR:なるほど。私は2曲とも、秋の夕暮れに散歩しながら聴きたいなと思いました!聴きながら、自分のことを見つめ直したり、今に向き合える曲だと思いました。
ササキ:そういっていただけるとうれしいです。ありがとうございます。聴く人の想像力を阻害したくないので、どのような曲なのかを僕が言うことはこれからもないと思います。
COLOR:ちなみに、曲を作るときに心がけていることはありますか?
ササキ:しいて言えば、“こういう曲を作ろう”と意識しないことです。無意識の中で自分自身が何を考えて、どんなことを思って、それがどんな歌になるのか実験しているような感覚に近いですね。
COLOR:そんな風に曲が作れるなんて、すごいです…!歌詞はどのように作っているのですか?
ササキ:日常生活の中で言葉を思いついたらすぐメモするようにしています。ずーっとそういう状態でいるので、24時間考えている感じです。あとは日頃思ったことやその時の気持ちは、歌詞にしなくても全部文章に起こすようにしています。これを残すことによって、頭の中に潜在意識として残り整理されるので、メロディーが浮かんだときにその言葉やフレーズが形を変えてスッと歌詞として出てくるんです。
COLOR:ササキさんがやられているブログも拝見したんですが、「言葉」を非常に大切にされているなと感じました。
ササキ:そうですね。僕は1つの言葉の意味合いに、色んな意味を持たせたい、広げたいと思っています。例えば、“愛してる”という言葉があるならば、その表現を使わずに、“愛してる”を連想させる言葉をたくさん散りばめるようにします。そうすると逆に、“愛してる”という言葉が引き立つんです。こんな風に表現の可能性を広げていきたいと思っています。
COLOR:ササキさんの表現はどのようなところからインスピレーションを受けているのですか?
ササキ:具体的な作品や出来事などはないです。日常生活で起こる全てのことがインスピレーションにつながっていると思います。いい人との出会いも悪い人との出会いも全てですね。
Q3.KUDANZさんにとって仙台はどのような場所ですか?
ササキ:ちょうどいい場所ですね(笑)。程よく都会で、車で30分走れば海も川も山もあるし、新幹線を使えば東京も近くて、とても住みやすいと思います。あと好きな人たちがたくさんいるので、この場所が好きです。
COLOR:ちなみに、仙台でオススメの場所はありますか?
ササキ:青葉区の大町にあるForsta(ファシュタ)というお店です。ライブをやらせてもらったりして、ずっとお世話になっています。ワインバーとアパレルもやっていて、個人的にもよく行きますし、1年間活動休止したときにはアルバイトをさせてもらっていました。“仙台の家”みたいな場所ですね。ほかには、秋保の二口峡谷や定義山に遊びに行くことが多いです。自分の親がアウトドア好きだったので、その影響もあって、自然と触れる時間も大切にしています。
Q4.今年、世界の在り方が大きく変わってしまいましたが、この出来事によって考え方や生活習慣が変化した点はありますか?
ササキ:考え方は大きく変わっていないですけど、世の中を憂うのも楽しいと思うのも、結局自分がどこに目線を向けるかというだけの話で、自分が楽しいと思うところに目線を向け続けていたいなと思いました。テレビのニュースやSNSだけでは全てを知ることはできないので、自分の目で見て感じたこと、自分の目の前にいる人やものを大切にできるようになるといいですね。
Q5.仙台・宮城の学生にメッセージをお願いします!
ササキ:“今”を一番大事することを、ずっと続ける。そうすると、未来が繋がってきます。
僕が好きなミュージシャンで、27歳で死んでしまったジャニス・ジョプリンというアーティストがいるんですが、彼女の「あなたはあなたが妥協したものになる」という言葉が今でも強烈に残っていて、そう思うようになりました。妥協せずに今を大切に積み重ねて、やりたいことを一生懸命やり続けることで人生は変わってくると思います。
COLOR:心強いメッセージ、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。今回は、KUDANZとしての音楽に対するこだわりや姿勢、ササキゲンさんならではの考え方を知ることができ、私もたくさん感銘を受けたインタビューになりました!特に、1つの言葉に色んな意味合いを持たせて、その言葉を引き立たせるというお話が印象深かったです。私もこれから記事を書く際、ササキさんのような素敵な言葉で文章を綴れるよう、表現の可能性を広げていきたいです!
KUDANZさんの新曲、「異星人/グッデイ」是非聴いてみてください!!
●公式サイト http://www.kudanz.com/home/
Interview&Write:げんちゃん

