仙台市若林区のアンテナショップ!絶品スイートポテトのお店「仙台いも工房りるぽて」に行ってきた!
皆さんこんにちは!かとしゅーです。
突然ですが、2020年6月の開店以来、多くのメディアでも取り上げられ、一躍人気店となった「仙台いも工房りるぽて」はご存知でしょうか?
「仙台いも工房りるぽて」は仙台市若林区にあるスイートポテト専門店です。
さつまいもが持つ自然な甘さを大事にして作ったこだわりのスイートポテトを3種類販売しています。
「りるぽてと」(税別350円)
りるぽての定番商品!1個100gのおひとりサイズです。さつまいもの皮を土台にして、その上にカスタードクリームを敷き、スイートポテトの生地をのせて焼いた商品。りるぽての味を楽しめるシンプルかつ究極なスイートポテトです。
▲写真下側が「りるぽてと」。上側は、次に紹介する「まるごとぽてと」
「まるごとぽてと」(税別900~1,000円)
「りるぽてと」と同じ製法ですが、約3倍の大きさにしたお店の目玉商品。なんと、さつまいもをまるごと一本使っています。100g300円の量り売りで、だいたい1個300~350gも重さがあるそう。
「いも5コロ」(税別370円)
「いもごころ」と読むこの商品は、一口サイズのスイートポテトが5つ入っているのでみんなでシェアすることができ、小さなお子さんでも食べやすい商品。さつまいものほくほく感を味わうことができます。
どれも美味しそうな商品ばかりですが、実はこのお店、仙台市若林区の震災復興・地域支援を行う学生団体「一般社団法人ReRoots」さんが運営しているお店なんです!一体どんな経緯で、どのようにお店を運営されているのか興味津々の我々COLORweb編集部が、団体の代表を務める広瀬剛史さんにインタビューしてきました!
Q.お店が誕生した経緯を教えてください。
広瀬さん:東日本大震災をきっかけに活動を始めた学生団体ReRootsで、2013年からおいもプロジェクトという地域支援活動をやっていたんです。震災後せっかく畑が再開してきたのに、人がいなくなったことで地域の活力が失われていく中で、農業や地域の魅力を発信してこの若林区のファンを作ろうと思い、農村ツーリズムとしての農業体験や食育体験を実施するおいもプロジェクトをスタートしました。その活動をより活性化させようという計画を立てて、2018年に収穫したさつまいもを使ったコラボ商品を作ってくれるお店を探していたところ、元々、若林区の六丁の目でお店をやられていた「仙台いも工房」さんがお店を閉めるという話を聞いたんです。そしたらその店主の方から、「ReRootsのみんなにだったら全部教えるから、商品作りじゃなくお店をやらないか」という大変ありがたいお話をいただきました。そこからスイートポテトづくりの修行や物件探し、店舗作りなどの準備を進めて、2020年6月にお店をオープンさせることができました。
COLORweb:今は何人ぐらいでお店を運営しているんですか?
広瀬さん:僕とReRootsの卒業生の社会人、あとは学生2人の4人がメインで動いています。おいもプロジェクトを担当している学生メンバーもいますから、随時応援に入ってもらっています。
Q.商品のこだわりは何ですか?
広瀬さん:私たちのこだわりは、さつまいもが持つ自然な甘さ、素材のおいしさをそのまま引き出すことです。仙台いも工房さんから受け継いだ点をしっかり大事にしています。芋の産地や種類によって、材料の分量や加え方を少しずつ変えることで、最高の味を引き出しています。
Q.1日にどのくらい生産しているんですか?
広瀬さん:だいたい1日に3商品合わせて300食ぐらいです。ありがたいことに、オープン当時はいろんなメディアに紹介していただいた影響もあって、7月までは一か月間毎日完売。今は増産して、来店してくださった方皆様に商品を買っていただけるように、製造過程を見直したりして、営業時間中は最後まで商品が買えるようになっています。
Q.開店後、嬉しかった出来事などありましたか?
広瀬さん:それはもうたくさんあります!元々ReRootsを知っている方がお店にも来てくださったり、おいしいから遠方へのお土産にすると言ってたくさん商品を買っていただいたり、雨の中でも行列を作って待ってくださったり、そんなお客様がたくさん来てくださいました。また、私たちのために四つ葉のクローバーを摘んでプレゼントしてくださった方もいて。いただいたクローバーは、今店頭にラミネートしておいてあります。あと、ニュースやテレビの放送を見て、ぜひ頑張ってくださいと、応援のはがきがいただいたこともあって、単においしいだけでなく、私たちの震災復興の取組みからお店を愛してくださるのはありがたいですね。
Q.今後は、どんなお店にしていきたいですか?
広瀬さん:この店は、「土着して、暮らしに馴染んだ、手作りのお店」という理念を掲げています。この地域の方の日頃の生活の中に、りるぽてのスイートポテトがあって、それがちょっとした楽しみになってほしいという願いを込めています。そして、近隣の方だけでなく遠方の方も、りるぽてのスイートポテトを食べた方が若林区に関心を持ち、応援してくれるように、私たちが作る商品を「入り口」にして震災復興や地域づくりにつながっていく―。そんな、“アンテナショップ”のような店にしたいと思っています。スイートポテトを通して、“芋づる式”に地域づくりの動きが広がっていけばいいなと思っています。
店内には、地元の農家の方が育てた新鮮野菜も販売されています。また、商品だけでなく店舗の内装もメンバーの皆さんの手作りで、外にはReRootsの学生が作ったねずみのわらアートもありました。お店の目の前にある沖野小学校の児童たちも、下校途中にわらアートを見たり触ったりして楽しんでいました。地元に根付いている、まさに“芋づる式まちづくり”を垣間見ることができました。地域を愛し、地域に愛される温かいお店、「仙台いも工房りるぽて」さんに、ぜひ足を運んでみてください!
●店舗情報
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週水曜日・木曜日
住所:〒984-0831宮城県仙台市若林区沖野3丁目13-20佐藤ハイツ1階
HP:https://reroots.nomaki.jp/rerupote_sendai.html
Write&photo:かとしゅー






