【アーティストインタビュー】埼玉県鶴ヶ島市出身の3人組バンド「鶴」って知ってる? | COLORweb学生編集部

【アーティストインタビュー】埼玉県鶴ヶ島市出身の3人組バンド「鶴」って知ってる?

みなさんこんにちは!いかちゃんです。
突然ですが、皆さん!『鶴』というバンドをご存知でしょうか?

 


鶴とは、秋野温さん(Vo&Gt)、笠井“どん”快樹さん(Dr)、神田雄一朗さん(Ba)で結成された3人組バンド。3人そろって埼玉県鶴ヶ島市出身で、「鶴ヶ島西中学」の同級生。2019年10月には、故郷の鶴ヶ島市でバンド初の主催フェス『鶴フェス2019』を開催。全国各地から11,000人が来場した、今大注目のバンドです!!

 

今回は、「」のメンバーである秋野温さん(Vo&Gt)(以下、秋野)にCOLORwebがインタビューしてきました!3月にリリースされたアルバムのお話などを聞いてきましたよ。
それではさっそくご覧ください!!!


Q.「鶴」というバンド名の由来って?
秋野:バンドを組みたての頃、スタジオかライブハウスを借りようとした時に「バンド名を教えてください」と言われたんですが、その時はまだバンド名が決まっていなくて(笑)。僕ら3人の出身中学校である「鶴ヶ島西中学校」が“鶴西(つるにし)”と呼ばれていたので、咄嗟に「とりあえず鶴西で!」と答えたのが始まりです。そのあとに、「鶴っておめでたいし、どの世代にも伝わってすごいキャッチーだよね!」と盛り上がって、鶴というバンド名になりました。
COLOR:楽しい思い出が詰まったバンド名ですね!そもそもどうして、3人でバンドを組もうと思ったんですか?
秋野:中学の頃から一緒にバンドをやっていて、それぞれ違う高校に通って別のバンドを組んでいた時期も、地元でコピーバンドとして活動していたんです。20歳を迎えたぐらいのときに、当時ギターとボーカルを担当していたメンバーとウマが合わなくて、今の3人でリスタートしたんです。バンドが楽しくて遊び感覚で続けていたら、そのまま17年続いちゃった感じですね(笑)。
COLOR:なるほど!遊び感覚で続けていたことが仕事になるって、すごく憧れる生き方ですが、どのように夢を叶えていったんですか?
秋野:う~ん、どう叶えたんでしょう(笑)。夢に向かって頑張ったというよりは、自然の流れだったと思います。“楽しいこと”への自信と期待感から、バンド活動が辞められなかったんです。鶴としてライブをするたびに、「すごく良かったです」といってくれる人が増えていって、20代半ばごろには事務所から声をかけてもらったり、メジャーデビューの話を頂いたりして、鶴として自然と自信がついていきました。同級生で組んだバンドだからこそ、ステージでも自分たちが“楽しい”と思えることを見せたいという想いでずっとやってきた気がします。
COLOR:3人の自然な空気感がお客さんの共感に繋がったんですね!バンド活動の中で辛かったことはありますか?
秋野:ん~辛い経験ってなんだろう…。アルバイトをしながらバンドをしていたので、もちろん大変なことはありました。でも、バンドを続けるためだったら何でも頑張ることができたんですよね。辛い中にも楽しみを見つけられるタイプだったので、アルバイトでも何でも楽しかったです(笑)。

 

 

Q.鶴の皆さんにとって、仙台はどんな場所ですか?
秋野:仙台には、結成して間もなくの最初のツアーから来ているので、“いつもの場所”っていう感じですね!デビューした翌年(2009年)に「桜」という曲をリリースしたんですが、その時の記念企画で錦町公園に桜の木を植えたんですよ!その桜の成長を見るのが、楽しみになっています。
COLOR:え~!それは知らなかったです!仙台以外の場所にも植えたんですか?
秋野:仙台だけなんですよ~!
COLOR:それは貴重ですね!今度錦町公園に行くときは注目して見てみます!
秋野:ぜひ(笑)!去年は、植えてから10周年だったので、お花見企画をやったんですよ!参加自由で、楽しく宴会出来ればと思っていたんですが、思っていた以上にたくさんの人が来てくれました!まるで、大学生のような気分になれました(笑)。

 

 

Q.3月にリリースしたアルバム『普通』のコンセプトを教えてください。
秋野:実は、毎回コンセプトは決めていなくて!その時、自分たちが言いたいことの延長線上にあるような曲を選んでいます。
COLOR:そうなんですね。では、アルバムを出すにあたって、新曲を書くこともあるんですか?
 


秋野:そうですね。アルバムに向けて曲を貯めることもあります。でも、最初からアルバムのコンセプトに合わせることよりも、その時の自分たちが感じているものをそのまま歌にするようにしています
COLOR:そうなんですね。なぜ今回は『普通』というタイトルにいきついたんですか?
秋野:去年の秋に、野外フェスとして鶴フェスを開催したんですが、ステージ上で次の活動を発表するときに、「次は“普通に”アルバムをつくって、“普通に”アルバムツアーをしよう」と言ったのが始まりです。この時はまだ、『普通のアルバムツアー(仮)』として発表していました。そして今年になってメンバーと話し合ったときに、『普通』という言葉について改めて考えてみたんです。意味を調べたり見直したりしていると、普通ってすごくいい温度感だなと思ったんです。普通って一見、平凡だとか一般的だとかマイナスに受け取られがちですよね。だけど、普通であることやありふれたものって実はすごいものだと思ったんです。だから鶴も、みんなにとって“ありふれた存在”になれたらいいなと思って名付けました。
COLOR:すごくいいテーマですね。タイトルだけでも興味がそそられます。では、今回のアルバムの中で、特に若者たちに聴いてほしい曲はありますか?
秋野:全部聞いてほしいけど…2曲目の“歩くthis way”です。歌いだしの歌詞が「いくつになってもゴールはないよ」なんですが、今はしんどくても、あの時面白かったなという道を歩けたらいいねというメッセージを込めています。それと13曲目の“結局そういうことでした”は、去年のフェスを通じて鶴が出した答えの曲になっています。鶴にとって、ライブは一番想いが伝わる場所なので、全国各地に足を運んで僕らの歌を直接届けることを大事にしてきた結果、フェスの時に全国の人が協力してくれました。その時、「俺らがやってきたことって間違いじゃなかった、結局そういうことだった」と思うことができて、それを歌にしたんです。そんな風に、その時その時の自分の想いや人生を大切にすることを感じてもらえたらうれしいです。

 

Q.最後に、仙台・宮城の学生に向けてメッセージをお願いします。
秋野:“好きなものは大事にした方がいい”ということかな。とことんやるだけやって、俺はやったんだぞ!と言い切れるだけ挑戦してみよう。興味を持って好きになれることがあるってすばらしいことだよね。学生で音楽をやっている人は多いと思うけど、頑張って続けてください。音楽は続けてナンボです!

 

秋野さん!ありがとうございました!!

私いかちゃんは初めてのインタビューですごく緊張していましたが、秋野さんの優しい人柄から、笑顔のあるインタビューになりました!私は就職活動中で不安や辛い気持ちもあったのですが、秋野さんのようにどんな時も楽しさを忘れず、乗り越えていきたいと思いました!ちなみに、カメラマンを務めたしょーたくは鶴さんの大ファンだったそうで、取材終了後も秋野さんと盛り上がっていました(笑)。


そんな鶴さんのalbum『普通』は現在発売中です!


詳しくは公式サイトをご覧ください☆
鶴公式サイト:https://afrock.jp/

 

Write:いかちゃん
Photo:しょーたく